アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アメリカキササゲなど - 5月最後の投稿です

2023-05-31 15:00:00 | みんなの花図鑑
5月も今日で終わりなので、樹に咲く花の未投稿画像の落穂ひろい?です

アメリカキササゲ

北米原産で、ササゲ(豆)のような果実がなるので、アメリカキササゲ。
よく似たキササゲは中国原産。



日本に来たのは明治時代。新宿御苑に植えられたのが始めで、今では各地の学校や公園等に広く使われる。(庭木図鑑 植木ペディア「アメリカキササゲ」)



開花時期は6月~7月。花の直径は3センチ程度でキササゲよりやや大きいが、まばらに咲く。キササゲ同様に花の内側には紫色の斑点があるが、花そのものの色はキササゲより白いのが特徴。独特の香りには鎮静効果があるとされる。(同上)



ササゲのような果実がなるけれど、ノウゼンカズラ科の木です。





ユリノキ

ユリノキはアメリカ中部及び東部(アパラチア山脈)を原産とする落葉樹。(庭木図鑑 植木ペディア「ユリノキ」)



大きな枝を整然と広げる姿が美しいことから、日本全土に街路樹や公園樹として植栽される。明治元年、新宿御苑に植栽された株が日本初とされる。(同上)



・ユリノキは学名である「Liriodendron」の訳語からきており、日本人の感覚では百合のような花が咲くというわけではないが、ユリノキが渡来した頃はチューリップが今のように一般的ではなかったため、より馴染みのある百合に見立てたという(大正天皇が皇太子の頃に小石川植物園で本種を見て命名したという説もある。)。(同上)



アメリカでは花の色からイエローポプラと呼ばれることもある。(同上)





ザクロ

ミソハギ科ザクロ属の果実で、英名: pomegranate、学名: Punica granatum



英語のpomegranate は古フランス語の PommeGrenade(Pomme はリンゴより総じて果実のこと Grenadeはスペインのグラナダ地方の)より。
ただしこれには以下のように異論があります。



「属名の Punica は「フェニキアの」を意味する Poeni に由来する。これは古代ローマの博物学者プリニウスが『博物誌』を著した当時、ザクロは「カルタゴのマルス」(mālus pūnica)としてカルタゴ周辺が原産地と考えていたためである」(wiki「ザクロ」)

「種小名の granatum は「種の」や「粒の」を意味し、英名の pomegranate(粒の多いリンゴ)は中世ラテン語の pōmum grānātum、pōma grānāta(種の多いリンゴ)に由来する」(同上)
私は花崗岩Granite 関連で pomegranate(粒の多いリンゴ)が語源とする方に賛成です。





ミッキーマウスの木

久しぶりに行った本屋さんの対面のメガネ屋さんの通りにありました。



5月17日の撮影なので果実はまだ緑色ですが、これが熟して真っ黒になるとミッキーマウスの顔のように見えるのでこの名があります。
オクナ科 オクナ属の Ochna serrulata (オクナ・セルラタ) が学名です。






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ヤマアジサイとガクアジサイの違いは何ですか?

2023-05-30 15:00:00 | みんなの花図鑑
東海地方、早くも梅雨入りで~す

ヤマアジサイ

場所は安城デンパークの「鉄砲山」。
アジサイが咲いている。




ガクアジサイの仲間だろうと思うが、一応確認のため、無料試用期間中のスマホアプリ PictureThis で名前を調べてみます。
・・・何と ガクアジサイではなく「ヤマアジサイ」と言ってきます。



他の株で再検してもやはり「ヤマアジサイ」との答え。
またスマホの Google Lensで検索しても ↓

「ヤマアジサイ」と言ってきます。
いったいどこがガクアジサイでなく「ヤマアジサイ」なのでしょう?




ヤマアジサイ(学名: Hydrangea serrata)は、アジサイ科アジサイ属の1種である。山中で沢によく見られることから、サワアジサイとも呼ばれる。
ただし、独立した種として認めず、アジサイ Hydrangea macrophylla(種としてのアジサイ、ガクアジサイ)の亜種 Hydrangea macrophylla subsp. serrata などとする説もある。」(wiki「ヤマアジサイ」)




特徴は・・・
「ガクアジサイと比べ、花の色が多様性に富むこと」とあります。(同上)
たしかに、「ヤマアジサイ」で画像検索すると、ここの画像のようにガクアジサイそっくりなのもあれば、装飾花(萼の部分)がほとんどなくあたかも作出されたアジサイのような花もあります。




ヤマアジサイとガクアジサイのちがいは何なのでしょう??
少し調べてみると、まず開花時期がちがうそうです。
ヤマアジサイは開花時期が5月下旬頃~6月頃と早く、ガクアジサイは開花時期が6月中旬~7月頃と言われてます。




つぎに、形態的な違いとして、以下のような違いがあるそうです。(ブルーミングスケープ「ヤマアジサイとガクアジサイの見分け方(違い)」)
・ヤマアジサイは、うぶ毛が多い
・ガクアジサイは、うぶ毛が少ない

・ヤマアジサイは、葉が薄めで、光沢がない
・ガクアジサイは、葉が厚めでやや光沢がある

・ヤマアジサイは、背丈が低め
・ガクアジサイは、背丈が高い



まだまだよく分かりませんが、似ているのはガクアジサイだけではありません。

ノリウツギ、ヤブデマリ、ガクアジサイ





上:ノリウツギ
中:ヤブデマリ
下:ガクアジサイ

ノリウツギはアジサイ科。花期は7月から9月で、枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざる。(wiki)
ヤブデマリ は スイカズラ科。 大きな装飾花と小さな両性花からなる散房花序が特徴です。ガマズミの葉によく似た葉をしています。

ノリウツギは、ウツギとはいうものの、アジサイ属で、ガクアジサイににた花を咲かせます。
といっても、普通のガクアジサイとは少し違って、小さな両性花がたくさん円錐状に咲き、白い花びらの装飾花が周辺につきます。
よく見られるガクアジサイは、平面状ですが、ノリウツギは、立体的というんでしょうか、
花の形としては、カシワバアジサイににていると言っていいのかと思います。」(花や草木との出会いのメモ「ガクアジサイににたノリウツギ(糊空木)の白い花」)

花だけ見ていると、、もう、、何が何だか?(笑)





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ウメモドキなど - モチノキ科の花

2023-05-29 16:20:17 | みんなの花図鑑
モチノキ科はみな雌雄異株ですので、雌花と雄花が別々の株に咲きます。

ウメモドキ
雌花

最初に、雌花のほう。



安城デンパークの園芸品種のウメモドキです。



原種というか、野生種の花弁の色は白です。



子房は成長して赤い実になります。
以上、5月26日、安城デンパークにて




雄花

雄花は集合して咲きます。


「本年枝の葉腋に雄花序は5~20個、雌花序は2~4個の淡紫色の花を集散状に付ける。」(光ネット「ウメモドキ(樹木散歩)」)





以上、5月13日、安城デンパークにて


別の雄株で、花弁が白色です。株によっては 原種に近いものもあるようです。
5月26日、安城デンパークにて




クロガネモチ
雌花




子房の周囲に蜜がいっぱい光っています。



子房は成長して赤い実になります。



以上、5月26日、岡崎市大和町にて



雄花







4月18日、愛知県緑化センターにて





モチノキ
雌花

3月31日、安城市宇頭茶屋町にて
子房は成長して赤い実になります。


雄花

3月27日、安城市赤松町にて




ソヨゴ
雌花

5月27日、彦左公園(愛知・幸田)にて
子房は成長して赤い実になります。


雄花

5月27日、彦左公園(愛知・幸田)にて





イヌツゲ
雌花







以上、5月28日、安城市別郷町にて


他のモチノキ科同様、この子房も成長すれば赤い実になりそうですが・・・

イヌツゲだけは黒い実をつけます。



雄花







以上、5月28日、安城市別郷町にて









以上、5月17日、安城市北山崎町にて



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ティーツリー - 安城デンパーク

2023-05-28 15:00:00 | みんなの花図鑑

ティーツリーはフトモモ科コバノブラシノキ属の樹で、花も属名のとおりブラシノキに似たところがあります。
5月26日、安城デンパークでの撮影です。




学名は Melaleuca alternifolia。
属名の「メラウレカ」の名で呼ぶ記事もありますが、「ティーツリー」のほうがポピュラーです。




「オーストラリア北東部のニューサウスウエールズに住んでいた先住民族アボリジニーは、この地域の湿地帯に数多く生育している植物ティーツリーMelaleuca alternifolia の治癒力を古くからよく知り、さまざまな傷の手当てに利用していました。」(Herba 植物について「ティーツリー」)





「先住民族のアボリジニの間では、この葉をつぶして患部につけ、上から粘土パックで覆いケガや皮膚の治療などに使われてきた。
西洋人は未開人の知識としてこれをなかなか受け入れられなかったが、1920-1930年代には各国で研究が行われ注目を集め、1949年には「英国薬局方」にも掲載される。」(wiki 「ティーツリー」)




「第2次世界対戦中には フランスの医師ジャン・バルネが、強い殺菌・消毒作用のあるこのティーツリーの葉を使用して兵士達の傷の手当てをした」といわれています。(「新型コロナウィルスから身を守る万能薬となるアロマはキャプテンクックが愛したティーツリー」を編集)




「英語の慣用名ティーツリー(Tea tree=茶の木)の由来は、キャプテン・クックと共に世界一周航海に旅出た英国の植物研究家・探検家のジョセフ・バンクス卿が 1770 年オーストラリアに辿り着いた際、ティーツリーの葉をお茶の代わりにして飲んだことからとされています。」(Herba 植物について「ティーツリー」)




(上の話はよく「キャプテンクックがその葉をお茶代わりとして飲用したため」とショートカットされて語られています(´・ω・))





過年度6月になってから撮った安城市のさるお宅のティーツリーです。



そのお宅の玄関先に当時は2mくらいの高さで植わっていたのですが、ある年バッサリ切り取られていました。背が高くなると管理が大変ということらしかったです。




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金銀花(キンギンカ)とキンギンボク

2023-05-27 15:00:00 | みんなの花図鑑
金銀花(キンギンカ)

スイカズラにはいろいろ呼び名があります。
いわくスイスイバナ、忍冬(ニンドウ) 、ハニーサックル、そして表題の金銀花(キンギンカ)。



金銀花(キンギンカ)という名は 咲き始めは白い花が・・・



やがて黄色に変化することにちなんでいます。




それはそうと、スイカズラの雌しべの先の丸い柱頭!



キレイな緑色をしています。









キンギンボク

キンギンボク(金銀木)はスイカズラ科スイカズラ属(Lonicela ロニセラ)の落葉低木。



「和名「キンギンボク」は、花の咲き始めは白く、のちに黄色くなり、同時に一つの枝に白い花と黄色い花が入り混じるのを金と銀にたとえたものである。」(Wikipedia)



キンギンボクの別名は ヒョウタンボク(瓢箪木)。2個の花が合着してこのようなひょうたん形の果実になることから。



ヒョウタンボク(瓢箪木)の名は 赤く熟す液果が2個くっついて並び、ヒョウタン(瓢箪)のように見えることから。



ユスランボ(ユスラウメ)を2つ くっつけたようで、とてもおいしそうにみえますが・・・



実は この実、猛毒です。



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延暦寺の僧兵たちが神輿をかついで・・・

2023-05-26 15:00:00 | みんなの花図鑑
アメリカフウロ
見出し画像は、はじけたアメリカフウロの果実です。神輿(みこし)とよく呼ばれます。
アメリカフウロについてはとくにコメントありませんので、以下最初から脱線して「延暦寺の僧侶の強訴」について


日本には飛鳥時代後期以降、「仏法によって国を護ることができる!」という鎮護国家思想がありました。仏教信仰は国策であり、僧侶たちは国に管理され守られていたのです。



各地の寺院はこのような立場や仏教の権威を巧みに利用することで私有地を増やし、莫大な財と人を手中に納めることに成功します。



特に勢力を拡大したのが奈良の東大寺や興福寺、比叡山の延暦寺でした。



これらの寺院が土地争いや税金トラブルに対応するため、ある意味で時代の要請によって登場したのが僧兵だったのです。



当時の日本は、神仏習合と言って日本固有の神と仏教を上手く融合させた日本独自の信仰体系を作り上げていました。



そのため仏教を信仰する僧侶が、日本古来の神々の権威をかざして朝廷に強訴することは決して不思議な話ではありません。



比叡山や興福寺の僧たちは、神木やご神体を納めた神輿を担いで京に下り、朝廷に押し掛け要求を直訴するわけですが、これを強訴といいます。



院政という新スタイルの政治を始め、天皇の父の立場から強大な権力を手中に収めた白河上皇ですが、意のままにならないものが3つありました。

「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」

強大な権力を持ってしても鴨川の氾濫、双六の目(運)、山法師(延暦寺の僧侶)は手に負えない・・・と白河上皇は嘆いているのです。




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樹の花の名前当てクイズ

2023-05-25 15:00:00 | みんなの花図鑑
樹の花を見て(たまに葉だけのこともあります)名前を当てよう!
木に咲くめぼしい花はだいたい出尽くしたので、きょうは地味な木の花〔在庫一掃〕セールです\(^o^)/

全部で14問あります
アイウエオ順で出題します
ドングリのなる木とか、イモムシみたいな雄花とか、そういうたぐいの木の花が多いです
では はじめましょう (^^♪

Q1
画像は5枚あります

この木の名前は2つあり1つの呼び方は「モ」から始まりますが、ここでは「ア」から始まる方を採用しています。
愛知県緑化センターで4月21日撮影



上に出ている房が雄花序で、下にぶら下がっているのが雌花序です。



雌花序の白い繊毛のような器官は雌しべの柱頭です。



雌花序の拡大図です。柱頭しか見えませんが。



これは花粉を放出し終わって地上に落下した雄花序です。


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答えは

アメリカフウ または モミジバフウ でした。 どちらも正解です !(^^)!





Q2
画像は4枚あります

4月18日撮影
若芽が特徴的な木です


芽吹いたばかりの葉は赤褐色で軟毛が生えています。「あらあら」しい !(^^)!



花は地味です。 目につくのは雄花序です。


雄花序は花粉を放出すれば落下します

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こたえは
アラカシでした






Q3
画像は4枚あります

4月18日、別郷廃寺にて



枝元から泡のように吹いているのが雄花序です。





雄花序の近接図です。
雌花は小さくて見つけられませんでした

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答えは・・・
エノキ でした





Q4
画像は5枚あります

これは花というより花後の果実です 4月30日鞍ヶ池公園周回道路にて



3月17日の撮影で、このときは 雄花(芋虫みたいなの)と雌花(それより枝先に付く)が咲いていました



雄花の拡大


雌花の拡大
小さいですが、拡大すると雌しべの柱頭部分が赤くキレイなのが分かります



4月5日 愛知用水前山ダムにて

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答えです
オオバヤシャブシ でした




Q5
カ行に入ります
画像は4枚です

芋虫のようにぶら下がっているのが雄花序です。







葉を見れば一発ですね
葉の中央にあるのが雌花序かな?

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答えは・・・
カシワ でした




Q6
画像は4枚あります

遠景ですが、これじゃどちらか?分かりません たぶん、あれとアレのどちらかなんですが・・・
4月18日愛知県緑化センターにて


そこで、もっと背の低い木を観察
房状の花は雄花序です。



こういう葉です。縁の棘のような鋸歯に注目!



下に落ちていたどんぐりです


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答えは
クヌギ でした






Q7
クヌギと来れば、つぎは これ
画像は 葉っぱだけ 3枚です









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こたえは

でした (^^♪







Q8
サ行に入ります
画像は4枚です

神社の境内にありました(5月15日)



花のつぼみです


(出典:I, KENPEI, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7642485による)
肝心の花を撮りそこないましたので、wiki から借用しました
モクセイ科の花そっくりですが、ガマズミ科ガマズミ属の常緑高木なんですね


果実のはじめです (7月20日)
この実から和名が付けられました


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答えは
サンゴジュ でした







Q9
画像は3枚です

5月2日、安城デンパークにて



鼻がもぞもぞしてきました


答えは「サ行」の総称でお願いしますm(_ _)m

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答えは・・・
「シイ」でした
シイには スダジイとツブラジイとあります




Q10
画像は4枚あります

5月7日撮影



雄花序です


同じく雄花序です


雌花です(というか大部分は受粉して 果実の赤ちゃんになってます?)


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答えは・・・

でした





タ行にはいります
Q11
画像は5枚です

背が高くなることが多いです。
葉の形に注目!
4月18日 愛知県緑化センターにて








別のところで4月14日に撮った雄花



同じ日に撮った雌花(両性花)


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答えは 樹名板で↓






ナ行に入ります
Q12
画像は5枚です

これは下から見上げたもの。花はまだ蕾のようです。
4月17日 愛知用水前山ダムにて


これが典型的な花 6月29日矢作川河川敷にて



よく似たウルシ科のハゼノキ、ヤマハゼなどは 葉の下に花が付きますが、こちらは葉の上に花が咲きます


果実になって色づいた木(7月23日)


果実の赤ちゃんです(6月29日)

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答えは・・・
ニワウルシ (神樹とも) でした







ハ行に入ります
Q13
画像は4枚

「ユ」で始まる木の小型版?です


葉が小さいので「ヒメ(姫)」がその頭に付きました


葉柄が赤いのもよく似ています


雌雄異株で、この木は雌株です

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答えは

でした



最後の質問はマ行です
Q14
画像は5まいです




前の質問で同じような雄花を見ました



鼻がうずうず


果実(堅果)は翌年の秋に成熟し、ドングリとなります


雌花です


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答えは ・・・
マテバシイ でした


これでおしまい(^_-)-☆
長々とお付き合いいただきありがとうございました~



「ニオイ」の名のつく木

2023-05-24 17:00:00 | みんなの花図鑑
散歩の途中で撮った画像を集めてアップしているのですが、今日は「ニオイ」の名の付く木を取り上げます。
といっても、たったの2つしかありません、ゴメンナサイm(_ _)m

ニオイバンマツリ

ご近所の電気屋さんの店先のニオイバンマツリです、毎年撮らせてもらってます(^^ゞ
ニオイバンマツリはナス科。咲き始めは紫の花ですが、だんだん白くなります。



ニオイバンマツリの名は漢字で「匂蕃茉莉」と書き、「香りのある()、外国からきた() ジャスミン(茉莉)」という意味を表しています。
名前に「外国からきた()」とあります。この場合の外国()は原産地の南米ではなく、それが欧米に広まったのち 日本に入ってきたので欧米のことでしょう。



学名:Brunfelsia(ブルンフェルシア)Brunfelsia australis



でも、私は鼻が良くないのでニオイバンマツリの香りを嗅ぐことが出来ません。なんでも香りは夜のほうが強いのだとか。


ここでちょっと余談
ジャスミン

ニオイバンマツリの「マツリ」というのは ジャスミンのことです。
「茉莉は、、植物の場合は、マツリと読み、(人名は、岡田茉莉子さんのようにマリですが) 茉莉花と書いてマツリカと読みます。 マツリカは、モクセイ科のソケイ属の常緑低木で、学名は、Jasminum sambac といい、 いわゆるジャスミンです。」(外国の樹木についての質問とお答え)



上は、昔(21世紀のはじめのころ)撮ったシリアの首都 ダマスカスのジャスミンです。かつてダマスカスは「ジャスミンの街」と呼ばれていました。ジャスミンの花が咲く季節になると、リルケのような青年が街角のジャスミンに顔に近づけて想いに耽っていたことを覚えています。2011年、内戦が始まり「ジャスミンの街」は「カラシニコフ(銃)の街」と呼ばれたりするようになりました。





ニオイシュロラン

ふたつ目はニオイシュロランです。とある駅前の銀行の植木です。



「花が香り、葉がランに、樹形がシュロに似ることからニオイシュロランと名付けられた。かつてはドラセナ属に分類されていたことから、近縁のアツバセンネンボクと共にドラセナと呼ばれていた。」(庭木図鑑 植木ペディア「ニオイシュロラン」)




残念ながら、花は終わりのようですので・・・

代わりに、よく似たアオドラセナの花を↓

アオドラセナ








ニオイバンマツリとニオイシュロランの匂いは控えめですが、ここで参考までにその正反対なものを(ニオイの名はつきませんが)挙げてみます。


ハゴロモジャスミン

このハゴロモジャスミンの匂いは強烈です。10m先から匂ってきます。



ネットの記事には「ジャスミン同様、甘くとてもよい香りを放ちます。」という記載がありますが、私には全然別ものに思えます。



Yahoo!知恵袋には「隣の家のハゴロモジャスミンが臭く、窓を開けていると部屋まで匂いが充満して本当に臭いので・・・」などという記事があるくらい匂います、です(´v_v`)



ところで匂いは 花のどこから出て来るんでしょう??
これは 宿題とします (^_-)-☆





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ハクチョウゲは雌雄異株? - アカネ科

2023-05-23 17:42:22 | みんなの花図鑑
イヌツゲだと思っていた生垣の花が咲いたら、ハクチョウゲでした!

ハクチョウゲ(雌花?)

ハクチョウゲはアカネ科の常緑低木で、今が花期です。花期は一年に一回ですが・・・



冬にハクチョウゲに雪が降ると また花が咲きます(^^♪







花が咲けば見分けがつくのですが、花がないときはイヌツゲの生垣と見分けがつかないこともあります。
イヌツゲ
(クリックで拡大)



そういえば イヌツゲもハクチョウゲも常緑で、雌雄異株(しゆういしゅ)といわれてます。
この花は真ん中から雌しべが伸びていますので 雌雄異株なら雌花(雌株)のほう、ということになります。



めしべの見えない花があります。雌雄異株を知らないと、雌しべが見えない花は後から雄しべが伸びてくるのかな?と思っちゃいます。



そういうときは、しばらくたってから同じ個体を観察に行ってもよし、、
別の場所のハクチョウゲを観察するのも方法でしょう。(↓)




ハクチョウゲ(雄花?)

こちらは別の生垣の、色が紅紫のハクチョウゲ。



ごらんのとおり、真ん中から雌しべが出ていなく、代わりに 5個のおしべが出ています。



葯はきれいな紅紫で、花粉はどうやら白色のようです。



というわけで、雄花の咲く雄株と雌花の咲く雌株がある<雌雄異株>ということで決まり!のような気がしますが、
実は「雌雄同株」と明記されてるサイトもあるのです。(mirusiru.jp「ハクチョウゲ」)






ペンタス

草本ですが、やはりアカネ科のペンタスです。
実はペンタスの花も同じ雌雄問題を抱えているのです。
上の画像は花冠をさいてみたものです。
雄しべが見えます。というか雄しべしか見えません。



こちらは雌しべしか見えません。花冠の奥に見えるのは腺毛です。


そこで問題なのですが、ペンタスは、雌しべが長く雄しべが短い株(長花柱花)と、 雌しべが短く雄しべが長い株(短花柱花)の2種類を持つ、といわれてますが、
上のような観察結果からは、めしべだけの雌花、おしべだけの雄花とあるようにしか見えない
ということです。
私と同じ意見なのが 先ほどのサイトの方の見解 ↓
「聞いたことはないが、雌雄異花(しゆういか)ではないか。ふつうペンタスは二裂する雌蕊をにょきっと突き出した花であるが、どう考えても雄蕊は短すぎてまるで退化しているような姿、これは雌花なのではないか。対して、あまり多くは見かけないような気もするが、雄蕊が五本突き出た花もあるのでそれが雄花。」(mirusiru.jp 「ペンタス」)


皆さん、どう思われますか (^^♪





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桑(クワ)の実とマルベリーは同じ?

2023-05-22 17:04:27 | みんなの花図鑑
子どものころは周りに桑畑がいっぱいあったので、黒く熟した桑の実をよく食べました。
最近は桑の木をほとんど見ません。代わりに観賞用のマルベリーがおいしそうな実をつけだしています。

雌花(受粉前)

「クワ」を英語に直すと「 Mulberry」と出て来ますから、基本同じなのですが、
「日本で生産されているは主に葉を養蚕や桑の葉茶などに利用します。マルベリーとして好まれている西洋桑は日本の桑と同じ桑ですが、葉より実の収穫を主としています。」(LOVEGREEN「桑(クワ)の実とマルベリーは同じ?品種や育て方をご紹介。」)



画像はマルベリーの雌花です。(4月9日撮影)
クワは基本<雌雄異株>だそうです。(たまに雌雄同株のものもあるそうです)(大日本図書「クワ - つぼみと花」)
マルベリーについても「雌雄異株を基本としますが雌雄同株のものもあり、同株ものでは雌花と雄花は別の枝につくのが一般的です」とあります。(メディカルハーブ辞典「植物学への招待・マルベリーの植物学と栽培」)




「風媒花で地味で目立ちません。花粉はかなり遠くまで飛ぶため、雌株だけでも結実が見られます。」(同上)
白い繊毛のような器官が受粉を待つ柱頭です。



「雌花には子房の先に2裂した白い柱頭が目立ちます。花冠は発達せず、萼と区別されずに花被と呼ばれ、雌花では子房を取り囲んでいます。」(同上)



雌花(受粉後)

これは上と同じ株ではないのですが、柱頭が萎れて子房がやや赤みがかっているため受粉後の雌花と思われます。




撮影は4月27日です。




雌花(受粉前)

さらに別の場所で撮った受粉前の雌花です。撮影は4月25日です。


雌花(受粉後)

上と同じ株の別の枝についていた雌花です。(上と同じ日に撮影)



こちらは別の場所で撮影した雌花のその後です。
ヤマグワとマグワのちがいは「果実に柱頭が残り、果実の長さが短めなのがヤマグワです。 一方、柱頭があまり残らず、果実が細長いのがマグワです」と言われていますが、このマルベリーも果実になりはじめのときは柱頭がはっきり残存しています。
「花の段階で子房から伸びていた柱頭は、果実になるとホワイトマルベリー(引用者:熟しても果実が白いマグワのこと)では目立たなくなるのに対し、ヤマグワでは残ってツンツンとよく目立つので、種の識別に役立ちます。」(同上)




黒くなって食べごろになると柱頭も落ち、すべすべした肌になるようです。
「果実は雌花の尾状花序の小花が発達した多花果で椹じんやドドメなどとも呼ばれます。ドドメ色は桑の実の黒紫色から来ています。」(同上)






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