京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

安南手茶碗

2020-09-03 08:54:34 | 作陶館日記
教室では、
最初の講座で「お茶碗」を作っていただきます。

なにせ、朝日焼は茶道具を扱う窯元ですから~。。
お抹茶、お煎茶どちらもござれ!
ティーセット的なものも、ございます。
気になった貴方は朝日焼HPへGO!

朝日焼
https://asahiyaki.com/

さて、宣伝も終わったことだから(笑)、
今日の本題・茶碗です。
安南手(あんなんで)と呼ばれる、技法です。

安南手とは
ベトナム(安南)で焼かれた陶磁器の総称。
ベトナムでは中国から伝わった染付が
14~15世紀頃から焼かれています。

全般的にぼけた感じで文様が流れて見えるのが特徴。
灰分が多い釉薬を使っているためです。

と言う事です。
その様式で焼かれた、お客様の茶碗。

トンボ、にじにじ。


唐草的なん、ぼやぼや。


何か分からん奴、にじみ~。(笑)

これらのにじみ具合からわかるように、
溶けやすい・・滲みやすい釉薬を
ぽってりと掛けるので、茶碗の中はこのような感じ。

うす透明の青くたまった感じ。


美しい水がたまっている様。

ベトナムも、暑い国。
取れる灰の成分や、呉須絵具の成分
(取れる産地により、微妙に色合いなどが違います)
が合わさっての安南手かもしれませんが、
美しい水が張られたような器は、
暑い国では、
殊の外愛されるようになったのかもしれません。

見た目からして涼やかな器。
暑い国で汗を流しながら探したら、
それはもう素敵な思い出と、自分の宝物。

行きたいなぁ。
ホンノンボという、
岩と水と盆栽がうまくミックスされた
ベトナム式の盆栽、あれを見に行きたい。

器は~?!(笑)

ホンノンボはベトナムの寺院でよく見られます。
そういえば、シンガポールでも見たような気がします。

涼やかな色合いの茶碗に、
鮮やかなグリーンの抹茶。
イイ。それ、イイ。
(突然茶碗の話に戻りました(笑))

暑い時に、冷たい飲み物もいいですけれど、
暖かい飲み物も大切。
抹茶飲みましょ、朝一番に(笑)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
コメント
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