4月6日、朝比奈平に行ってきた。
三度目となる。
最初の試みは、冷水峠から尾根上の行政界を通ってのロングコースを試したのだが、あまりのヤブで午前中で敗退決定。
昼飯を食って「こんな日もある・・・・」っとしょぼくれて帰った。
二度目は二又集落からさらに1.5km上流、今泉川右又上流から点線道路をめざし、簡単に到達した。あまりのあっけなさに、帰りは産廃処分場の右尾根から処分場を見て帰った。
今回は三度目である。
二度目の反対側、太平洋側からの挑戦だ。
計画段階から、高低差がない割りに地形が入組んでいて、現場で現在位置を確認できるか心配だった。
距離も往復12kmとヤブでてこずった場合、途中敗退もありうる。
12時までの行動で引き返すと決めて、スタートラインの小田野沢林道基点に向かう。
前に下見したときよりだいぶ雪が解けれいる。
やはりスノーシューで正解だ。
数年前に買ったスノーシューだが、まったく使うことなく前回の蒲野沢山がデビュー戦だった。
(たしか弘前のモンベルで購入したはず)
身支度を整え、いざ出発・・・・・ストックがない。
忘れた。
っま、良いか、で歩き出した。
スノーシューをはいても5~10cm沈む。
足にずしりと負担がかなり掛かる。
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(結構沈む)
どうも輪カンらしいだいぶ古いトレースがあるが、途中で消えた。
次にスキーのトレースが現れた。
これも古い。
林道が二又になり、左が風力発電へ向かう。
右は勾配がきつくなるが、まだ車が通れる幅と勾配だ。
小屋が見え、牧場が広がる。
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(牧場の端にある小屋)
ここで地図を広げ、コンパスを合わせたのだが、なぜかまったく違う方向へ歩き出した。
無意識に牧場のど真ん中に向かったのだ。
ようやく我に返って目指す尾根に乗ったが、覚悟していたとはいえ、広くてなだらかで、本当に目的の尾根に乗ったのか自信が持てない。
信じて進む以外にないが、何度も止まってはコンパスを回したが、ム~・・・。
257mのピークできちっと地形を確認できて、ほっとする。
しかしここから先も、なんだかなア~・・・状態で、方向を変えるタイミングが難しい。
時間も12時近い。
現在位置が思っている場所なら山頂までは30分くらいだろう。
ここで決断だが、やはりここまで着たら帰るわけには行かない。
確信を持って向きを変えた。
とにかく後30分歩いてだめなら帰れば良い。
ここからは作業道らしき道路が出てきて、道なりに歩く。
道がわかりにくくなってきたが、そのまま突っ切って山頂だ。
だいぶ疲れたので、少し休憩し、コーヒーを沸かして飲む。
テルモスも忘れていた。
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(正確にはここから100m程むこうが山頂だが行っていない)
甘いコーヒーをゆっくりと飲んで出発だ。
帰りは自分のトレースを辿ればいいだけなので気が楽だが、足は重くなる一方だ。
山スキーとはまったく違う筋肉を使っているようだ。
牧場小屋を過ぎ、林道へ出てからは、体ごと足を振り出すようにして、ようやく歩いている状態になってしまった。
ここにきてストックがないのが響いてきている。
雪は腐ってきて、ますます沈む。
登ったときよりも雪解けが進み、道路の砕石が見え出したので、スノーシューを脱ぐ。
天国かと思うほど足が軽くなった。
最大で膝位までのラッセルもあるが、そのまま歩き通した。
心地よい疲れに充実感を感じながら、車に装備を詰め込む。
このコースの適期は3月中旬から下旬でスキーを履いたほうがベストのようだ。
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(よく見ると最後の100mが届いていない)