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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

リキュウバイとカリン - バラ科

2025-04-14 07:00:00 | みんなの花図鑑
リキュウバイ



リキュウバイ(利休梅)は中国原産のバラ科の落葉低木。




通常、花期は4~5月ということですが、これは3月30日 安城デンパークで撮影したものです。


サクラの咲くのが遅いのに、リキュウバイはいつもより早めに花を咲かせてるようです。





オオリキュウバイ 豊川市 善住禅寺



オオリキュウバイはリキュウバイの交雑種 または園芸品種。
リキュウバイのほうは清楚な感じなのですが、こちらはびっしりにぎやかに咲きます。








花はリキュウバイと同様「5弁」とありますが、一見「二重」に見えるのは萼片の前半分がやはり白いからでしょうか (´∀`)






カリン

カリン(花梨)は、バラ科カリン属の落葉高木。



これは 安城市の梨園の中で撮影したものです。


わざわざ バラ科のカリンと謳ったのには マメ科のカリン(花梨)もあるからです。




 


アオキ科のアオキは雌雄異株

2025-04-13 07:00:00 | みんなの花図鑑
きのうのアケビは雌雄異花でしたが、今日のアオキ科のアオキは雌雄異株(しゆういしゅ)です。

雄花

暗紫色の4弁花。
アオキ属(Aucuba)はアオキ科に分類されてますが、ガリア科またはミズキ科に分類されることもあります。



拡大すると黄色い葯をもった4本の雄しべを見ることができ、4本の雄しべに囲まれた中央部は緑色で雌しべは見られず、雄花であることがわかります。


豊田安城自転車道の宇頭茶屋町付近で見つけたのですが、雌雄株がそれぞれ1本ずつ植えられていました。



まず目についたのが黄色い花粉をつけたこちらの雄株でした。




雌花

ふと隣の株の花に目をやると、黄色い花粉が付いていません。
それで雌株と分かりました。



花は やはり暗紫色の花弁が4枚ですが、柱頭の大きな雌しべが1個あり、雄しべはありません。




ニシキギ科のマユミの花などに似たところがありますが、あちらが雌花でもおしべ(の退化したもの)が付いていたり、雄花でもけっこう立派な雌しべが伸びていたりしているのに比べ、アオキの雌雄はよく分化していて雄花雌花がはっきりしています。



アオキの別名は アオキバ(青木葉)で、学名(Aucuba japonica )もそこに由来するようです。





 

アケビの学名は Akebia (アケビア)

2025-04-12 07:00:00 | みんなの花図鑑
アケビ

梨園のフェンスに巻き付いてるアケビ。
年々範囲が広がっています。
アケビの学名って知ってます??
アケビ属の学名は 何とAkebia なんですね!(^^)!
日本、韓国、中国が原産地です。





アケビAkebia quinata の葉は5枚一組。
ミツバアケビ A. trifoliata は3枚一組。葉には鈍鋸歯があります。
上の2つのハイブリッドのゴヨウアケビ A. x pentaphylla はアケビと同じ5枚一組。葉には鈍鋸歯があります。





アケビは雌雄異花。
これが雄花。




雄花はパラシュートみたいな萼が付いています。


こういう雄花もあります。パラシュートが小さい。




では、雌花はどんなのかというと、上の画像のようなのが雌花。雌花のほうが数は少ないけれど、目立ちます。



パラソルみたいな大きな萼が付いています。




サクラやマメ科の両性花の雌しべは1つだけで回りを沢山の雄しべが取り巻いているのですが、アケビの雌花は雌しべが何本か(通常6個)付いています。





それぞれの雌しべの先端は柱頭で、ここで花粉を受粉するため、べたべたしています。




花粉でなく、虫がとらまっていることがよくあります。食虫植物みたいです。




あれ? アケビって虫媒花だったのかな?それとも風媒花だったのかな?
ある文献によると、
それぞれの「花の匂いの化学分析から、アケビは虫媒花的であり、ミツバアケビは風媒花的であること、また、ゴヨウアケビは質・量ともに中間的であること」が分かってきたそうです。





白花アケビ

梨園のフェンスに絡まっているアケビの群れの中に、一か所だけこういう花がありました。
雌花ですが、色が白いのです。




拡大してみると、雌しべは5本のように見えますが、中央の大きな柱頭の雌しべは2つが合体しているので、実際はやはり6個の雌しべなのかもしれません。




こちらが雄花です。




白花アケビで検索するともっと白い萼のアケビが出て来るので、いろんな程度の突然変異があるのかもしれません。
シロバナアケビの学名は 一応 Akebia quinata cv. leucantha ということですが、上のは栽培種(cv.) というには ちょっと「?」です(´∀`)






 

アオモジ、ダンコウバイ - クスノキ科の花

2025-04-10 07:00:00 | みんなの花図鑑
アオモジ

アオモジは クスノキ科ハマビワ属の落葉小高木です。


アオモジは愛知県緑化センターの周囲の雑木林でたくさん見られます。



雑木林でたくさん見られるので元々 自生していたように思われがちがちなのですが、Wikipediaによれば
「本州では岡山県、山口県に分布していたが、近年では西日本(愛知県以西)の都市部周辺を中心に分布を広げている」と愛知県三河地方は本来の分布域ではないようです。




というのも、愛知県緑化センターの実習園と芝生広場には アオモジが植栽されていて・・・




とうやらここで出来た果実を鳥たちが運んだ可能性が高いのです。


アオモジは雌雄異株です。
「花序は雄花序の方が雌花序よりやや大きく、雄花序は枝にびっしりとついた感じ、雌花序はバラついた感じになる」(wiki「アオモジ」)




実習舎~芝生広場の東側の雑木林のアオモジです。


林縁だけでなく、林の中にもあるようです。






これも愛知県緑化センターを横切る道路沿いの林のアオモジです。










ダンコウバイ

ダンコウバイは クスノキ科クロモジ属の木です。やはり雌雄異株です。


ダンコウバイの自生域は 関東地方以西、四国、九州の山地です。



これは 庭に植栽されたダンコウバイです。


花色がウコン色であるため、ウコンバナという別名がある。




次は クスノキ科ではないのですが、比較のため
テンダイウヤク?

愛知県緑化センターの造園見本園の北側に1本のアオモジがあるのですが、そのすぐ近くにある木です。今回初めて見つけました。


樹名板は無いので名前が分かりません。Google Lensで検索すると「テンダイウヤク」を候補に挙げてきます。



テンダイウヤクとすると
「Lindera strychnifoliaVILLAR ( クスノキ科 )
 中国原産。雌雄異株。薬用植物園などで栽培する常緑の小高木で,西日本の温暖な地域にも帰化しています。」(日本薬学会のサイトより)
という薬草のようです。




クスノキ科の花からは ますます離れていきますが、ついでということで m(_ _)m

キブシ(木五倍子)


びっしりとは花を咲かせている木五倍子です。



安城デンパークにも2種類のキブシがありますが、こんなに花付きが良くないです。



キブシも雌雄異株です。





「キブシは雌雄異株であるが、雌雄は花を見ればすぐに見分けられる。花の中を覗き込むと(雄株の)雄花は9本の黄色い葯が目立ち、(雌株の)雌花は、立派な緑がかった柱頭が頭を覗かせ、奥の方に退化した雄蕊が微かに見える。」(里山コスモスブログより)






 

ツツジとユキヤナギ特集

2025-04-08 07:00:00 | みんなの花図鑑
早くもツツジが咲いています。
まず安城デンパーク

ロードデンドロン ’吉野’
















その手前のユキヤナギ



今年はとくに ユキヤナギの元気が良いようです。



愛知県緑化センターのユキヤナギ




日本庭園のユキヤナギです。















コバノミツバツツジ



愛知県緑化センターに隣接する雑木林のミツバツツジです。











ヒカゲツツジ




ロックガーデンにあります。




ロードデンドロン





実習舎の中にありました。名前は分かりません。




ジャノメエリカ(ツツジ科)



デンパークのフローラルプレイス(大温室)にて。






 

行福寺のサクラ風景など

2025-04-07 07:00:00 | みんなの花図鑑
4月4日、碧南市の明石公園に行った午後、
今度は自転車で豊田市の行福寺のサクラを観に行きました。
行福寺は 市指定の枝垂れ桜が有名なのですが、この日行ってみたらもう終わっていました。
代わりに満開だったのが、以下2種類のサクラです。

行福寺のサクラ

中心部がピンクで、花弁の先端のくびれがほとんどない、かわいい桜です。





アーカイブ



あいにく、樹名板がないので、種類は分かりません。


もう一種類のサクラ。

こちらはヤマザクラ系かな?




行福寺のしだれ桜(アーカイブ)



行福寺のシダレザクラ 2本は境内にあり、
豊田市の 名木 に指定されています(指定 第209号)





品種は 江戸彼岸のしだれ桜。



御嶽山

家の近くから見える御嶽山。(霞んでいますが)



十月桜






おかめ桜









ロドレイア・チャンピオニー(マンサク科)








ヒメサザンカ ’エリナ・カスケード’






ジンチョウゲ ’前島’









 

サクラやスモモやナシの花

2025-04-06 07:00:00 | みんなの花図鑑
明石公園のサクラ



碧南市の明石公園のサクラです(撮影日:4月4日)





車で45分ほどですが、わざわざ来たかいがありました!(^^)!





碧南市の松江は海水浴場だったところで、今は埋め立てられてできた公園の向こうには工場地帯があります。




公民館前のサクラ









別郷廃寺のスモモ





別郷廃寺は 西三河最古の寺院のひとつで、飛鳥時代の7世紀後半に建立が始まったと考えられています。




宇頭茶屋町のナシ









北山崎町のニワウメ










東別所町のサクラ






蔵王神社のサクラ