アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

トウワタ - 安城デンパーク

2019-10-31 18:26:18 | みんなの花図鑑

これはトウワタの 副花冠 corona といわれる部分だけを撮ったものです。
王冠のように見えます。





トウワタはキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)トウワタ属の多年草(日本では一年草扱い)。
民族衣装を着た娘たちが踊っているように見えます。そのスカートの部分が 花冠です。
雄しべは花冠基部にあり、花糸は癒合して筒状になっています。雄しべと雌しべは合体して蕊柱(ずいちゅう)を形成しています。
写真 右手は果実です。この中に種子と綿が入っています。






花冠の上に副花冠があり、蜜を貯めるカップ状の裂片 cup とカップ内側の角状の突起 horn で構成されています。





副花冠のカップの中には 蜜が入っています。蜜の中から角状の突起 horn が伸びています。






ずい柱にピントを合わせましたが、副花冠が邪魔して 仲がよく分かりませんねぇ(+o+)
黒い点が 花粉器のクリップ clip といわれる部分で、その下に、隣り合った葯の翼で形成されるすき間があり、チョウの脚が その隙間(ギャップ)に下から入って上にスライドし、花粉器のクリップ に引っ掛かって花粉塊が引き出されて運ばれるということですが。





カイノキ - 安城デンパーク

2019-10-30 09:29:59 | みんなの花図鑑

ノブドウを思わせる色とりどりの実、いや、それより数が多い。





カイノキはウルシ科。実の生り方は ハゼノキを思わせる。






葉の下にドサッとなるところも ハゼノキに似ている。





カイノキは 雌雄異株。このように実がなるということは 雌株なのだが、ちかくに雄株がないと結実しない。デンパークには 8本くらい?カイノキがある。実の生ってない株もあるから、そちらがたぶん 雄株なんでしょう。





枝や葉っぱが整然と直角に伸びるので、習字の楷書にちなんでカイノキと名付けられたそうだ。(ウエブリログ> 日本の花を楽しもう > カイノキ 楷樹)

やがて美しく紅葉する。




セイヨウカンボク - 安城デンパーク

2019-10-29 16:47:58 | みんなの花図鑑

セイヨウカンボク'ロゼウム(Roseum)'という種類の木です。





セイヨウカンボクというと、直前の投稿「ガマズミ」とは何の関係もないようですが、セイヨウカンボクはガマズミと同じ ガマズミ属(Viburnum)の木なのです。





果実は核果で10月に熟し、透明感のある赤色が美しい(wiki「セイヨウカンボク」)





果実は苦味が強く、生食するには適さないが、晩秋から冬にかけて寒気に晒された実はやや甘味成分が増す。ロシアではその季節を待って収穫し、ドライフルーツにして冬の蓄えとする、ウォッカに漬けこんで果実酒にする、ジャム・ジュース・砂糖漬けなどに加工する、などの方法で食される。加熱すると苦味が和らぎ、甘く味付けしたカーシャやピエロギの具にも用いる。(同上)





ガマズミ - 安城デンパーク

2019-10-29 16:33:01 | みんなの花図鑑

ガマズミはガマズミ属(Viburnum)の木。ガマズミの仲間は コバノガマズミ、ミヤマガマズミなど名前に「ガマズミ」が付くもののほかに・・・





ガマズミ属というと ヤブデマリ、オオデマリとテマリカンボク、スノーボール、サンゴジュ、カンボクそれに ハクサンボク、ゴマギなど、みな ガマズミ属(Viburnum)です。






ガマズミの実は食べれます。果実の表面に白い粉が噴き出したころが食べ頃です。





キミノガマズミです。昔は見かけなかった気がするけど。





「ギボウシ園では、ガマズミの赤い実、キミノガマズミの黄色い実が鳥たちにアピールしています。実は渋みと酸味が強いのですが、寒くなる冬には甘くなります。鳥に実を食べてもらい、遠くまで子孫を繁栄させる思惑でしょう。鳥に食べられる前の短い期間しか観賞できないので、お早目に・・・。」(安城産業文化公園デンパーク>TOP > 花のみどころ > ガマズミ(莢蒾)の実)




ゴンズイ - 安城デンパーク

2019-10-29 15:59:51 | みんなの花図鑑

しばらく見てませんでしたが、デンパークの秘密の?場所にある ゴンズイです。





果実は袋果で、1つの花から1-3個生じ、長さ1-1.3cmになる。これは子房の心皮がその数だけに裂け、反り返ったものである (wiki「ゴンズイ(植物)」)






果実の各部分は肉質で熟すると赤くなり、鎌形に曲がって反転し、太い条がある。(同上)




それが裂けると中から1-3個の種子が顔を出す。
ちなみに裂けて見える子房の内側も鮮紅色で美しい。(同上)






種子はほぼ球形で径約5mm、真っ黒で強い光沢がある。(…) 種子は当初、赤い仮種皮に包まれている。(同上)





ミズヒキ - 安城デンパーク

2019-10-29 13:30:37 | みんなの花図鑑

ミズヒキに赤い花がいっぱい付いてる、と思ったら、それは果実だった (ToT)

花は・・・





開花期は8〜11月頃。花は総状花序で、茎頂や葉腋から長さ20〜40cmになる花穂を出し、それに小花がまばらに咲く。(wiki)






小花の色は上半分は赤色、下半分は白色である (同上)

だから「水引き」なのだ、とか。






受粉後花被片はつぼんで果実をおおい、雌しべ2本が伸びてカギ状になり他にくっつきやすくなる。





イヌビワ - 安城市Oo

2019-10-28 17:15:00 | みんなの花図鑑

クワ科のイヌビワ。イヌビワというけど、実態は イヌイチジク だ!






イヌビワはイチジクのような果嚢ができる
果嚢の中で両性花が咲く両性株と雌花が咲く雌株がある (神戸の花と木「イヌビワのびっくりな仕組み」)






7~8月には両性株では雌花期が過ぎて雄花が咲いている(雄花期)
雌株ではこのころ果嚢の中で雌花が咲く(同上)






両性株にいたイヌビワコバチの雌は雄花の花粉をつけたまま 両性株の果嚢を飛び出し雌株の果嚢へ入っていく
雌株の雌花に花粉をつける (同上)






イヌビワコバチの雌は産卵しようとするけれど雌株の雌花では 花のしくみで産卵ができない
イヌビワコバチの雌は雌花のところで死んでしまう(同上)





ピラカンサ - 安祥城址公園

2019-10-28 16:56:05 | みんなの花図鑑

ピラカンサというのは バラ科のトキワサンザシ属(学名:Pyracantha)のことなんですが、和名で トキワサンザシ、タチバナモドキ、ヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)と呼ばれる3種の総称としてよく使われています。





3種のうち、中国南部原産のタトバナモドキは 果実が唯一オレンジ色であることから容易に区別できます。





果実が真っ赤に熟すのは、残りの2種(トキワサンサジか ヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ))ということになりますが、両者の区別はとても難しいと言われてます。






赤くて目立つ割には鳥が食べないのでずっと残っている。未熟果にはシアンが含まれ、これが鳥の大量死の原因と疑われている。しかし、ダニやアブラムシの駆除に使われる農薬EPNが原因の場合もあるらしい。(植物生態学覚え書き「ピラカンサ」)






チョウジタデ - 岡崎平野

2019-10-28 08:32:26 | みんなの花図鑑

チョウジタデは アカバナ科という科に属しています。





良く似たヒレタゴボウも、アカバナ科のチョウジタデ属の水田雑草で、今の時期、特徴のある果実を付けます。





花のときは ヒレタゴボウのほうが目立ちますが、秋の紅葉のときは チョウジタデのほうがより赤くなります。





名前は 熱帯性常緑樹チョウジの花に似て、草体がタデ科植物に似る事からだといいます。