アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

早咲きサクラ - 鞍ヶ池公園

2021-02-28 20:01:00 | みんなの花図鑑

豊田市の鞍ヶ池公園は大きな公園です。道路を跨ぐ橋に枝が伸びているヤシャブシの木があり、枝を手に取ってみることが出来るので、それを見に行ったのですが、橋のある標高の高いところ一帯は(リニューアルのため)工事中で その橋まで行くことが出来ませんでした。



仕方ないので、そこを避けていつものコースで回っていたら、公園一番奥の「四季の古里(さと)」の山手に なんと桜が咲いているのです。








あいにく名札が付いてないので 品種名が分かりません。でも 河津桜よりはずっと淡い色のサクラです。



確かに 中心はピンクが濃いですが。。。




蕾も 濃いピンクですね。




横顔は こんな感じです。



もし 品種名が分かれば 教えてください(^^ゞ




これは何を撮ったかというと・・・
風が吹くと 花が舞って こちらに向かってくるのです。
つまり、サクラ吹雪を撮ったのですが、見事に失敗しました (´∀`)





プリムラ - おしべ花、めしべ花

2021-02-28 10:30:01 | みんなの花図鑑
プリムラ ベリス 「カブリオ」

幸田町の憩の農園で出会った花、最後は サクラソウ科の プリムラの仲間で なぞなぞです (^_-)-☆

問題。上の花と下の花は どちらも プリムラ ベリス 「カブリオ」ですが、同じ株ではありません。よく似ていますが、はっきりと違いがあります。



それは どこでしょう?










種明かし です



同じ花ですが、株によって シベ(花蕊)がちがいます。上の画像の花からは 雄しべばかり伸びています。


下の画像では 今度は 出ているのは すべて めしべ です。

株によって ちがうのです。
「おしべ花」と「めしべ花」と呼びたくなるのですが、プリムラの花は 雌雄異株 なのでしょうか??



プリムラ マラコイデス

「おしべ花」には めしべは無いのでしょうか?
「めしべ花」には おしべは無いのでしょうか?
そのことを プリムラ マラコイデスで 再度確認です。場所は 安城デンパーク。




デーンとめしべの柱頭が顔を出しています。
でも、下のほうにぼんやり 何かあります。。。



べつの「めしべ花」で めしべの下のほうにある器官にピントを合わせています。
そうです、これは おしべだったのです!



これもそう。めしべの下にある おしべ のほうに ピントを合わせています。




同じことは「おしべ花」についても言えます。(ただし、おしべはたくさんあり花筒の口いっぱいに広がっているので 中を覗くことが出来ませんので 画像はありません)

結論:このように「めしべ花」といってきた花は 「めしべが長くて おしべが短い花」で、「おしべ花」とは 「おしべが長くて めしべが短い花」のことだったのです。

ただし、「めしべが長くておしべが短い花」(長花柱花といいます)の雄しべは めしべの花柱を取り巻いて 短い雄しべがあることは分かりましたが、 逆の「おしべが長くて めしべが短い花」(短花柱花といいます)のほうの 短いめしべはどんなふうに存在する?のか 観ることが出来ませんでした。
これはやはり 一鉢「おしべ花」を買ってきて分解するしかないですかね \(^o^)/





グレビレアとセルリア - オーストラリアから

2021-02-27 18:22:57 | みんなの花図鑑
幸田町の憩の農園で見つけた木になる花、今度は オーストラリアからやってきた「ヤマモガシ科」の植物です。

グレビレア

はじめは あちこちで見る グレビレアのロビンゴードン。




グレビレア属は、オーストラリアからパプアニューギニアを中心に、250種位の種類があるようです。




「花を見ると、当初は雌しべが勾玉(まがたま)型の花被の筒に湾曲した状態で納まっていて、やがて筒状花被の背の部分が割れて雌しべがツンと突き出すのであるが、その柱頭を見ると既に花粉をタップリとつけている。」(続・樹の散歩道「奇妙なグレヴィレア(グレビレア)の花の構造とその挙動」)




「ということは、奇妙なことであるが雌しべは柱頭に花粉をタップリとつけてからおもむろに姿を現したことになる。こんなことは一般にあり得ないことである。」(同上)




花弁がないのはこの花の個性であるが、雄しべの姿も見えないということは、雄しべは筒状花被の中に隠れたままということになる。
一体全体この花は受粉を何と心得ているのか!!」(同上)




セルリア・カルメン

もともと セルリア属は南アフリカの固有属ということらしいのですが・・・



この 園芸品種「セルリア・カルメン」(Serruria 'Calmen')は
「セルリア・フロリダ(Serruria florida)とセルリア・ロセア (Serruria rosea)との交雑種。オーストラリアで育成されたハイブリッド品種。」(三河の植物観察「セルリア・カルメン」)




英名はdeep pinkflowered hybrid , joy Serruria。(同上)



頭状花序は総苞が鮮やかな濃ピンク色、花弁は綿毛状。(同上)




ブライダルフラワーとして使用される。花期は4~6月。(同上)



カランコエ - リンリンと!

2021-02-27 10:50:05 | みんなの花図鑑

幸田町の憩の農園で出会った花、きょうは カランコエ・リンリン!




「リンリン」も可愛いけど、まずもって「カランコエー」も不思議な響きがありますよね~
Kalanchoe というのは 語感からしてフランス語でしょうか??




「「カランコエ」という名前は一体、どこからきたのでしょうか。名前の由来は大きく分けて2つあると言われています。1つ目は、「加籃菜」という同属植物の中国名に由来するというもの。」(花咲マニアとアロマさん「カランコエの花言葉と名前に由来する7つのこと」ただし、強調は引用者、以下同様)




「「加籃菜」とは中国語で「落ちて育つもの」という意味の言葉で、その発音に由来して、フランスの学者ミシェル・アンダーソンが名づけたという説があります。」(同上)




「2つ目は、古代インドの言語に由来するという説です。

こちらは、赤みがかったツヤのある葉になるカランコエの種類に関連して、古代インドの言葉で「赤サビ」(kalanka)と「照り」(chaya)という言葉に由来したのではと考えられています。」(同上)




さて、品種名の「リンリン」ですが、GKZ植物事典には「リンリン(鈴・鈴)」と漢字表記されています !(^^)!
別の通販サイトのコピーにも「かわいいピンクのベル型の花!」とありましたから、この細長い鈴のような花から「リンリン(鈴・鈴)」と命名したことはまちがいないようです。




肉厚の葉の白い縁取りの部分は、寒くなるとピンクに変わるそうです。



ローダンセマム - キク科

2021-02-26 18:00:00 | みんなの花図鑑

西尾市憩の農園がリフォーム中なので、幸田町の憩の農園に行って出会った花たちを紹介しています。
第3回は ローダンセマムの「アプリコットジャム」という品種。




ローダンセマムはキク科ローダンセマム属(Rhodanthemum)の多年草。
「原生地は北アフリカのモロッコやアルジェリアにあり、多くは山脈の岩場。乾燥に強く加湿に弱いのはこのためです。」
(園楽Project>園楽BLOG> 草花 > 「モロッコデージー(@_@?ローダンセマムとは何者か?」より )




「特徴は寒さに強く-10度にも耐えるといわれている」(同上)
モロッコのキクということで、「モロッコデージー」という別名もあるようです(使ってる人はあまりないようですが)。




ローダンセマム Rhodanthemum とはギリシャ語でバラを意味する「Rhodon」と、花を意味する「Anthemon」が語源。
キク属クリサンセマムはギリシャ語の 「chryso-」黄金の、と「‐anthemon」花に由来し、黄色い花が多いことによる。
(同上記事より)




「アプリコットジャム」品種は 新カラーの品種で
「シルバーリーフ ピンク,アプリコットピンク、テンダーピンクと花色が変化する」(Rakuten通販カタログ解説より)そうです。


オーニソガラム・ダビウム - オレンジのオオアマナ

2021-02-26 10:15:11 | みんなの花図鑑

いま、西尾市憩の農園がリフォーム中なので幸田町の憩の農園へ。
その園芸コーナーで見ためずらしい花、その2。
「オーニソガラム」と書いてあります。



はて、オーニソガラムって 何だったっけ?
少し調べると・・・
思い出しました! オーニソガラムは「オオアマナ属」のことだったのです。


オオアマナ(オーニソガラム)属オオアマナ

これは 私が最初に出会った「オオアマナ」(オーニソガラム)です。農道に咲いていました。
2017年4月末のことです。
ハナニラの豪華版?」というタイトルで掲示板に質問しても すぐに回答が付かず、
仕方がないので「白い 6弁花」で画像検索したら、 オーニソガラム(ウンベルタム)がヒットしました。



園芸品種としての オーニソガラムには 以下のような種類があって
💛 オーニソガラム アラビカム 白
💛 オーニソガラム サンデルシー 白
💛 オーニソガラム ダビウム オレンジ
💛 オーニソガラム マウントフジ
オレンジ色というと、「オーニソガラム・ダビウム」になるようです。




それにしても 農道に咲いていた 白いオオアマナ(オーニソガラム・ウンベルタム)とはだいぶ感じが違いますね




しかし、分厚い花弁のなかから 形のはっきりした花蕊を伸ばすところは いかにも ユリ科の花といった感じです。




この3部屋に大きく膨らんだ黒光りする?子房は いかにも「オー!アマナ」といった感じです (^_-)-☆




水をかけられた直後なのか? 雄しべの葯と 雌しべの柱頭だけが 水面の上に出ています。


オダマキ - ミヤマ?セイヨウ?

2021-02-25 18:00:00 | みんなの花図鑑

「オダマキ」と名札に書いてあったから、オダマキなのでしょうが・・・




オダマキって こんな時期に咲くんですか?




「主な開花期:5月-8月」
「日本原産のミヤマオダマキと、ヨーロッパなどが原産の西洋オダマキの2グループに大別されます。」(ヤサシイエンゲイ「オダマキとは」)
日本では単にオダマキ(Aquilegia flabellata)というとミヤマオダマキ(A. flabellata var.pumila)を園芸化したものを指すことが多いようです。




「5~6月頃,茎の上部に枝を出し鮮かな青紫色,ときには白色の美しい花をやや下向きにつける。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)




「萼片は5枚で花弁状になっている。花弁も5枚で基部は下方に伸長し,先が鉤状に曲ってとなっている。」(同上)




「花弁のようにみえるのが卵形の萼で、花弁は長楕円形で上部は白に近い淡黄色、基部は(きょ)となって内側に曲がる。雌しべは5本、雄しべは多数。」(日本大百科全書(ニッポニカ)の解説)




「花は5枚の萼(がく)と筒状の花びらからなっており、がくの後ろ側には距(きょ)が角のように突き出ています。」(ヤサシイエンゲイ「オダマキとは」)

ウメ - 安城農林高校実習梅園

2021-02-25 09:28:34 | みんなの花図鑑

デンパークの花木園を一番奥まで歩いていくと・・・



こんな看板があり、普段は閉じている実習梅園のゲートが この時期だけ開いています。




門を入ってすぐのところで 迎えてくれるのが この紅梅です。




実習園は、紅梅より白梅のほうが圧倒的に多いのです。



たまたま見回りに来てみえた教官らしき方が 私がカメラに収めているのを見ながら「ようやく咲きました」といって通り過ぎて行かれました。




こちらは 数多くある白梅のひとつです。




この白梅は、萼が緑色をしています。このウメの花を見ていると紅梅、白梅に並んで「緑梅」というカテゴリもあっても良いのでは?と思えてきます。




こちらは よくある白梅。



名前が書いてないので、品種名は分かりません。

ロドレイア・チャンピオニー - マンサク科

2021-02-24 17:45:16 | みんなの花図鑑

つぼみのとき(後述)は ツバキ科かと思うほどよく似ているのですが、これで マンサク科なんですって (^^)/
これは 大温室(フローラルプレイス)にツバキと一緒に置いてあった株なので、早くも花が咲いています。




マンサク科ですが、ツバキとも縁があるらしく、「原産地は中国南部、ベトナム、ミャンマー、マレーシア」ということです。
(鳥平の自然だより(植物編)「ロドレイア・チャンピオニー(シャクナゲモドキ)」より)




ロドレイア・チャンピオニー(Rhodoleia championii)は、日本では 別名「シャクナゲモドキ」だが、
「香港では、旧正月を飾る花として有名」(同上)



1848年、英国の軍人でプラントハンターでもあった『J. G. Champion』が香港で発見した事からこの名前が付いています。(サービス終了したYahooブログ記事より)



咲いた花は温室のみでしたが、つぼみは 屋外花木園で見れます。

先日の ツバキ「エリナ・カスケード」の近くにあって、両方とも蕾の状態を長く保っています。



そういえば モッコクの蕾にも似ていると思ったら、モッコクは ツバキ科でした (^^)/

ツバキ ’エリナ・カスケード’

2021-02-24 06:00:00 | みんなの花図鑑

デンパークでは この木は同じ場所に2株植わっています。
同じ木のはずなのですが、それぞれに樹名板があり、
一方には 「ヒメサザンカ ’エリナ・カスケード’」、
他方には 「ツバキ ’エリナ・カスケード’」と記されています。



少し調べると、ヒメサザンカは「ツバキ科ツバキ属 Camellia lutchuensis の常緑低木で、沖縄原産の花木である。」
そして「エリナ・カスケードは、中国の野生椿とヒメサザンカ(姫山茶花)の交雑により作出された品種」というのが真相のようです。


学名は Camellia lutchuensis f. 'Erina Cascade' です。
(学名の f.は forma の略で 「品種名」の意味です)

このような小さな蕾なので、花もとても小さいです。・・・それがまたいいのかもしれませんが・・・




以下2枚は、(2018年の)11月28日に撮ったものです。

この時期からもう蕾が出来ています。この花は 蕾の時代が長いのです。



いまと比べ、この時期は 葉がもっとついているようです。
そういうわけで、私は、花を見たことがまだありません。花弁の外側が淡い桃色をした白い花なのだそうですが、2~3日しか咲かないんだそうです。