アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カエデ、センダンなど - 祖父江町

2021-11-30 10:47:17 | みんなの花図鑑
日曜日(11月28日)、祖父江町のイチョウを見に行ったとき、イチョウをバックに撮ったモミジなどをメモを兼ねてアップしておきます。


イロハモミジ















センダン

名鉄・山崎駅から北のほうに歩き始めると、大きなセンダンの樹がありました。実が鈴なりです。



全景です。イチョウがりに来た人もみなビックリして見上げてます。




それにしてもすごい果実の量です。





皇帝ダリア

今年は 犬も歩けば、皇帝ダリアに当たる( ^ω^)・・・というくらい良く目につきます。
先ほどの大センダンをバックに。




ハチ?が花めがけて飛んでいきます。



雲一つない空には 飛行機と飛行機雲だけ。




学名:Dahlia imperialis
「皇帝ダリア」は 学名を訳したもの。

似てる? - オタフクナンテンとドウダンツツジ

2021-11-29 17:05:21 | みんなの花図鑑
紅葉したオタフクナンテンとドウダンツツジは 似てるのかな?
というトピックです。
私は あまり似てないと思いますけど、混同してる方がお見えのようなので、
過去画像を引っ張り出して、比較してみます。


オタフクナンテン

2017-01-17撮影
オタフクナンテンは メギ科のナンテン(南天)の江戸時代に作出された園芸品種です。



2017-01-17撮影
背が高くならない「矮性種のため、扱いやすいことや赤い葉が美しいため、植栽に趣を添えるカラーリーフとして公園やショッピングモール等の植え込み等に幅広く利用されています。」(庭木図鑑 植木ペディア「オタフクナンテン」)


上のWater Effect GIF画像




2020-12-13撮影
「オタフクナンテンという名前は、ナンテンに比べて丸みを帯びる葉の様子を「おたふく(=頬が丸く張り出した女性)」になぞらえたもの。同様の意味を持つオカメナンテンという別名もある。」(同上)



2021-01-17撮影
葉の形は ふっくらとした楕円形で、葉の幅は中央付近か枝元側が一番幅広のようです。
また、ドウダンツツジの葉のように葉脈がはっきり見えません。





ドウダンツツジ

2017-06-17撮影
ドウダンツツジは ツツジ科。



2017-06-17撮影
「葉は菱形に近い長楕円形で長さ2~4センチ、幅1~1.5センチほどになり、葉の縁には細かなギザギザがある。」(庭木図鑑 植木ペディア > ドウダンツツジ)



2016-11-05撮影




2017-12-09撮影



2017-12-09撮影
葉の形は中心より先端側が一番幅広で、葉脈が目立つのが特徴のようです。




2019-01-14撮影
「落葉すると熟した果実と冬芽が姿を見せる。」(庭木図鑑 植木ペディア > ドウダンツツジ)


上の Water Effect GIF画像


イチョウ - 愛知県祖父江町

2021-11-28 20:00:00 | みんなの花図鑑
祖父江ぎんなんパークのマルシェが今日まで!ということで、電車で祖父江町まで行ってきました。


A 祐専寺の大イチョウ

稲沢市指定天然記念物で樹齢推定250年の大イチョウです。




このイチョウは雌株で、山崎地区に植えられる品種の原木といわれてます。













B 久寿(きゅうじゅ)のイチョウ原木近くにて

どうして 祖父江町がイチョウ銀杏の街になったかというと。。。



冬の伊吹おろしから屋根を守る防風のため、江戸時代から神社仏閣や屋敷まわりにイチョウが植えられてきました。そして100年ほど前に銀杏の栽培が活発になり、イチョウは祖父江のまち全体に普及していったのです。(稲沢市観光協会「そぶえイチョウ散策」)








C 祖父江ぎんなんパーク横のイチョウ畑にて

イチョウ見本園「祖父江ぎんなんパーク」では 代表的な4品種である久寿(きゅうじゅ)、藤九郎、栄神(えいしん)、金兵衛(きんべえ)すべてを園内で見ることができます(稲沢市 施設案内「祖父江ぎんなんパーク」)

















モミジじゃないモミジ葉 - 3種

2021-11-28 08:57:45 | みんなの花図鑑
カエデ科のモミジ以外で 「モミジ葉」というと、どんな樹を思い浮かべますか?
以下、安城デンパークのモミジバ3種です。



モミジバフウ(アメリカフウ)

たいていの人は このモミジバフウ(庭木図鑑 植木ペディアによると正式名: アメリカフウ)を思われるのではないでしょうか?




モミジバフウはフウ科フウ属。(マンサク科とする記事もあります)




フウにはもうひとつのフウ(タイワンフウ)があり、そちらの葉は カエデ葉です。




面白い果実を実らせます。下に落ちてると、思わず拾いたくなります。






モミジバスズカケノキ (プラタナス)

よく見るプラタナスです。プラタナスは属名で、正式には モミジバスズカケノキ。




モミジバスズカケノキ は モミジ葉というほど切れ込みが深くなく ウチワカエデに近い葉をしています。



学名: Platanus x acerifolia
モミジバスズカケノキは 後述のスズカケノキとアメリカスズカケノキとの交配種なんです。





スズカケノキ(プラタナス・オリエンタリス)

こちらが 上のモミジバスズカケノキの片親 スズカケノキ(プラタナス・オリエンタリス) Platanus orientalis です。




以下、過去画像で 鈴懸の木 の鈴を楽しんでください






2019-6-13撮影




ジャイアント・イヌホオズキ 改め ガーデンハックルベリー

2021-11-26 08:59:48 | みんなの花図鑑

ねぇ、見て見て!
マリゴールドの向こうのイヌホオズキ!




すごい実の数でしょう!




しかも、一粒ひと粒が大きいんですよ。




ここはマリゴールドなどが植えてある畑(いささか、荒れてはいますけど)なので、このジャイアント・イヌホオズキ(← 仮名です)も人為的に植えられたものと思われます。




でも、こんな大きな、実ばかりのイヌホオズキ、見たことない!




萼が完全に反り返っています。これは 野草のイヌホオズキの仲間では、テリミノイヌホオズキの特徴です。
また、横から見た果実の形が真ん丸でなく(いくぶん富有柿のように)横長なのもテリミノイヌホオズキの特徴です。

でも、テリミノ(照実の)と言われるほど果皮は光ってません。

【追記】
MIMI69さんに教えていただきました。
このジャイアント・イヌホオズキは 名前を「ガーデンハックルベリー」というのだそうです。
「ガーデン・ハックルベリーと呼ばれているものはナス科のイヌホオズキの一種です。」
道端に生えているイヌホオズキは有毒で食べれませんが、
「ガーデン・ハックルベリーとして食用にされている品種は学名が<Solanum nigrum L. var. guineense L.>となっているので、おそらくアフリカのギニアが原産とされる品種と思われます。」(旬の食材百貨「ガーデン・ハックルベリー」)
●ナス科ナス属イヌホオズキ類 
Solanum nigrum L. var. guineense L.
(英)Garden huckleberry





少しだけ花がまだ咲いていました。



花による区別は 実による区別以上に難しそうですが。
これだけで何か 分かりますでしょうか??


【追記・つづき】
「一般に自生している他のイヌホオズキとの見分けは、花を見ると良いようです。ガーデンハックルベリーの花はオシベの部分が褐色なのに対し、他の種類は明るい黄色です。」(同上)

ガーデンハックルベリーを教えてくださった MIMI69さん、いつもありがとうございます。こんな調子でのんきにやってますので、また間違い等ありましたらご指摘ください (´∀`)



センダングサの仲間 - ヒマワリ連

2021-11-25 10:34:29 | みんなの花図鑑

センダングサの仲間は キク科ヒマワリ連の植物です。
ヒマワリ連には ヒマワリ属(Helianthus)のほか、センダングサ属(Bidens)、エキナケア属(Echinacea)、タカサブロウ属(Eclipta)、キクイモモドキ属(Heliopsis)ルドベキア(オオハンゴンソウ)属(Rudbeckia)、オナモミ属(Xanthium)などがあります。
このうち、センダングサの仲間は白い舌状花のあるなしで種類が分かれます。
見出し画像は何年か前の1月に撮ったもので、ひっつき虫になっているので、コセンダングサか、白花センダングサかはっきりしません。

以下、シロバナセンダングサの観察です。


花の時代













中央2本が雄性期の筒状花です。焦げ茶色の筒が 雄しべの合着した雄しべ筒です。雄しべ筒の上の花粉は筒の中の雌しべ棒が押し上げたものです。



左の筒状花は雌性期です。2つに分かれてカールしているのが柱頭です。




同じく雌性期の筒状花です。柱頭の上に 花粉が乗っています。




果実の時代

センダングサの仲間は 受粉すると痩果(そうか)と呼ばれる果実を作ります。
痩果(そうか)とは「小形でただ一個の種子をもち、果皮は薄い膜質で熟しても裂けない。キク・タンポポ・キンポウゲなどの果実で、一見種子のように見える。〔生物学語彙(1884)〕」

乾燥してるから痩果(そうか)なのですが、痩果のできはじめはみずみずしいです。



上の画像をモノトーンにしてみました。棘のあるつららみたいです。




筒状花の残骸が載っている痩果。




痩果は子房が成熟したもの。




見事な 槍 になりました。






(ひっつき虫の時代)

別の場所では完全なひっつき虫に。









イロハモミジ & ノムラモミジ - 安祥城址公園

2021-11-23 07:50:21 | みんなの花図鑑
イロハモミジ

安祥城址公園のカエデは、あとで話題にしますノムラモミジとオオモミジそれぞれ1本を除き、すべてイロハモミジ(イロハカエデ)です。


どこで区別しているのかというと、私は以下の記事を参考にして 果実(翼果)で区別してます。





イロハモミジの葉は 重鋸歯ということですが、葉で区別する方法は難しくて素人の私にはわかりません。












ノムラモミジ

いささか汚れていますが、安祥城址公園に1本だけある ノムラモミジ です。
このノムラモミジの果実(翼果)が独特なのです。




翼果の翼のほうが、このように紅葉しているのです。




先ほど見たように、イロハモミジの翼果の翼は 熟しても紅葉はしません。





再び イロハモミジ

一枚だけ、いえ7本の指の一本だけ真っ赤に紅葉している葉がありました。













このカエデは 翼果が無いので、種類が判別できません。
樹名板もないし…



ひょっとすると、オオモミジかもしれません。
「オオモミジの葉は大きく少々厚みがあり、手のひら状の形をしています。裂け目は7~9つあります。葉先は鋭く尖っており一重の鋸(のこぎり)葉です。」(ミツモア「オオモミジの特徴や育て方」)