安城デンパークでまたまた面白い木を見つけました。ずっと前から植えてあったのでしょうけど、気が付きませんでした。
こんな小さな花がたくさんついています。
葉はこんなどこかで見たことのある丸い葉で、互生しています。
名前が判らないので、Google Lens で検索してみました。↓
あとになってみれば、左から2枚目にすでに正解の科名「クロウメモドキ科」がヒットしていたのですが、この時は「まさかね~」と気にも留めませんでした(ToT)
あとは予断で、シマサルスベリとかネズミモチとかモチノキ科のヤポンノキとか・・・
全然当たってないと勝手に判断していました。
つぎに有料アプリの PictureThis で検索してみました。↓
パーキンソニア・アクレアタ
(ハマナツメ属の一種)
と出て来ました。
あとになってみれば、正解のハマナツメ属まで出ていたのだから、調べてみればよかったのですが、気が利かない私です、どちらも不正解と考え、あとで掲示板に質問してみようと、とりあえずその場を立ち去ったのでした。
この花を大写しで見るとよく分かるのですが、5枚の勲章型の花被片のなかにオレンジ色の花盤があって、ハチやアリがひっきりなしに来ています。ちょっと匍匐性なので、ヤブガラシの花にも似たところがあります(こちらのほうがずっと大きいですが)。
ひと回りしてから、もういちど来てみて 気が付きました。木の根元の暗いところに樹名板があり、そこには「ハマナツメ ナツメ科」と書かれていました。
科名が「ナツメ科」なのでWikipediaなどの「クロウメモドキ科」と一致しませんが、「葉がナツメに似ている」との記述は確かに一致します。
「 ナツメ の仲間で、海岸近くに生育するため、この名前が付く。東海地方以西に分布。枝に鋭いトゲがあるため別名はトリトマラズ。」(四季の山野草「ハマナツメ」)
花と一緒に、こんなものがぶら下がっていました。
花の時期に果実がいっしょになっているのはおかしいし・・・
第一、ナツメの果実と比べて全然恰好が違います。
これは エゴノキに付く「エゴノネコアシフシ」のような虫こぶに違いない!!
と思ったら、れっきとした果実なのでした。
「 ナツメ と名が付くが、実の形は全く違い、食べることもできない。コルク質の種は水に浮くため、海に流されたたりして分布を広げる。歴史は古く、百万~数十万年前の化石が発見されており、生きた化石と言われている」(同上;太字は引用者)
〔参考〕ナツメの花と実
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