ヒイラギ
クリスマスのシーズンになると、葉に棘のある赤い実をつけた木が園芸コーナーに並びますが、あれはモチノキ科のヒイラギモチ。
本物のヒイラギはこの季節に白い花を咲かせます。
モチノキ科のヒイラギモチは赤い実をつけますが、ヒイラギはモクセイ科なので、ネズミモチに似た黒い実をつけます。
ヒイラギの名は「葉の縁の刺に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ)ことから。」(Wikipedia)
こちらは同じようにトゲの鋭い斑入りのヒイラギです。
ヒイラギは台湾や日本が原産地で、欧米では見られません。
モチノキ科の葉に棘のあるクリスマスの飾りつけに使うヒイラギモチの仲間ですと、西洋にはセイヨウヒイラギ(モチ)が、アメリカにはアメリカヒイラギ(モチ)が、そして東アジアにはシナヒイラギモチ(ヤバネヒイラギモチ)が、というように地域によって品種が違うけれど同じ属の樹があるのですが・・・
また、先日取り上げたように、東アジアのサンシュユに対応するものとして西洋にはセイヨウサンシュユがあります。
ところが、東アジアのヒイラギには 対応するセイヨウヒイラギのような木の存在を聞いたことがありません。不思議です。
これもヒイラギですが、やや棘の鈍角な葉を持った品種です。
葉に棘の無いヒイラギもあります。
同じ品種でも 歳をとると(丸くなって?)棘が無くなってくると言われてます。
マルバヒイラギ?
マルバヒイラギは日本の福島県以南の本州・四国・九州・沖縄に自生するモクセイ科の常緑高木のヒイラギの変種で葉っぱが小さくて、トゲがほとんどないヒイラギです。
ヒイラギモクセイ
ヒイラギと同じく初冬に白い花をつける樹にヒイラギモクセイがあります。
ヒイラギモクセイはヒイラギと中国原産のギンモクセイとの雑種と考えられています。
花はヒイラギよりもギンモクセイの花に似ています。
でも、ギンモクセイの葉には棘は無いので、葉のほうはヒイラギの性質が受け継がれています。
一本の木でも、棘が付いた葉がある枝と無い枝があることがあります。
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