<こまい花>シリーズもいつの間にか26回になりました。きょうは<こまい花>24 でやったトキワハゼと同じところ(田んぼの畦)に生えていた アゼナ科のウリクサです。ちょっと面白い発見をしました、そのご報告です (^^♪
アゼナ科というのは比較的新しい科で、「旧分類ではゴマノハグサ科に含められ、APGⅡ(2003年)ではオオバコ科に移されたが、APG III(2009年版)ではアゼナ科として独立した。」(三河の植物観察「アゼナ科」)
アゼナ科の植物は 下表のように アゼナ属、アゼトウガラシ属、スズメノトウガラシ属、ハナウリクサ属の4属がありますが、今回取り上げる ウリクサ は 最後のハナウリクサ属を代表する植物です。
(同上)
ウリクサは日本全国、朝鮮半島、中国、東南アジアの田んぼの畦や庭の隅などで見かける野草です。他のアゼナ科同様、立ち上げるよりも匍匐して伸びるほうが主の一年草です。春に芽を出して夏~秋にちっちゃな花を咲かせてのち枯れる一年草です。
唇形花で長さは7mm~8mmで非常にちっちゃいですが、白地に紫色がグラデーションのように入り、かわいらしいです。
上唇は先が浅く2裂します。
下唇は下唇は3裂し、中央が他より大きくなっています。
通常、下唇の中央の花びらにちょこんと濃い紫の帯が入りますが、これは昆虫に蜜のありかを示すガイド(蜜標)だとされています。
おしべは4個あるそうですが、そのうちの長い2本が見えてます。この画像では 勢いよく外に飛び出しています。
さ~て、ここからが本題です。一つ前の画像で 勢い良く花弁の外に突き出ていた長いほうの おしべ2本が 手を結ぶようにアーチを作っています!
このアーチ型をしたおしべ、どこかで見ましたよね !(^^)!
そうです、花壇や園芸コーナーのトレニアと同じ「しぐさ」をしているのです。
トレニアと似ているなんてちょっと世界が違うように思われませんか? 私も最初はそう思いました。
ウリクサは アゼナ科の ハナウリクサ属に属してます。ウリクサ属ではないのです。じゃ、ハナウリクサってなんだ?!
勘のいい方ならお分かりのように、ハナウリクサとは トレニア のことだったのです (´∀`)
こうして 大きさこそ違え、おしべが同じようにアーチを作るとなると、奥のほうに見える 雌しべの柱頭も トレニアのように「触ると閉じる」のかもしれませんね \(^o^)/