アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

月末は綿毛のクイズで締めよう

2024-10-31 07:00:00 | みんなの花図鑑
昔集めた綿毛の画像をそのままクイズにしてみました。
簡単なもの、分かりにくいもの、全部あわせて 20問あります。


01 画像は2枚です




 
 

 
 
アメリカオニアザミ



02 画像は2枚です




 
 

 
 

セイヨウタンポポ





03   画像は1枚です

 
 

 
 

ガマの穂





04 画像は1枚です

 
 

 
 


カワヤナギの柳絮(りゅうじょ)





05 画像は1枚です

 
 

 
 

ネコヤナギ

ネコヤナギのもふもふの正体は 雄花のつぼみで、正確には<綿毛>ではありません。もふもふは種を運ぶのではなく、白熊の羽毛と同じく断熱効果・防水機能が目的です。

参考までに、ピンクユキヤナギ

ピンクネコヤナギの ピンクの正体なんですが、苞(うろこのような葉がらせん状に密生)の赤いのが反映されていると考えられます。




06 画像は2枚です




 
 

 
 
チガヤ





07 画像は2枚です




 
 

 
 

セイタカアワダチソウ





08 画像は1枚です

 
 

 
 
トウワタ





09 画像は2枚です




 
 

 
 
ノゲシ




10 画像は1枚です


 
 

 
 

オニタビラコ





11 画像は2枚です




 
 

 
 
ヒロハホウキギク






12 画像は2枚です




 
 

 
 
アキノノゲシ






13 画像は1枚です

 
 

 
 
ベニバナボロギク





14 画像は1枚です

 
 

 
 
ノボロギク






15 画像は1枚です

 
 

 
 
オオアレチノギク






16 画像は3枚です







 
 

 
 
ツワブキ






17 画像は2枚です




 
 

 
 
メリケンカルカヤ






18 画像は2枚です




 
 

 
 
フジバカマ






19 画像は1枚です

 
 

 
 

シオン属ゴマナ






20 画像は1枚です

 
 

 
 

アオイ科ワタ









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コミカンソウ属のフィランサス・フェアリー

2024-10-30 07:00:00 | みんなの花図鑑

安城デンパークの秘密の花園で咲いていたこの花ですが、
コミカンソウ属のフィランサス・フェアリーです。
ずっと前、同じ場所でこの植物を見つけたときは、Google Lens で調べてみたのですが、「コミカンソウ属」までしか分かりませんでした。その後、さざんかさんに MS Edgeで画像検索ができることを教えてもらって
それで「フィランサス・フェアリー」という名前を知ったのですが・・・





昨日、Google Lensで検索したら、「フィランサス・フェアリー」の候補が 出て来るわ!出て来るわ !(^^)!
検索精度が格段に向上しています。
参照記事の中に フィランサス・フェアリーでなく 「コモレビソウ」の名がチラホラ出て来ますが、
フィランサス・フェアリーの和名がコモレビソウって言うんですね。




本家のコミカンソウですと、雌花の先に雄花が付くのですが、’フェアリー’ では 葉の上に雄花、葉の下に雌花と咲き分けているようです。




画像は一枚だけですが、フィランサス・フェアリーの雄花です。
以前の記事も 雄花は一枚だけですが、花の詳細は以前のほうがよく分かるようです↓
フィランサス 'フェアリー' ‐ コミカンソウ属




以下、葉の下に咲く雌花の画像です。



















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ツリバナ、マユミ - ニシキギ科

2024-10-29 07:00:00 | みんなの花図鑑
朝からリトルワールドに行くので、↓の記事は過去画像(2022-10-22) です。すみませんm(_ _)m

ツリバナ

ツリバナの実も豊作年と不作年とあるんでしょうか?



毎年カメラに収めてる個人宅のツリバナですが、今年はすごい実の量です。




ツリバナと後に出て来るマユミはともにニシキギ科で、実が可愛いんですけど・・・




ツリバナは果皮が5つに割れ、マユミは4つに割れるところが違います。




今朝は寒かった!
おかげで秋晴れの空が拝めます。


















マユミ

こちらも実の量がすごいのですが、まだ爆ぜてなく、果皮の色も褪せています。



アブラムシではなく キバラヘリカメムシの成虫になる前の成長期のカメムシ。
マユミの果肉に口吻を刺して、栄養を摂るのだそうです。
他でも見ましたが、この時期群れて過ごすことが多いんですね




あまり気持ちよくないんで、もうこの辺で終わりましょう(ToT)


マユミの実が爆ぜるのは、も少し後になってからのようです。
といっても、あまり遅くなると・・・

このマユミはある年の12月に撮ったものです。



中の紅い種子がほとんど落ちちゃっています。











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ヒイラギ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイ

2024-10-28 07:00:00 | みんなの花図鑑
ヒイラギ

キンモクセイやギンモクセイが中国原産なのに対して、ヒイラギは日本の福島県以西から台湾までが分布域です。
ヒイラギの開花はキンモクセイより遅く、このヒイラギは 一昨年の11月下旬に撮ったものです。




といっても、現在でも株によっては このように開花している木もあります。




典型的なヒイラギ葉です。
ヒイラギの名はこのトゲに触れると「ひりひり痛む」ことの古語「ひひらく(疼く)」に由来しています。
モクセイ科の中ではもっとも棘が荒く大きいですね。




ヒイラギは(モクセイ科なので)、雌雄異株です。


この株は雄株で、雄花は2本のおしべが目立ち、長い花糸が突出し、葯が目立ち、めしべは頭が出る程度。




ふたたび過年度の花。
この株は前のと違って おしべも大きいけれど、めしべもしっかり伸びています。ひょっとすると雌株の両性花かもしれません。





ギンモクセイ

10月21日、安城市のいつも拝見するお屋敷で。


キンモクセイと同じく中国原産です。
「秋に芳香のあるオレンジ色の花を咲かせるキンモクセイ(金木犀)の方が有名であるが、基本種はこちらであり、キンモクセイはギンモクセイの変種にあたる。」(庭木図鑑 植木ペディア「ギンモクセイ」)



雌雄異株です。




キンモクセイと同じく、日本に移入されたのは花付きの良い雄株がほとんどです。ただし、雌株の方もキンモクセイよりは多く入ってきているようで、ネット上にギンモクセイの実を掲載している記事を見ることが出来ます。(たとえば 樹木図鑑「ギンモクセイ」)






ヒイラギモクセイ

最後に ヒイラギモクセイ。
ヒイラギモクセイは 直前のギンモクセイと 冒頭のヒイラギを掛け合わせて作出されたものと考えられています。
花期はギンモクセイよりやや遅く、これは11月上旬安城デンパークで撮ったものです。




これは 今年のヒイラギモクセイで、まだ蕾の状態です。
もっとも Wikipedia には「花期は10月。」とありますが。




葉は ギンモクセイとヒイラギの中間的な(少し鋭い棘がある)状態です。




もっとも、上のように、ひとつの株で鋸歯が目立つはとそうでもない葉があります。




ギンモクセイもヒイラギも雌雄異株なので、その子のヒイラギモクセイも雌雄異株です。




「雄花は2本のおしべが目立ち、長い花糸が突出し、葯が目立ち、めしべは頭が出る程度。」(植物雑学事典「ヒイラギモクセイ」)











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コキア - リトルワールド

2024-10-27 07:00:00 | みんなの花図鑑




リトルワールドの コキア(ホウキギ)は、以前は ネパール仏教寺院下の畑に、約800本のコキアが植わっていて
それは見事なものでした(^_-)-☆

〔参考〕2016-10-31 ネパール仏教寺院付近のコキア






それから何年かして そこのコキアは姿を消してしまいました。




でも今年は イタリア アルベロベッロの家のまえに・・・




このように植えられているのを見つけました!(^^)!







コキアにも品種がいろいろあるんでしょうか?






私は リトルワールドのコキアの色合いがいちばん好きです\(^o^)/






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ブッドレアにツマグロヒョウモン - バリ島貴族の屋敷にて

2024-10-26 07:00:00 | みんなの花図鑑
リトルワールド(愛知県犬山市)のインドネシア バリ島貴族の屋敷のブッドレアの花にツマグロヒョウモンが何頭か来ていました。





場所はここ↓ です






とても優雅に翅を広げるんですね





日本で唯一の亜熱帯系ヒョウモン。
1980年代までは、ツマグロの生息域は近畿以西とされていたようです。
しかし、温暖化によって分布域は関東地方まで広がっています。





勢力拡大のもう一つのカギはツマグロ幼虫のえさ。
ツマグロ以外のヒョウモンチョウの仲間のほとんどの幼虫は、野生のスミレしか食べないので、都会ではなかなかお目にかかれません。けれどツマグロの幼虫は、パンジーなど栽培種のスミレの葉もバリバリ食べるのだそうです。





というわけで、パンジーやビオラが花壇にたくさん植えてある都会は、ツマグロヒョウモンにとって天国なのだそうです。











ツマグロヒョウモンのオスはちょっと地味。オスメスの違いが目立つ蝶なんですと!(^^)!



ブッドレアに ホシホウジャク




以上ですが、何だか勘違いしているかもしれません。
誤解していましたら、どうかお知らせくださいm(_ _)m







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リトルワールド散策

2024-10-25 07:00:00 | みんなの花図鑑
野外民族博物館 リトルワールド 園内マップ



ペルー館にて




マテフクロウ





同じくペルー館にて





ピラカンサ





インドネシア バリ島貴族の屋敷にて




ガマズミ










トウカエデ









ナツメ(台湾 農家にて)










フランス アルザス地方の家にて







ブラシノキ








北アメリカ ナバホの家へ向かう



ハゼノキ










イタリア アルベロベッロの館




柿の木(韓国 地主の家など)










山形・月山山麓の家










石垣島の屋敷







ソテツ





シーサー






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燃えよ!セイタカアワダチソウ

2024-10-24 07:00:00 | みんなの花図鑑

セイタカアワダチソウはソバと共通したところがあります。
セイタカアワダチソウは、蜜が多く蜜源植物として有名です。
ソバもたくさんの蜜を出します。
ただ、ソバの蜂蜜は黒糖のようなコクのある匂いだそうで、癖があるため流通量は少ないようです。
もちろんセイタカアワダチソウの蜂蜜というのも聞いたことがありません。




セイタカアワダチソウとソバが共通しているもうひとつの点は、ともに アレロパシーと呼ばれる他の植物の成長を阻害する化学物質を根や地下茎から分泌することです。
そのため、戦後一時期は河川堤防など秋になると一面セイタカアワダチソウばかりという時期がありました。
ところが、最近は一時期の隆盛は衰えてきています。




大繁殖しなくなった理由として色々な原因が考えられますが、ソバを見ていると気が付くことがあります。

私たちは町内の有志で休耕地を借りてそばを栽培していますが、収穫量が一番良いのは一年目です。
同じ畑でそばを育てると年ごとに収穫量が減っていくようなのです。
なぜだろうと考え、検索してみると、ソバは自らが分泌するアレロパシー物質の自家中毒に陥り、連作すると成長がだんだん妨げられるようになるという現象があることが分かりました。

セイタカアワダチソウについても、同様の説が検索すると出て来ます。




さて、セイタカアワダチソウはキク科の植物です。
キク科の花は頭状花序と言って、多数の花(小花)が集まって1つの花のように見える構造をしています。
小花には2種類あり、
 ● 頭花の周囲に細長い花弁を見せているのが舌状花(ぜつじょうか)
 ● 中心部で反り返ったごく小さな花弁があるのが筒状花(とうじょうか)
10数個の舌状花と数個の筒状花でひとつの頭花をつくっています。




小花の花冠の中から上に伸びているのは シベ です。
キク科のシベは変わっています。複数のおしべが合着して出来た筒の中からさらにめしべが伸びているのです。





筒の中をめしべが伸びるとき雄しべ筒の中に出た花粉を筒の外に押し出しながら伸びていきます。





花粉を押し上げるとき雌しべは自家受粉してしまわないか心配する必要はありません。めしべはこの段階では未成熟で受精能力がないからです。
花粉を押し上げてしばらくたつと雌しべは先を2つに開いて内側に柱頭を展開し受粉体制に入ります。





ハンディーマイクロスコープで撮ってみた小花です。




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君はキンモクセイを見たことはあるか

2024-10-23 07:00:00 | みんなの花図鑑

あなたは上のようなキンモクセイの花を見たことがありますか?




ふだんあなたが見ているのは 上のようなキンモクセイでしょう。
というか、たいていは匂いを嗅いでキンモクセイの花があることを認知しているのではないでしょうか。




そのため、キンモクセイの株は雌雄異株で、私たちが普段見ているのは 花付きの良い雄株ばかりだということをつい忘れがちです。




雄花だから、当然のことながら、雄しべが付いています。では雄しべは何本あるのでしょうか?
雄しべは2個のことが多いですが、上のように3個付いていることもあります。
「まれに雄しべが4個ある(中国植物誌、改訂版日本の野生植物) という。」(続々・樹の散歩道「キンモクセイの花(雄花)に萼があるのかないのか」)




雄しべの葯が裂開して、黄色い花粉が出ています。
いくら花粉を出しても日本に雌株は無いので使われることは無く「空しく」出しています。




さらに・・・


雄花の中には しっかり一個のめしべをつけているものもあります。



ハンディーマイクロスコープで覗いてみました。この雌しべは意外にしっかりしているので自家受粉したら実を結びそうですが・・・




実際は進化の過程で退化した仮雌しべになっているので、実はできません。
(キンモクセイの実は ココ で見ることが出来ます)



ハンディーマイクロスコープで撮ったおしべと仮雌しべです。(もう少し解像度が高いと良いのですが "(-""-)")





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アキノノゲシ - 雄性期から綿毛期まで

2024-10-22 07:00:00 | みんなの花図鑑

(トップ画像は雌性期中期のアキノノゲシです)

雄性期

アキノノゲシは舌状花の集合で花序を構成しています。
舌状花は一枚の肥大化した花弁と一組のおしべ・めしべからできています。
つまり一枚の花弁は必ず中心部の一組のおしべ・めしべと繋がっているのです。



花の初期には雄しべ筒の中から花粉が筒の上部に持ち上げられます。花粉を押し上げているのは筒の中を通っている雌しべの花柱です。
この時期、雌しべはまだ成熟していません。花粉をまとわりつけた棒に過ぎないのです。
雄性先熟といって 花粉放出期と受精期をずらしているわけです。





雌性期のはじめ

しばらくたつと、雌しべの花柱の先が2つに割れカールしだします。




ヒツジの角のようなかたちになった内側が花粉を受け入れる柱頭です。
雌しべの花柱の表面には花粉がまだついています。
雌しべ棒の先が割れて柱頭ができるのですが、内側と外側の境界はあいまいで、柱頭部分にも花粉が付いている雌しべ棒が見られます。





雌性期中期

雌しべ棒(花柱)の先が割れ柱頭が展開しだしました。



雌しべ棒を覆っていた花粉も上のほうは無くなり下のほうだけ残っています。










雌性期終期

雌しべ棒(花柱)に付いていた花粉はすべて無くなりました。
ところで花粉はどこへいったのでしょうか?



確かにミツバチの体について運ばれていった花粉もあるでしょうが・・・




すべて訪花昆虫の体に付いていったとは思えません。



そうかといって、風に吹かれて飛んでいったとも思われません。



花粉より大きな卵らしきものが花柱に付いています。 虫が産み付けたのでしょうか?





綿毛期




















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