京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

削り作業

2020-09-13 09:37:35 | お手伝い
カップの削りをしまた。

動いている絵も撮ったのですが、
ご覧のとおり、
手元が隠れて見えない・・!(笑)
何とも地味な話になりそうです。

想像力をかきたててお付き合いください。

まず、水挽きをすると、
柔らかいので中の底より
1センチ・・
1.5センチほど下を切り取ります。
なので、削りはその厚み分を
取り除くところから始まります。


底の厚みがイイ感じになったら、
横の厚みをイイ感じに削ります。
これも、柔らかいと形が保てないので、
やや厚く水挽きをしているからです。

想像してみてください。
下の方がぺらっぺらな器、
熱い物を入れると手を火傷しそうなの、
あれも、薄さを競うにはイイ器(主に磁器)
とされますが、土物(陶器)は、
手ですっぽり覆う部分はじんわり~と、
暖かさが伝わる重さ、厚さがイイ。

冬の寒い日に、お気に入りのカップ、
湯飲み、抹茶碗など、一服する器から
湯気がホンわりと上がり、
手がジワリと暖かくなる。

ん?今暑いから想像しにくい?
クーラー付けて!
除湿して冷えた部屋で試してみて!
(わざわざする意味~!(笑))

話を戻しましょう。
横を削ったら、高台(こうだい)を
削りだします。
で、全てが終わってもうOKとなったら、

グワシとつかみ、

パカ。

削りの作業一連、水挽き作業も同じ、
職人は、一日何個、または、
時間も数も無駄なく作れるかが腕。
なので、ロクロは基本とめません。
回しっぱなしで作業が進みます。


ショッキングな時は止めますが(笑)

このカップは、登り窯に入ります。
今日、800度で焼く
素焼き窯に入っております。
明日以降、釉薬をかけて
窯に入れられるの待ちになります。

いい色や、素敵な形ねと、
皆様に言ってい頂けるよう
頑張っております。

コーヒーゼリーを食べながらの応援、
お願いしますネ。では、また明日。
Please stay healthy and stay safe.
コメント
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