アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

再・ツバキはなぜ冬に咲くのか?

2025-02-28 07:00:00 | みんなの花図鑑
(この記事は去年の2月24日に投稿したものですが、考え方を少し改め(整理し)投稿しています^^)

私のいちばん古い記憶にこういうのがあります。
 私がまだ赤ん坊のころ若い両親と私は本家の広い敷地の一角の鶏小屋を改造した家に住んでいました。
夜の帳(とばり)が下りると母は私を背中に負ぶって本家まで風呂をもらいに行くのですが、その夜はかなりの雪が降っていて、本家に行く途中の背の高いツバキの木の下を通るとき、母の差している唐笠(番傘)の上に雪がどさっと落ちてきました。

今では雪こそあまり積もらなくなっていますが、ツバキは南方出身の樹にもかかわらずどういう訳かみな 冬に花を咲かせます。今日は少しだけその理由を考えてみようと思います。



ツバキ(Camellia japonica)'青い珊瑚礁'

「青い珊瑚礁」は種子島のヤブツバキから1988年に発見されたもので、花の姿はスタンダードですが、花弁の色が青みがかった赤という珍しい色をしています。



ヤブツバキの学名は Camellia japonica で、学名からも分かるように日本の固有種で私たちがツバキというと頭に浮かぶのもこのヤブツバキです。



ところが、日本にいると別に不思議とも何とも思いませんが、ツバキ属の大半はもっと南の地方に生息しているのです。
 南方の植物が よりによって雪の降る寒い冬になぜ花を咲かすのか?
考えてみると不思議ですよね。どうしてなんでしょう。




同じ疑問を持つ方は多いようで、検索すると色々出て来ます。
まず目につくのが【あえて冬に咲く】説です。




【あえて冬に咲く】説とはおおよそ以下のような説です:
ツバキの花の花粉を運ぶのは、虫ではなく鳥である。
暖かい季節に花を咲かせても、鳥たちは餌となる虫を取るのに忙しくて、とても花の蜜など吸いには来てくれない。そのため、鳥の餌となる虫の少ない時期に【あえて】花を咲かせるのである。





ツバキ(Camellia japonica) '港の曙'

ツバキの園芸種「関東月見車」とルチエンシス(ヒメサザンカ)の交配種。



【あえて冬に咲く】説のつづきです:
ツバキの花がサザンカのようにハラハラと散ることなく、花全体がポトリと落ちるのは、花をバラバラにされて蜜を奪われないように、がくを中心に、花びらや雄しべがしっかりとした構造をしているからなのである。




ツバキでは沢山の雄しべの下半分が合着して王冠のようになっています。その理由が 鳥たちに蜜と一緒に花粉を運んでもらうためだというのです。



でも…
それならなぜサザンカ(オキナワサザンカ)は雄しべが合着していなくてバラけたままなのでしょうか?
ツバキの本場 ベトナムなどの南方のツバキ属の花弁や雄しべは 皆 ばらけているのでしょうか?
ベトナムのツバキを見る前にもう一つの説を紹介しておきましょう。

【休眠が浅い】説
桜などの、日本に昔からある樹木は、夏から秋にかけてつぼみをつくります。しかし9月頃になると冬の訪れを知り、一旦開花の活動を止めて深い眠りに入ります。これを休眠といいます。そして3~4月頃に気温が高くなると、開花活動を再開させて花を咲かせるのです。一方ツバキは、実はその花のルーツは南方にあり、9月頃から入る休眠の眠りがとても浅いのです。なぜかといえば、南国の気候は、日本などのように四季がはっきりしていません。そのため夏が終わったといっても気温がほんの少し下がるだけなので、日本の桜などのように深く眠ってしまうと、その微妙な変化に気付かないのです。南方系の気温のちょっとした変化に敏感なツバキは、1~2月頃に少しでも暖かい日があると、眠りから醒めて花を咲かせてしまう という説です。




ベトナムツバキ(Camellia amplexicaulis ) '海棠(ハイドゥン)'

越南(ベトナム)では テト(Tết Nguyên Đán 節元旦すなわち旧正月)を祝う花といわれてます。
今年のテトは2月8日です。



下のハノイの気候グラフを見て判るように、テトのころは一年でもいちばん寒い季節です。
いや、「寒い」季節という表現はふさわしくありません。

「暑くない」「暑さが和らぐ」季節といった方が適当かもです。
そして雨との関係では雨が少ない時期に花を咲かせるとも言えます。(これは日本のツバキと共通しています)




雨が少ない時期に花を咲かせるとは言っても、上のハノイの気候グラフにも書いてあるように、ベトナムツバキ ’海棠’ は一年で一番「快適な時期」に花を咲かせている のです !(^^)!
日本のヤブツバキは一年でもっとも過酷な寒い時期に花を咲かせているのです。
明らかに咲き方が違いますよね




 ここからは(ツバキだけでなく)植物成長と気候に関する私の補足意見ですが・・・
 私はインドネシアのスラウェシ島にある年の9月から翌年の1月まで滞在してダムサイトの調査に携わったことがありますが、インドネシアのような乾季と雨季がはっきりした地域では【乾季の暑さをやり過ごした後、植物は活動を始める】ように感じられます。

インドネシアでは乾季はとても暑いです。なので雨季がはじまると湿度が上昇しぐっとしのぎやすくなります。そのとき気が付いたんです。過酷な乾季が終わり雨季になると木々がいっせいに芽吹きだすのです。だから私は「インドネシアでは夏が終わると春がやってくる」と総括したことがあります。植物たちも暑い夏を耐えたので、春(雨期)の到来とともに芽吹き、花を咲かせるというサイクルを作ったのではないでしょうか。
 冬に花を咲かせるのではなく、暑い夏をやり過ごしてから芽吹きそして花を咲かせるという説です(^^♪


・・・というわけで、
日本のツバキがなぜ寒い冬に花を咲かせるのか?はいぜんとして納得のいく答えが得られていません。




.

プリムラ・オブコニカ - 雌雄異株?!

2025-02-27 07:00:00 | みんなの花図鑑

気になることがあったので、今日また、朝一番で デンパークの大温室(フローラルプレイス)へ行ってきました。
というのはこの花、プリムラ・オブコニカ(Primula obconica cv.)のことなんですけど・・・



以下、2つの花、両方とも プリムラ・オブコニカですけど、ちょっと違うのです。

まず、名札の手前の プリムラの花。




そして、名札の後方のプリムラの花。
遠くから見てると、色の違いしか分からないですけど、色以外にも違いがあります。




ひとつ目のほうに近づいてみます。

花の真ん中に 丸いシベがあります。



これは 雌しべの柱頭ですよね?




もっと近寄ってみます。花の中心にあるシベは 確かに めしべのようです。




この花も同じです。雌しべの柱頭がぽつんとあります。




つぎに、名札の奥の株の花を覗いてみます・・

前のと違いますよね?





これは めしべではないですよね?



こちらの株は、どの花にも雄しべの葯が見えています。

どうも 株ごとに めしべだったり、おしべだったりしているようなのです。
プリムラという花は 珍しい雌雄異株なのでしょうか?!



そういうわけで、再度行って 調べてみることにしました。

そしたら、同じ プリムラ・オブコニカですが、こんな花を見つけました。

上に めしべが(2つ)あり、その下(奥)に 雄しべが見えるのです(ピントの合ってないほうが おしべです)!




この花もそうです。
どうやら 雌雄異株ではなく、一つの花に ちゃんと めしべとおしべの両方ともあるようです。
そこから考えられることは、 ロウバイの花のように、最初は めしべが活動し、そのあと 雄しべ群が伸びてきて 雌しべを覆って雄しべ活動期に入るという時間のシナリオです。




そこで「プリムラ 雌雄」でググってみました。
それで分かったことは、時間的に雌性期・雄性期があるのではないということでした。

正解はこうでした。
プリムラ・マラコイデス、プリムラ・ポリアンサ、プリムラ・ジュリアンなど プリムラ属(サクラソウ属)の植物に共通する花の特徴は、株ごとに「長花柱花と短花柱花」があるのだそうです。
めしべが 雄しべよりずっと背が高いほうが 長花柱花、その反対で 雄しべが花筒の入り口にあるのが短花柱花です。こういうのを 「異形花柱花」というそうです。
プリムラ属(サクラソウ属)というのは こうして自家受粉を回避していたのでした。
拙ブログを読んでくださっている方は気づかれたかもしれませんが、 私がよく取り上げるソバの花と同じ受粉方式なのでした \(^o^)/





.

コマチフジ ‐ ハーデンベルギア属

2025-02-25 06:03:57 | みんなの花図鑑
コマチフジ(ハーデンベルギア)

和名のコマチフジ(小町藤)よりは 属名の「ハーデンベルギア」のほうが、最近は、一般的ですが・・・




タイトルにわざわざ「コマチフジ」のほうをもってきたのには理由があります。




勘のいい方はお分かりのように、ハーデンベルギア(Hardenbergia)は この花の属名なので、この花の名前は Hardenbergia violacea が適当なのです。
でも、ハーデンベルギア・ビオラケアでは 長すぎるので ならば 和名で「コマチフジ」で行こう!というわけです (^^♪




マメ科の典型的な蝶形花です。




西尾市憩の農園の陳列棚には 紫と白のコマチフジが必ず一緒に並べられています。




蝶形花の花弁は 一番奥の大きいのが「旗弁」、
その手前の前に出ている柏手を打ってるようなのが「翼弁」、
そのなかに船の形をした「舟弁」があります。
舟弁の中に おしべとめしべがあります。
旗弁は ポリネーターの虫を呼ぶためにあります。旗弁のかたちは丸いのがふつうですが、上の画像では晩年にはさらに広がってフレアのようになっています。



ブッドレア(フサフジウツギ)




ブッドレア シルバーアニバーサリーは、通常のブッドレアのような花穂のお花ではなく、ボール状に花を咲かせ、葉っぱはやわらかな質感の美しい銀葉です。
お花のない時期でもシルバーリーフプランツとして楽しめます。(オザキ・フラワーパーク・植物図鑑より)





.

ラナンキュラス ラックス - キンポウゲ科

2025-02-24 07:00:00 | みんなの花図鑑
デンパークのフローラルプレイス(大温室)の花のつづきです。








先日も ラナンキュラス属の「ハナキンポウゲ」をご紹介しましたが、これも同じラナンキュラス属の園芸品種です。


「ラナンキュラス」というのは属名なので、「ハナキンポウゲ」に相当する和名は無いかと探したのですが、園芸品種なので 「属名+品種名」でのご紹介になります(?)




ラナンキュラス の「アリアドネ」という園芸品種は ネットで検索すると 「ラックス アリアドネ」が省略しない品種名のようです。
「ラックス」というのは異種間交配で生まれたラナンキュラス属の新しい園芸品種のシリーズで、その中の一つがこの「アリアドネ」という位置づけのようです。




ラックスというシリーズ名は、花弁が光ることから(ラナンキュラス+ワックス)という由来で名づけられたそうです。
(わりかし、イージーなんですね (´v_v`))




そう言われれば、花弁が艶々(つやつや)しています。




シリーズ名の「ラックス」はいいとして、「アリアドネ」という品種名の由来は?
ラックス・シリーズのその他の品種名がヒントになると思いますので、以下、いくつか 品種名の例を・・・
アルテミス
ウラノス
エウロペ
サティロス
テセウス
・・・




答えは 品種名はみな ギリシャ神話の神々の名からとっている、でした




さて、さっきから、シベのほうに どんどん接近していっていますが、ラナンキュラスのラックス・シリーズ、花蕊がまたすごいですね~~





中心の雌しべは 雄しべに囲まれて よく見えませんが、おしべ・めしべともに とてもたくさんの数です。右にある花弁は おしべが花弁化し始めたものでしょうか?(未確認)




雄しべの葯から 花粉が出ているところです。






.

チューリップ - 冬の花蕊

2025-02-22 07:00:00 | みんなの花図鑑

今、安城デンパークの大温室(フローラルプレイス)に行くと、一足先の春の装いが愉しめます (^^♪



チューリップ(Tulipa cvs.)は、地中海原産、ユリ科の球根植物です。一般の開花期は春なのですが、デンパークでは真冬に花を楽しめるように、バックヤードで促成栽培を行っています。(安城産業文化公園デンパークHPより)





外はまだ雪が舞ってるのに、大温室の中は 大きなチューリップがにぎやかに咲いていて、それだけでも暖かくなります。
8月下旬、球根を鉢に植え、冷蔵庫で低温処理をした後、温室で加温することにより花を咲かせます。




そしてチューリップのもう一つの見どころ?が 大きな花蕊。



めしべは 柱頭が3つに割れています。



おしべは 6本伸びているように見えます。





チューリップがキレイなのは 虫を呼ぶためです。虫に花粉を運んでもらうためです。
でも、ここのチューリップに 虫が訪れることはありません。




では、屋外の花壇などで 普通に咲くチューリップは 受粉して種子を作るのでしょうか?





「チューリップは種子植物です。
花粉がめしべの先に付くと、アサガオなどと同じようにめしべの根元に種ができるのです。
したがって、チューリップの花がきれいな理由も、他の種子植物の花がきれいなのと、同じ理由と考えられます。」
(金沢子ども科学財団「科学の散歩道① [チューリップの花はなぜきれいなのか?〕」pdf より)




「チューリップAから運ばれてきた花粉が、チューリップBのめしべに受粉してできた種は、双方の遺伝子を持っています から、双方の特徴を合わせて持っています。 」(同上)




しかし、品種改良して 特定の性質だけを維持し続けたいヒト(園芸家)にとっては、種子で出来た子のチューリップは ヒトが維持したい形質を失ってしまっているかもしれません。
それで、球根で増やすようになったのです。
球根で増やせば 遺伝子は全く同じなので、子のみかけも性質も 親と全く同じことが保証されています\(^o^)/




球根で増やす方法は
「親と同じ遺伝子を持った花が大量にできるの ですから、寒さに弱い、害虫が集まりやすい等の都合の悪い性質も、そのまま受け継 ぐことになります。
何か環境に異変があったときには、その品種が全滅することもあります。
受粉による繁殖法は、そんな時にも生きていけるための、多様性を支える一つの手だてだと思うのですが(以下略)」(同上)






.

梅はまだかいな - 昌光律寺

2025-02-21 07:00:00 | みんなの花図鑑
昌光律寺 は 愛知県岡崎市の浄土宗の寺院。岡崎地方は平野部が農民の浄土真宗で、台地部が武家の浄土宗が多い土地柄です。


しだれ梅

満開のウメをご披露なさってる方のブログを見て、そろそろかいな?と行ってみましたが・・・


まだ、固いつぼみでした。






つぼみから 雌しべらしきものが覗いています?!

  ↓ (その部分をトリミング)
 





素心蝋梅











一枚目の画像を加工して遊んでみました。




南公園の紅梅たち
愛知県岡崎市にある南公園の紅梅たちです。(撮影:2月16日)見驚(けんきょう)梅の女王とも呼ばれる、ケンキョウ。 淡い桃色の大輪の花は八重咲きで、見るものを驚かせると......





.


サイネリアは英語ではありません?!

2025-02-20 07:00:00 | みんなの花図鑑
特売市の花ですが、色んな色があってきれいでした。



ところが、花の名前が書いてありません。
さっそく スマホの Google Lens でつぎつぎと検索します。
青系も・・・


ピンク系も・・・

どちらを検索しても「シネラリア」です。
色は違ってもどれも「シネラリア」です

ところが、家に帰って「シネラリア」でググっても ウィキペディアの記事しか出てきません!

ウィキペディアには 「シネラリア」項目があります:
シネラリア(英語: Florist's Cineraria、学名:Pericallis × hybrida)とは、キク科の植物の1種。




なぜ「シネラリア」と言わなくなったのか? wiki の「シネラリア」記事に理由がかいてありました:

花屋では昔「シネラリア」と呼ばれていた(中略)。 最近は「死ねラリア」と連想する人が多いので「サイネリア」の流通名で販売されている。




何ということでしょう!
「シネ」が「死ね」を連想するから、ですって!
湿原の「アシ」が「悪し」を連想するから、「ヨシ」と言い換えたのと同じ発想ですか?




そ~いう風に 音韻主義で考えるのっておかしいと思います。
さらにおかしいのは 変更後の「サイネリア」に何ら根拠がないことです。
そうです、「サイネリア」は英語でもないのです。
Go翻訳で 「サイネリア」を英語に翻訳させると 「cineraria(シネラリア)」と変換されます。




ただ、「シネラリア」という名前も旧属名で、いまはペリカリス属 Pericallis に属しています。
1977年にペリカリス・クルエンタ種(Pericallis cruenta)とペリカリス・ラナータ種(P. lanata)を元にイギリス王室で作出され、この品種が大元となって様々な種を掛け合わせて、現在の cineraria という園芸品種群(Pericallis × hybridus) があります。




いずれにせよ、キク科の花です。花弁のようなものは 舌状花といって 一枚一枚が独立した花です。




中央の(普通の花で言うと) おしべ、めしべに当たる部分は 筒状花といって、これまたたくさんの小花の集合です。
白い星形の花弁の中から こげ茶色の土筆(つくし)の袴のような器官がでていますが、これは 5つの雄しべが合着して一つの筒になったものです(雄しべ筒)。




雄しべ筒の中から 黄色い花粉が出ていますが、これは 雄しべが筒の内壁に出した花粉を 雌しべの棒が筒の中から押し上げたものです。




雌しべの棒は、筒の中を貫通して花粉を押し上げ、その後しばらくして めしべの花柱の先を割り 柱頭を開きます。






.

ニホンズイセン - コロナとカローラ

2025-02-19 07:00:00 | みんなの花図鑑

キブサズイセンは フサザキズイセン の黄色の品種。地中海原産で、このフサザキズイセンが中国を経由して日本に渡って帰化したのが・・・




日本の スイセンです 。
スイセンを象徴するのが ここだけ黄色いお椀のような「副花冠」。
副花冠は 英語で corona といいます。ローマ字読みして「コロナ」といってますが、正確な発音は・・・


です。クリックして一度聞いてみてください。私には「コロナ」ではなく「カロ~ナ」と聞こえますけど \(^o^)/





地中海沿岸から来たニホンスイセンの花
手前の黄色いお椀のような部分が 「副花冠」英語で ( [カロ~ナ] と聞こえる)corona です。
後ろの本来の花弁、花弁の集合が 「花冠」です。これは 英語で corolla (カローラ)と言ってます (^_-)-☆




コロナ(カローナ、副花冠)とカローラ(花冠)、 どこかの車の名前と一緒です \(^o^)/




この 副花冠(コロナ)、何と 雄しべが変化してできたものだと言います。




そして・・・

コロナ・ウィルスが変異するように、スイセンの コロナも変化します。コロナ(副花冠)が変異して 八重咲き花弁になるというのです。




上のように、連続して丸かったコロナ(副花冠)の一部に襞(ひだ)ができて 花弁化しだしています。




近づいてみたもの。





これも 同じような状態にあります。




色々観察してみると、変化するのは コロナ(副花冠)だけでなく、コロナの中のシベに変化がみられるものがあります。上の画像では ちょうど クリスマスローズの蜜腺(花弁が変化したもの)のように筒形になった器官があります。




上の画像では コロナ(副花冠)が断裂して、一部が雄しべの内側に入り込んできています。




とまぁ 、いろいろありまして (途中経過を省略して)・・・ コロナは カローラ(花冠)になりました (^_-)-☆




八重咲きスイセンの花弁は コロナ(副花冠)だけでなく、おしべ、めしべも花弁化していることがあるといいます。


以上ですが・・・
カローラ(花冠)といえば、ずっと昔 こんな歌がありました (^^)/

「私のカローラ」Claudia - Provided to YouTube by The Orchard Enterprises
ソノシートの時代でした (^^)/
浜口庫之助さんのつくったCMソングは すごかったなー





.