暑い暑いと言ってたら、空が曇ってきて、雨滴がポツポツ。このオオニシキソウは雨が降り出す直前に撮ったものです。
というわけで、絞りがほとんど解放近く。被写体の前後は 霧がかかったようにボケてます m(_ _)m
これは、ずっとまえ、私がこの雑草の名を知りたくて コンデジで掲示板質問用に撮った写真の一枚です。
どんなところにどんな格好をして生えてるか、こちらのほうが よく分かるかな?(笑)
トウダイグサ科のニシキソウ属は 「トウダイグサ属(Euphorbia L.)と近縁で、そこに含められたことも多い」(wiki「ニシキソウ属」)
これらの属の植物は、杯状花序と呼ばれる 杯状(カップ状)をした器官から、雌花(めしべ)や雄花(おしべ)や腺体とその付属体など果序の構成要素を次々と生産するのです。
上の写真で、表面の赤い打楽器コンガのような形をした器官が杯(カップ)で、いちばん右のカップからは めしべの柱頭が顔を出しています。中央の杯(カップ)から開いている白い花びら状のものは (腺体の)付属体と呼ばれる器官です。
白い花びら状の器官は 付属体と呼ばれてますが、これはその付け根に 腺体 と呼ばれる蜜を出す器官の付属体という意味です。注目したいのは、腺体や付属体、また雄しべがこのように伸びるのは 雌しべが受粉したのち、ということです(雌性先熟)。雌しべの子房は 受粉すると巨大な果実になるので、杯(カップ)の中には居座る場所がありません。果柄を折り曲げ、杯(カップ)の外に(この写真では 奥に)飛び出してぶら下がっています。
中央右手の やや小さめの杯(カップ)から 雌しべの柱頭が顔を出しています。その後ろにぼんやりと 成熟した果実が見えます。この果実の果柄はどこかというと、中央の今盛んに雄しべと腺体とその付属体を咲かせている杯(カップ)からなのです。
オオニシキソウはニシキソウの仲間の中ではいちばん図体の大きな草です。杯状花序の構造も カメラに捉えやすいはずなのですが、今日は 天気が悪く 失敗してしまいました m(_ _)m