アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

シラカシ - 秋葉公園(愛知・安城)

2018-08-31 11:25:59 | みんなの花図鑑

シラカシのどんぐり は どんぐりの中では 小さい部類でしょうか?



よく似た 木に アラカシがありますが、
アラカシ(粗樫)のほうが 荒っぽい?



葉っぱの 虫えいが気になります。
あまり気持ちのいいものではないです。



しかも、この木、
幹には でっかい虫こぶが いっぱい。
虫が入りやすいんだろうか?


ニラ - 愛知県安城市

2018-08-31 09:26:48 | みんなの花図鑑

道ばたに生えていたこの花を見て
野草と思って掲示板に質問したら
「ニラ」という答えが返ってきて 驚いた・・・
はやいもので、あれからもう3年。

「インド〜中国、日本などに野生するといわれるが、
日本のものは真の野生か、栽培されていたものが
野性化したものかよくわかっていない。」
(松江の花図鑑)



ニラは もとは ユリ科 ネギ属 だったのだが、
あたらしい APG分類系では ヒガンバナ科 に分類されることになった。



しかし・・・
ユリ科なら 食べられそう と思うが、
「ニラ は ヒガンバナ科」と言われると、
ニラも ほんとは 有毒だったんか?!と
一瞬 ひいてしまう (´・ω・)



スイセンなんかも ヒガンバナ科だ。
でも あれは 有毒だからね、ヒガンバナ科が似合ってる (´v_v`)

雄しべ6個、子房は3室。



若い果実。
熟すと3裂する。種子は1室に1〜2個入る。(松江の花図鑑)


イヌタデ - 安城市田の畦

2018-08-30 17:51:15 | みんなの花図鑑

イヌタデ は「赤まんま」 のことだけど、
その 赤まんまが 花が咲いて いま 白米・白まんま に化している。



「蓼食う虫も 好き好き」の 蓼 は ヤナギタデ のことだという。



私たちの学生時代には 英文法のテキストに
There's no accounting for taste.
というセンテンスがあって この訳に 「蓼食う虫も...」が 当てられていた。



いま「蓼食う虫も好き好き」を英訳させると
Tastes differ.
が 主な訳語 となっている。
ふ~~ん、な・る・ほ・ど (´v_v`)



Google 英語で 逐語訳させると、
  Knotweed eat insects matter of taste.
と出てくる。
この knotweed というのが 蓼 のことだ。
このばあいの knotweed は ヤナギタデ を指すのであろう。



Japanese knotweed
という名の植物がある。イヌタデをそう呼ぶのかと思ったら、
イタドリ をそう呼ぶのだそうだ。



アポイギキョウ - 幸田憩の農園

2018-08-30 08:12:52 | みんなの花図鑑

アポイギキョウとはキキョウの矮性種の総称のようです。
なので、花は(とくに 花弁の模様は )キキョウとみかけ同じです。



上の写真の 左手奥の花 ↓

キキョウの花は 雄性先熟だそうで、
雄しべが花粉を放出した後、雌しべの活動期を迎えるとあります。
そうすると、写真↑の花は どういう時期にあるんでしょうか?
雌しべの花柱の壁には 花粉がいっぱい付いているようです。


一枚目の写真の 右手前の花 ↓

この花のほうは 雌しべの頭が割れだしたので、
これから 雌性期を迎える時期のようです。

ところが、実際の 雌しべ活動期はもっと後で、
その時期には 花柱の壁はすべて 剥がれ落ちてしまうという記事があります。
自家受粉を避けるために 雄性期、雌性期があるのなら、
雄しべが 雌しべの壁に 花粉をこすり付ける動作は
非常にきわどい企画だと思うのですが、
ほんとのところは どういう原理なんでしょう??


ヌルデ - 豊田安城自転車道

2018-08-29 18:22:09 | みんなの花図鑑

ウルシの仲間のヌルデ。
ヌルデの名は、かつて幹を傷つけて白い汁を採り塗料として使ったことに由来するとされる。(wiki)



寄ってみると、樹木にありがちな花が開いている。
つまり、「 花弁はそり返り、雄しべがつき出る。」(松江の花図鑑)



風があるので、クズの葉で 枝先をそっと包んで、
はい、パチリ。
(ヌルデは かぶれにくいと言われているが、やはり心配なので (´∀`))



白い小さな花が円錐状について 雑木林の中でもすぐ分かる。



葉と葉の間の柄に小さな翼が付いているのが特徴で、同定は比較的簡単。

ウルシ科のヌルデ - 豊田安城自転車沿い

イチビ(キリアサ) - 豊田安城自転車道

2018-08-29 18:00:11 | みんなの花図鑑

イチビ君、今年はいつもの土手に咲いてなかったので
心配してたけど、ようやく 畑で 合えたネ (^_^.)



イチビは、放棄された畑など肥沃なところに生える帰化植物。
別名、キリアサ(桐麻)。原産地はインド。
かつては繊維をとるために 中国経由で入ってきたものが 広く栽培された。
近年、それとは別に、アメリカ経由で トウモロコシとともに
イチビの実が渡来し、牛がそれを食べ、その糞が畑にまかれ、
イチビが日本各地に 雑草として姿を現し始めたという。



花は黄色で、雄しべの下部は合着してまるく袋状になり、
子房は雄しべが合着した部分に包まれている。



開花初期の花。



葉にも茎にも、蕾にも、毛が生えています。



スクリューみたいな果実。


オオニシキソウ - 愛知県豊田市

2018-08-29 10:13:01 | みんなの花図鑑
トウダイグサ科の 杯状花序 の観察、その3 はオオニシキソウ。


杯状花序の特徴である 杯(カップ、ワイングラス)が 赤く色づいてきました!
いま、杯からは 雄しべが出ています(葯の色は黄褐色)。

オオニシキソウは 雌性先熟といって、雌花=雌しべの展開が先なので、
このように雄しべが出ているということは、
それ以前に 受粉を終えた 雌しべの子房が どこかに あるはずです。
この写真は ピントを雄しべに合わせているので 分かりにくいですが、
雄しべを咲かせているカップの後ろ(向こう側)には
大きな果実(子房の発展形?)がひとつづつ付いています。



反対側から見てみると こんどは果実がよく分かりますね。
オオニシキソウの雌しべは 受粉すると 子房が
カップ(杯、ワイングラス)のなかに 収まりきらなくなるほど 大きくなるので、
カップの横に柄を出して飛出し、下垂するのです。

白い花びらのようなものが カップの口にいくつかついています。
(写真では分かりにくいですが)くちびる形の腺体に付属するので 付属体 と呼ばれています。
腺体が蜜を出すとき 虫の目印になるので、花弁と同じ役割を果たしているように見えます。



雌花のアップです。
果実(子房が大きくなったもの)の先にある花柱は
すでに役目を終えて 萎みかけています。



さて、もういちど 赤いワイングラス(杯、カップ)が
よく見える方向からの観察です。
いちばん右のカップは 雌しべの柱頭がカップから顔を出し始めたばかりです。
「花柱は3個、先が1/2まで2裂する。」(三河の植物観察)

この根もと(カップの口)に小さいツブツブが見えますが、
これが腺体で、蜜を出しています。ただし、花弁のような
付属体は まだまだ 小さいです。
右から2番目や、一番左の花序は カップから雄しべを出しています。
これらは すでに 雌性期を終え、大きな果実をカップの外にぶらさげています。

それで・・・
分からないのが、中央のいちばん大きい花序の
船のマストのように立っている棒です。
これは何なんでしょう??



全くの仮説ですが、 これは 果実が爆(は) ぜて
種子を放出したあとの、果実の残骸ではないでしょうか('_')
先ほど見たように、果実は重いし大きいので 杯の外に出て下垂します。
なんらかの理由で 種子を放出し 軸だけになった果実は 軽いはずです。
それで リバウンドして カップの中に 軸だけ戻ってきて
上を向いているのではないでしょうか??




ダイズ - 愛知県豊田市

2018-08-27 18:11:08 | みんなの花図鑑

ダイズは「大豆」と書くけど、 その花は とても小さい。



しかも 葉柄の股のところに チョコンと咲くから、
葉っぱに隠れて 気にしないと 見つからない。



ダイズは同じ花の中の 雄しべと雌しべが受粉する。
だから、花が開いたときは、もう受粉が終わってるんだってェ 工エエェェ(´д`)ェェエエ工



この写真ではよく分からないが、
5枚の蝶型の花弁の中に 一本の雌しべと 5本の雄しべがあるそうだ。



[中国名] 大豆 da dou
[英名] soybean
(三河の植物観察 より)


イソノキ - 彦左公園(愛知・幸田)

2018-08-27 07:39:32 | みんなの花図鑑

彦左公園の 木の実、その2。
イソノキ は 磯の木、 初めて知りました (^^



イソノキは クロウメモドキ科 の所属。
この科も 初めてです (T_T)



始め 黑っぽい実が大部分で 一部赤い実があるところが
エノキに似てるかな、と思いました。



写真の木は 1mくらいの低木で、まだ若いのか
こんなつぼみの房が いっぱい付いていました。
花も 開き切らないそうで、アリが潜って蜜を吸ってます。



黒い実は シャシャンボの実にも 似ています。
今年の秋は いろいろ 木の実にありつけそうです(^^)


ウメモドキ - 彦左公園(愛知・幸田)

2018-08-27 07:28:34 | みんなの花図鑑

彦左公園の 木の実、その1。
ウメモドキの実 です。



ウメモドキは モチノキ科です。



以下、余談です。
モチノキ科の 実は 赤い。



ネズミモチ や ヒイラギ は モクセイ科で 黒い実をつけます。
キンモクセイも モクセイ科、黑っぽい実をつけるのですが、
日本では 雄株がほとんどなので 果実はあまり見ることがありません。

ヒイラギモチ は モチノキ科、
赤い実をつけます。
科を調べると 果実の色 が予想できることが多いです。