きのうにつづき行福寺(豊田市)のサクラを。
ソメイヨシノ他
撮影は3月28日です。
ここからは名前の分からない別のサクラです
ヤナザクラの系譜かな?
手前は カリン。
しだれ桜アーカイブ2021
きのうにつづき、市指定の「しだれ桜」のアーカイブを。
撮影日は 2021-3-18 です。
本堂に近いしだれ桜2本は 樹齢300年ともいわれ、1999年 治療を受けています。
ソメイヨシノ他
撮影は3月28日です。
ここからは名前の分からない別のサクラです
ヤナザクラの系譜かな?
手前は カリン。
しだれ桜アーカイブ2021
きのうにつづき、市指定の「しだれ桜」のアーカイブを。
撮影日は 2021-3-18 です。
本堂に近いしだれ桜2本は 樹齢300年ともいわれ、1999年 治療を受けています。
きのうに続き、ネコヤナギみたいで、実はそうではないヤナギの観察です。
一見するとネコヤナギみたいですが、葯の色が黄色です。
ネコヤナギの葯の色は赤色でした。↓
ネコヤナギ 2020-3-3
花穂の大きさはネコヤナギと同じかそれよりちょっと大きめで、葯の色が黄色のヤナギはバッコヤナギです。
花粉はどちらも黄色です。
ネコヤナギは葯が赤で、中の花粉が黄色なので、花粉が出たのがよく分かりますが、
バッコヤナギは葯も花粉も黄色なので、花粉が出たときが分かりにくいです。
もう一つバッコヤナギの雄しべには特徴があります。
ネコヤナギはひとつの苞から出る雄しべの花糸が1本なのですが、
バッコヤナギは2本あります。
wikiから雄花に関する部分を抜粋してみますと・・・
「花はへら状の小さな苞に、雄花には雄蕊が2本、(中略)その基部腹側に蜜腺がある。」「雄蕊の先端につく葯は黄色い。苞は上半分が黒色で、表面に白色の発達した長毛がつく。」
同じ株ですが、一部葯が赤いです。枝により例外もあるようです。
〔参 考〕
参考までに、私が始めて出会ったバッコヤナギです。切り取られてしまって、今ではもう見ることが出来ません。
.
一見するとネコヤナギみたいですが、葯の色が黄色です。
ネコヤナギの葯の色は赤色でした。↓
ネコヤナギ 2020-3-3
花穂の大きさはネコヤナギと同じかそれよりちょっと大きめで、葯の色が黄色のヤナギはバッコヤナギです。
花粉はどちらも黄色です。
ネコヤナギは葯が赤で、中の花粉が黄色なので、花粉が出たのがよく分かりますが、
バッコヤナギは葯も花粉も黄色なので、花粉が出たときが分かりにくいです。
もう一つバッコヤナギの雄しべには特徴があります。
ネコヤナギはひとつの苞から出る雄しべの花糸が1本なのですが、
バッコヤナギは2本あります。
wikiから雄花に関する部分を抜粋してみますと・・・
「花はへら状の小さな苞に、雄花には雄蕊が2本、(中略)その基部腹側に蜜腺がある。」「雄蕊の先端につく葯は黄色い。苞は上半分が黒色で、表面に白色の発達した長毛がつく。」
同じ株ですが、一部葯が赤いです。枝により例外もあるようです。
〔参 考〕
参考までに、私が始めて出会ったバッコヤナギです。切り取られてしまって、今ではもう見ることが出来ません。
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於大公園(東浦町)のヤナギです。花が雄花なので雄株です。
この柳の名前ですが・・・
一見、ネコヤナギか、そうでなければ苞が黒く変異したクロヤナギのように見えますが・・・
ボランティアの方が付けた樹名板にも「ネコヤナギ」と書かれています。が・・・
でも、それは間違いなのです(キッパリ)!(^^)!
まず第1に雄しべの葯がネコヤナギほど赤くありません。
そして2番目に・・・
ひとつの苞から2本の花糸が伸びています。
この写真では分かりにくいかもしれません。
ではこれはどうでしょう?
何となく、一か所から2本 花糸が伸びているように見えませんか?
これはどうでしょう?
よく見ると、根元のほうは1本で途中から2つに分かれているような雄しべがいくつか見えます。
そうなのです。
このヤナギは種類の違う2つのヤナギのハイブリッド「フリソデヤナギ」だったのです。
親のひとつはご察しの通りネコヤナギです。
ネコヤナギの花糸は1本でした(正確にいうと 2本が合着して1本化?してるのです)(I 型)
もう一方の親はバッコヤナギです。
バッコヤナギの花糸は2本です。(V型)
ネコヤナギ(雄しべ I 型)とバッコヤナギ(V型)のあいのこがこのフリソデヤナギだったのです。
それで、花糸も根元のほうはひとつで先のほうで2つに分かれている(Y型)をしていたのです。
葯の色が色あせた赤色をしていたのも、赤いネコヤナギと黄色いバッコヤナギのあいのこだったからです。
(バッコヤナギは明日もっと詳しく観察する予定です)
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ローズマリー
ローズマリー Rosmarinus officinalisといっても多種多様です。
シソ科の常緑樹で、いい匂いがするところは共通ですが…
’ダンシング・ウォーター’
旧学名は Rosmarinus officinalis 'Dancing Waters'
匍匐性品種です。
ダンシングウォーターは比較的成長が早く、数多くの花をつける多花性であることが特徴です。葉や花が風に揺れて踊っているようにみえることから「ダンシング」の名前がつきました。(GreenSnap「ローズマリーの種類|食用の品種や、色や香りの違いは?」)
ということですが、品種名を深く追求してもあまり意味がない(←個人の意見です(´v_v`))ので、
きょうは 「ローズマリー」という名前の由来についてメモしておきます。
端的に言って「ローズマリー」の「ローズ」は「バラ」じゃないです。
ローズマリーという名前の元はこの植物のラテン語名の rōs marīnus(ロース マリーヌス)で、rōs は「しずく」marīnusは「海の」の意なので全体で「海の雫(しずく)」という意味になります。
rōs marīnus (ロース マリーヌス)が縮まって仏語で romarin(ロマラン)と呼ばれるようになりました。
同じ rōs marīnus が縮まって英語で rosemary(ローズメアリ)と呼ばれるようになりました。
仏語のほうは単純に縮まったのに対し、英語のほうは「聖母メアリ」と「バラの花」への連想があったようです(↓)。
’ベネンデン・ブルー’
旧学名は Rosmarinus officinalis ’renenden Blue’ です。
「ベネンデンブルーは直立品種です。葉は小葉でやや小さく育ちます。寒くなると赤色に変化します。濃い紫色の花が咲きます。」(通販カタログより)
ローズマリーの学名は Salvia rosmarinus ですが、2017 年までは Rosmarinus officinalis でした。2017 年までは Rosmarinus は属名で、今は 種小名です。
’サンタ・バーバラ’
’サンタバーバラ’ は比較的コンパクトにまとまりやすく、多花性で四季咲きの品種です。半耐寒性があり開花時期は夏の暑さがおさまった9月頃~翌春にかけてです。(同上)
英文Wikipedia の「Rosemary」には
エリザベス・ケントは、フローラ・ドメスティカ(1823 年)の中で、「この植物の植物名は、海の露を意味する 2 つのラテン語を組み合わせたものである。実際、ローズマリーは海辺で最もよく育つ」と記しています。
ローズマリーの花はシソ科特有の花で唇状で花弁5(上唇2裂、下唇3裂)、雌しべ1本、雄しべは2本です。
さてもうひとつ。
私たちの世代ですと、ローズマリーは サイモンとガーファンクルの「スカボローフェア」に出て来るハーブのひとつとしてあまりにも有名です。
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary, and thyme
Remember me to one who lives there
She once was a true love of mine
スカボロー・フェア(Scarborough Fair)の歌詞自体はイギリス民謡そのものであり、妖精の騎士(Elfin knight)が原型と言われているようです。魔界の妖精が、旅人に無理難題(実現不可能な伝言)を問いかけ、もし、旅人が、まともに返答したなら、魔界にさらっていくというものらしいです。
歌詞中に繰り返し出て来る
♪ Parsley, sage, rosemary, and thyme (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム)
は魔界の妖精の無理難題な問いかけに、旅人が、魔よけ効果のある上の4つのハーブの名を唱えて、逃れようとしているということらしいです。
深いですねぇ !(^^)!
もっと具体的には、百年戦争の時代のヨークシャー地方の北海沿岸の行楽地スカボロウの市で
「パセリ、セイジ、ローズマリー、タイムはいらんかね~」と紅茶売りの声が市(フェア)のお囃子のように聞こえる
との解説もありました。
これも分かりやすく納得です。
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ローズマリー Rosmarinus officinalisといっても多種多様です。
シソ科の常緑樹で、いい匂いがするところは共通ですが…
’ダンシング・ウォーター’
旧学名は Rosmarinus officinalis 'Dancing Waters'
匍匐性品種です。
ダンシングウォーターは比較的成長が早く、数多くの花をつける多花性であることが特徴です。葉や花が風に揺れて踊っているようにみえることから「ダンシング」の名前がつきました。(GreenSnap「ローズマリーの種類|食用の品種や、色や香りの違いは?」)
ということですが、品種名を深く追求してもあまり意味がない(←個人の意見です(´v_v`))ので、
きょうは 「ローズマリー」という名前の由来についてメモしておきます。
端的に言って「ローズマリー」の「ローズ」は「バラ」じゃないです。
ローズマリーという名前の元はこの植物のラテン語名の rōs marīnus(ロース マリーヌス)で、rōs は「しずく」marīnusは「海の」の意なので全体で「海の雫(しずく)」という意味になります。
rōs marīnus (ロース マリーヌス)が縮まって仏語で romarin(ロマラン)と呼ばれるようになりました。
同じ rōs marīnus が縮まって英語で rosemary(ローズメアリ)と呼ばれるようになりました。
仏語のほうは単純に縮まったのに対し、英語のほうは「聖母メアリ」と「バラの花」への連想があったようです(↓)。
’ベネンデン・ブルー’
旧学名は Rosmarinus officinalis ’renenden Blue’ です。
「ベネンデンブルーは直立品種です。葉は小葉でやや小さく育ちます。寒くなると赤色に変化します。濃い紫色の花が咲きます。」(通販カタログより)
ローズマリーの学名は Salvia rosmarinus ですが、2017 年までは Rosmarinus officinalis でした。2017 年までは Rosmarinus は属名で、今は 種小名です。
’サンタ・バーバラ’
’サンタバーバラ’ は比較的コンパクトにまとまりやすく、多花性で四季咲きの品種です。半耐寒性があり開花時期は夏の暑さがおさまった9月頃~翌春にかけてです。(同上)
英文Wikipedia の「Rosemary」には
エリザベス・ケントは、フローラ・ドメスティカ(1823 年)の中で、「この植物の植物名は、海の露を意味する 2 つのラテン語を組み合わせたものである。実際、ローズマリーは海辺で最もよく育つ」と記しています。
ローズマリーの花はシソ科特有の花で唇状で花弁5(上唇2裂、下唇3裂)、雌しべ1本、雄しべは2本です。
さてもうひとつ。
私たちの世代ですと、ローズマリーは サイモンとガーファンクルの「スカボローフェア」に出て来るハーブのひとつとしてあまりにも有名です。
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary, and thyme
Remember me to one who lives there
She once was a true love of mine
スカボロー・フェア(Scarborough Fair)の歌詞自体はイギリス民謡そのものであり、妖精の騎士(Elfin knight)が原型と言われているようです。魔界の妖精が、旅人に無理難題(実現不可能な伝言)を問いかけ、もし、旅人が、まともに返答したなら、魔界にさらっていくというものらしいです。
歌詞中に繰り返し出て来る
♪ Parsley, sage, rosemary, and thyme (パセリ、セージ、ローズマリーにタイム)
は魔界の妖精の無理難題な問いかけに、旅人が、魔よけ効果のある上の4つのハーブの名を唱えて、逃れようとしているということらしいです。
深いですねぇ !(^^)!
もっと具体的には、百年戦争の時代のヨークシャー地方の北海沿岸の行楽地スカボロウの市で
「パセリ、セイジ、ローズマリー、タイムはいらんかね~」と紅茶売りの声が市(フェア)のお囃子のように聞こえる
との解説もありました。
これも分かりやすく納得です。
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レンギョウ
場所は安城デンパーク。時は3月18日。
レンギョウは例年でいえば サクラが終わってから目が移るものだと思ってましたが、今年はスモモなどと同時です。
レンギョウといっても広い意味でのレンギョウ属と
・シナレンギョウ(後述)
・チョウセンレンギョウ
・レンギョウ
という並びでのレンギョウとあり、今見ているのは後者のほうです。樹名板には
「レンギョウ ’ジャイアント・イエロー’」
とあります。園芸品種のようです。
副題に2つの疑問符がありますが、
第1の疑問【レンギョウの原産地はどこ?】 について
シナレンギョウは「支那」があるから原産地は中国、
チョウセンレンギョウも「朝鮮」とあるから原産地は名前から推定できます。
いっぽう、たんなる「レンギョウ」は日本で生まれたから頭に「ニホン」が付かないのでしょうか?
いいえ、ヤマトレンギョウとショウドシマレンギョウという在来種がちゃんとあります。
ヤマトレンギョウを略してレンギョウと言っているのではないのです。
調べてみると、
「レンギョウは中国原産で、江戸時代に渡来し、当時は主に観賞用として栽培されていました。」(日本薬学会「生薬の花 レンギョウ」)
なんてことがわかりました!
一応【ChatGPTにも聞いてみました】
日本語でチャットしてるんですが、私が「原産地」と聞いたのに対し、ChatGPTは「起源」について答えています。
チャットの内容については出典が無いので正確かどうか分かりません。日本語の記事には無い「東南アジアが起源説」を持ち出しているのでおしゃべりを楽しむだけなら話題性があると思います。
シナレンギョウ
こちらは園芸品種ではないようで「中国原産」と書かれています。
副題の2つ目の疑問【雌雄異株??】 ですが、
どういうことかといいますと、
レンギョウとシナレンギョウは雌雄異株で、雄しべは2個で花柱より短い。
チョウセンレンギョウは雌雄異株で、雄しべは2個で花柱より長い。
という説が巷に流布していますが、どうもこれは不正確らしいのです。
(樹の散歩道「レンギョウ5兄弟(レンギョウの仲間たち)一体何処が違うのか?」を参考)
それによると、
レンギョウもシナレンギョウも
「原産国の中国植物誌では雌雄異株としていない」(同上)らしいのです。
もっと言うと、「レンギョウ属の花は(雌雄異株ではなく)明確に「両性」であるとしているのである。 何としたことか!!」(´v_v`)
このことは、中国植物誌だけでなく、日本植物生理学会の「みんなのひろば (2014.4.17)」にもちゃんと掲載されているそうで、その記述は以下の通りです:
あいにく雨後で暗かったのでマクロ画像は撮れませんでしたが、4年前撮ったシナレンギョウの画像を載っけます。
レンギョウ属のシベはよく見ると 同じモクセイ科の ウンナンオウバイなどにそっくりです。
ウンナンオウバイ 2020-2-27
「雌蕊1、雄蕊2個で、観察では花柱が雄蕊より長いもの、花糸の方が長いものが見られた。両性花か又は雌雄異花(雌花と雄花)のように見える。」(里山コスモスブログ「オウバイモドキ」)
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場所は安城デンパーク。時は3月18日。
レンギョウは例年でいえば サクラが終わってから目が移るものだと思ってましたが、今年はスモモなどと同時です。
レンギョウといっても広い意味でのレンギョウ属と
・シナレンギョウ(後述)
・チョウセンレンギョウ
・レンギョウ
という並びでのレンギョウとあり、今見ているのは後者のほうです。樹名板には
「レンギョウ ’ジャイアント・イエロー’」
とあります。園芸品種のようです。
副題に2つの疑問符がありますが、
第1の疑問【レンギョウの原産地はどこ?】 について
シナレンギョウは「支那」があるから原産地は中国、
チョウセンレンギョウも「朝鮮」とあるから原産地は名前から推定できます。
いっぽう、たんなる「レンギョウ」は日本で生まれたから頭に「ニホン」が付かないのでしょうか?
いいえ、ヤマトレンギョウとショウドシマレンギョウという在来種がちゃんとあります。
ヤマトレンギョウを略してレンギョウと言っているのではないのです。
調べてみると、
「レンギョウは中国原産で、江戸時代に渡来し、当時は主に観賞用として栽培されていました。」(日本薬学会「生薬の花 レンギョウ」)
なんてことがわかりました!
一応【ChatGPTにも聞いてみました】
日本語でチャットしてるんですが、私が「原産地」と聞いたのに対し、ChatGPTは「起源」について答えています。
チャットの内容については出典が無いので正確かどうか分かりません。日本語の記事には無い「東南アジアが起源説」を持ち出しているのでおしゃべりを楽しむだけなら話題性があると思います。
シナレンギョウ
こちらは園芸品種ではないようで「中国原産」と書かれています。
副題の2つ目の疑問【雌雄異株??】 ですが、
どういうことかといいますと、
レンギョウとシナレンギョウは雌雄異株で、雄しべは2個で花柱より短い。
チョウセンレンギョウは雌雄異株で、雄しべは2個で花柱より長い。
という説が巷に流布していますが、どうもこれは不正確らしいのです。
(樹の散歩道「レンギョウ5兄弟(レンギョウの仲間たち)一体何処が違うのか?」を参考)
それによると、
レンギョウもシナレンギョウも
「原産国の中国植物誌では雌雄異株としていない」(同上)らしいのです。
もっと言うと、「レンギョウ属の花は(雌雄異株ではなく)明確に「両性」であるとしているのである。 何としたことか!!」(´v_v`)
このことは、中国植物誌だけでなく、日本植物生理学会の「みんなのひろば (2014.4.17)」にもちゃんと掲載されているそうで、その記述は以下の通りです:
あいにく雨後で暗かったのでマクロ画像は撮れませんでしたが、4年前撮ったシナレンギョウの画像を載っけます。
レンギョウ属のシベはよく見ると 同じモクセイ科の ウンナンオウバイなどにそっくりです。
ウンナンオウバイ 2020-2-27
「雌蕊1、雄蕊2個で、観察では花柱が雄蕊より長いもの、花糸の方が長いものが見られた。両性花か又は雌雄異花(雌花と雄花)のように見える。」(里山コスモスブログ「オウバイモドキ」)
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3月18日、午後から雨が上がって行った安城デンパークで撮ったモクレンです。
樹名板が掲げてあって、そこには
Magnolia x soulangeana 'Alexandrina'
モクレン 'アレキサンデリーナ'
モクレン科
園芸品種
と書いてあります。
場所は ひょうたん山を囲うお堀沿いの周回道路のお堀側で、路のむこうにはセイヨウサンシュユがあります。
お堀の向こうにはトサミズキが満開です。
木の名前は 樹名板はただ「モクレン」となっていますが、
学名にある Magnolia x soulangeana で日本語記事を検索しなおしますと、
モクレン(シモクレン)とハクモクレンとの交雑種(denudata × liliifolia)「サラサモクレン」と呼ばれているものと分かります。(三河の植物観察「サラサモクレン 更紗木蓮」)
「モクレン は小型で花が紫色、ハクモクレンは大型で花が白色。モクレンは開花が遅い。」(サラサモクレンは)「両者の中間の形質をもち、花色はほぼ白色~淡赤色~暗赤色など変化が多く、花形や樹形などにも幅広い変異があり、多くの品種が作られている。ヨーロッパで人工的に作られたものであるが、中国では自然交雑のものも見られる」(同上)
品種名ですが、樹名板には 「アレキサンデリーナ」 と書いてありましたが、 その検索ワードでググると 「アレキサンドリーナ」に修正して検索されます (´v_v`)
もとの品種名も 'Alexandrina' なので私も「アレキサンドリーナ」または「アレキサンドリナ」のほうが近いと思います。
シモクレンではやや色が濃すぎるし、ハクモクレンだとやや物足りない……
そんな場合は、両者の交配種であるサラサモクレン(更紗木蓮)がおすすめです。
そのサラサモクレンの代表的な品種がこの「アレキサンドリナ」だそうです。
(40代から始める花のある暮らし「モクレン(木蓮)10種類!」より一部編集して引用)
コブシ
お堀の反対側に一本だけ背の高いコブシがあります。
雨上がりなので、空が真っ白な画像しか取れませんでした (´・ω・)
.
これは安城デンパークのオカメザクラで、撮影は3月18日と遅いのですが・・・
私はこれと同じサクラを名古屋の伏見通りで3月3日のひなまつりに見ています(証拠写真はのちほど )
デンパークの解説板
その解説板によると
「 オカメザクラは日本人ではなく、イギリスの桜研究家イングラム氏がカンヒザクラとマメザクラを交配して作り出した品種です。」」
解説板のつづきには
「和名のオカメザクラは、日本美人の代名詞として名づけたと考えられています。」
とあります・・・
オカメザクラの樹名板を見た私の友人(男性)は
「感じの良い桜だね!名前が可哀想?」
と返してきましたけど (´・ω・)
そうなんです!「おかめは美人の代名詞」と言いますけど・・・
「おかめ」は、鼻が低く頬が丸く張り出した女性の顔をしています。
頬の張り出した形が瓶に似ているから「オカメ」で、おたふくともいいます。
中国や日本の平安時代当たりの記録によると、ふくよかな体型の女性は豊穣を意味するとともに、ある種の魔除け・災厄避けのシンボルとしての意味を持つことが、いわゆる「美人」の条件とされていたとあります。
近づいてみると、星形の萼がしっかり赤いことがわかります。
この紅いことが おかめのほっぺの赤を連想させます。
「オカメザクラ」で正解なんじゃないでしょうか\(^o^)/
伏見のオカメザクラ
3月3日に撮った名古屋・伏見のオカメザクラです。
(スマホで撮影)
なお、私はこのサクラが名古屋で一番早く咲くと思っていたのですが、ググってみると・・・
名古屋で最も早く咲く桜の並木道は「オオカンザクラの並木道」で、
桜通「桜通泉二丁目」交差点から北へ、出来町通「白壁」までのおよそ1キロのことなんだそうです。
なぜ、ここに早咲き桜の見事な桜並木があるか。
名古屋市ホームページによると、
「昭和36年(1961年)春、「名古屋で一番早く咲く桜を植えていただきたい」という地元の希望がかない、当初16本の苗木が植えられました。当時植えられた木で残っているのは6本ですが、その後新たに植えられたものも含めて、現在では約140本の桜が並木道をつくり、早い春が楽しめます。淡紅色の桜は、大寒桜(オオカンザクラ)で、 濃い紅紫色の桜は、寒緋桜(カンヒザクラ)です。」
.
お墓参りに行った帰りに中央総合公園のユキヤナギを見てきました。
ユキヤナギはもちろんヤナギの仲間ではありません。
ユキヤナギは バラ科シモツケ属の落葉低木です。
〔参 考〕
白花シモツケ
ニワナナカマド
でもしだれた枝に雪が降り積もったように咲くのを見ると この木の名前はやはり「雪柳」以外にない!と誰もが思いたくなります !(^^)!
こんなにきれいなら、一眼もってくるんだった (´・ω・)
午後から雨で、しばらくは行けない。
雪が積もったような花姿を何とかコンデジに収めようと四苦八苦。
ユキヤナギの原産地はどこなのでしょう?
「ユキヤナギは、日本や中国を原産とする落葉性の低木樹です。日本では、本州から西の地域で、川沿いの岩の割れ目などに自生しています。」(HORTI by GreenSnap「ユキヤナギ(雪柳)とは?」)
「なお、関東地方以西の本州、四国、九州の川岸の岩場などに生えるユキヤナギを見かけますが、もともとは栽培されていたものが野生化したものともいわれています。」(みんなの趣味の園芸「ユキヤナギ」)
えっ、・・・ということは中国が原産地?
ユキヤナギの原産地について【ChatGPTに聞いてみた】
ユキヤナギ(学名: Salix udensis)は、日本、朝鮮半島、ロシアの極東地域に自生する樹木です。この植物は、冷涼な気候に適応した広葉樹林に自生しています。また、ユキヤナギは、冬に雪が積もる地域でも生育することができます。そのため、ユキヤナギという名前が付けられたと考えられています。
これはひどい!
まず学名からして捏造されています!ユキヤナギは Salix(ヤナギ属) ではないことくらい日本ではだれでも知ってますよ(´v_v`)
あまりに低次元なので、こんどばかりは聞き逃すわけにはいかず、怒りの応答をしました ↓
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