アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ダイオウグミとトウグミ - 樹に咲く花32

2022-05-31 06:00:05 | みんなの花図鑑
グミをふたつ。
ただし、一方は花ではなく 果実です。

ダイオウグミ

ずいぶん前、愛知県緑化センターで撮ったダイオウグミです。




ダイオウグミは 次に挙げるトウグミ(唐グミ)の園芸品種といわれてます。




「トウグミの果実の大きいものを栽培した品種で、長さ1.5~2.5cmと、トウグミより大きいです。」(nae-ya「グミ(茱萸):ビックリグミ/ダイオウグミ」)




「ビックリグミ自体は、花粉が不完全なため、たいていは受粉樹が必要になります。」(初心者の果樹栽培「グミの木 種類」)









「グミは日本国内で15種類ほど自生しています。ナツグミ・トウグミの萼筒の長さは8mm前後ですが、このダイオウグミのそれは優に1cmを超えます。」(緑のgoo コラム [ダイオウグミ]ビックリするほど大きなグミ|グミ科グミ属)








5月に撮ったその果実です(2019-05-22撮影)





トウグミ(唐グミ)

豊田安城自転車道沿いのトウグミの果実です。
(撮影は5月30日)




上は 6年前の5月23日に撮ったもの。




大王グミに比べれば小粒ですが、独特のグミの渋みがまた美味しいですよ(^^ゞ








でも、最近はだれも食べないから、下に落ちてしまっています。




トウグミの葉です。
トウグミの葉の表面には 星状毛 があります。



よく似たグミに ナツグミというのがあって、実のなる時期も同じころです。

ナツグミの 葉(左:表 右:裏)です。
ナツグミは葉の表面には鱗状毛があります。

アオドラセナとネジキ - 樹に咲く花31

2022-05-30 06:00:03 | みんなの花図鑑
きょうは あまり関係のないアオドラセナとネジキの花です。


アオドラセナ

我が家のアオドラセナです。我が家に観葉植物としてきたのは もう20年以上前になります。




もちろんはじめは鉢植えだったのですが、どんどん大きくなり、10年以上前から露地植えです。




冬、雪が降れば、ソテツと同じで雪をのっけて忍ばねばなりません。




ドラセナはめったに花が咲かないといいますが、ウチのアオドラセナはほとんど毎年花を咲かせます。




花が咲くのは環境が悪いからだという考え方もあります。将来を危惧して 花を咲かせて世代交代をしようとしたのだと考えると、可哀想なことをしている気がします。






ネジキ

ネジキはツツジ科の木です。




花は確かにブルーベリーやナツハゼやドウダンツツジの花に似ています。




ブルーベリーと同じで、花は下向きに咲きますが、果実は上を向きます。













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ウツギ・マギシェンとハコネウツギ - 樹に咲く花30

2022-05-29 06:00:04 | みんなの花図鑑
樹に咲く花も30回となりました。
きょうは ウツギの名前が付く2つの木の花を。


ウツギ・マギシェン

ウツギの園芸品種です。
品種名の「マギシェン」は フランス語の ‘Magicien’ で 英語にすれば 'Magician' すなわち「魔術師」のことです。




混乱するのであまり出したくないのですが…
別名は「ベニバナバイカウツギ」といいます。




あれ?この木、バイカウツギの園芸品種だったっけ??




…と混乱してしまいますが、その答えは 以下
「バイカウツギの仲間ではなく、ウツギ属のロンギフォリア(Deutzia longifolia)とディスコロール(Deutzia discolor)の交雑種とされています。」(園芸植物・育て方と花の写真「ベニバナバイカウツギ」)




目立つ色合い花で、満開になると人目を引くたいへん美しい花木です。(同上)




ウツギ属の特徴は雄しべの花糸が扁平なことです。
この園芸品種「魔術師」もウツギ属の特徴をちゃんと残していて、花糸は扁平で上端がギザギザになって幅広くなっています。





ハコネウツギ

スイカズラ科タニウツギ属のハコネウツギです。
(バックの木は「けむりの木」です ^^)



同じウツギの名がついても、ウツギ属の花とはあまり共通性がありません。
ウツギ属はアジサイ科なのに、このハコネウツギの葉のほうが アジサイによく似ています。




特に箱根に多く自生しているわけでもないのにハコネの名が付いています。




開花直後は白かった花はだんだん紅色に変化します。
そこから別名は「源平空木」や「咲き分け空木」と呼ばれたりします。




大きな柱頭のめしべは スイカズラ科の花に共通です。




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ソヨゴとイヌツゲ - 樹に咲く花29

2022-05-28 06:00:03 | みんなの花図鑑
モチノキ科の花、最終回は ソヨゴ、アメリカヒイラギモチ、イヌツゲの3種です。

ソヨゴ(雌花)

見出し画像のような赤い果実を実らせるソヨゴの雌花です。








「ソヨゴの花は目立たずに5月に咲く。長い花柄の先に付く清楚な花は印象的である」(季節の木 「ソヨゴ(冬青)-初夏」)










(雌株に雄花?)

ところで、これは去年の今頃撮った花のひとつですが、雌株なのに雌花でない花が付いています。
おしべから花粉が勢いよく飛び出しているし、雌しべの子房のふくらみがほとんどありません。



ネット検索してみると、ソヨゴのばあい、雌株にも雄花が咲くことがあることが分かりました。雄株に雌花が咲くこともあるようです。ただし、雄株の雌花は結実することがなく果実は実らないようです。

「私も、気になり、雌雄異種の樹々を調べてみました。
ヤマモモ・ハナノキ・タラヨウ・モチノキ・ナンキンハゼ・などなど・・・・・・どの樹にも雄花、雌花、同居していましたが、雄木にはやはり雌花の数は少ないですね。雌花は退化しつつあるのかも知れません。
雌木にも、やはり両性花がありますが、雄ずいは退化しているようです。
では、どこで、雌雄同種と雌雄異株を判断基準にしているのかは解かりませんが、やはり仰る通り、退化しているかどうかではないのでしょうか・・・・・・・・・・?

何百年後或は、雄花、雌花は、完全に分化され、雌雄同種、雌雄異株の判定がわかり易くなる時が
来るのかも知れませんね。勉強になりました。」(趣味人倶楽部「雌雄異株について教えて下さい。」)




ソヨゴ(雄花)

安城デンパーク内の雑木林をそのまま残した山(鉄砲山)にありました。



これ一本だけで モチノキ科の花だろうとは思いましたが、名前が浮かびませんでしたので掲示板に質問して ソヨゴの雄花と分かりました。



昨日のクロガネモチのとき話題にしましたが、モチノキ科の樹は秋の紅い実が可愛いので、庭には実のなる雌株を植えることがほとんどです。
でも、果実が結実するためには 雌雄異株の木は雄株と雌株の両方を植えなければ受粉が成立しないから果実ができないのではないか?



以下は、さる通販カタログのコメントです
「ソヨゴは性質上雌雄異株です。よほどの大都会で緑が少ない場所でなければ、雌株だけ植えればたいてい結実します。
雌株にしか果実がつきません。」(苗木部「実のなるソヨゴ(雌株) 」)




私は彦左公園(愛知・幸田)のソヨゴは 実のなる雌株の100m以上離れたところにソヨゴの雄株があるのは知っていますが...



冒頭の実のなるソヨゴの2本の木の近くには 雄株が見つからないことも事実です。
実際、どっちなんでしょうねぇ
また分からなくなってきました(ToT)






アメリカヒイラギモチ(雌花)













果実






イヌツゲ(雌花)




















果実

モチノキ科の果実はみな赤い!
例外のない規則はない!
ということで、モチノキ科でもイヌツゲだけはこんな黒い実をつけます。




イヌツゲ(雄花)






























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クロガネモチ - 樹に咲く花28

2022-05-27 06:00:03 | みんなの花図鑑
地味なモチノキ科の花、第2回は「クロガネモチ」の雌花と雄花です。


クロガネモチ(雌花1)

モチノキ科のクロガネモチは ウメモドキ同様 やはり雌雄異株です。
これは雌株の雌花です。




花もウメモドキによく似ています。
というかモチノキ科の雌花はみなこのように 子房上位です。




雌花は中心部に緑色の大きなめしべがあり、花弁側に小さなおしべがあります。




花弁の数は6枚がスタンダードのようですが、5枚のものや7枚のものもあります。




めしべは大きな子房の上にべとべとした柱頭が直接付いています。



クロガネモチ(雌花2)

クロガネモチの枝は紫がかっています。
モチノキより花柄が長いです(といってもソヨゴほどではありませんが)











果実

庭に植えられることの多いクロガネモチのほとんどは雌株です。
なぜなら 雌株だけがこのような真っ赤な実をつけるからです。
(モチノキ科は、イヌツゲを除いてほとんどがこのような真っ赤な実をつけます。)




クロガネモチ(雄花1)

前述のようにクロガネモチを庭に植える理由は主として赤い実を観賞できるからです。
ですから個人の庭では雄のクロガネモチはあまり見かけません。




でも、よく考えたら、雌株だけでは果実はできませんよね?
男と女がいないと赤ちゃんはできませんよね (^^ゞ
雄株は目立たないだけで、どこかにちゃんと植わっているのでしょうか?




この画像のクロガネモチの雄株は 2つ目のクロガネモチ雌株のすぐ近く、高校の野球練習場の垣根にあったものです。




で、2番目の雌株の雌花が果実になることは この雄株に咲いた雄花の花粉を受粉して結実したのだと考えればすんなり理解できるのですが、実際は 近くに雄株が無くても、つまり 雌株だけでも果実ができるらしい、という話があるのです!
(樹の散歩道「雌雄異株の悲劇」)




クロガネモチ(雄花2)

これは安城市の明治川神社近くに植えてあった雄株です。




雄株だけ植栽して何の観賞価値があるのか分かりませんが、この地域では比較的あちこちで 雄株に出会えます。もちろん 果実は実らないので、気が付くのは 花の咲く時だけです。



さっきの話のつづきになりますけど、雄株は花粉を提供して結実に貢献しているのだと思ってたら、クロガネモチは雄株が無くても雌株だけで 勝手に結実するという話があります。
「植えられているクロガネモチの雌の木の近くには雄の木はないのに・・・
 雌花だけで実ができていくのはじつに不思議だ」(神戸の花と木(今の花と木の様子)「クロガネモチは不思議だ」)

それゆえ、「日本で庭木として販売されているクロガネモチは雌株がほとんど」。。とまあ、まことしやかに語られています。




そんなばかな?!
受粉しなくてどうして結実するんだろう??




専門家の答えはこうです↓
「樫の木の一種では、数百メートルも離れた樹木からも花粉が運ばれることが知られています。ホウノキやフタバガキ科の樹木などでも同様に、ずっと遠くの木から花粉が運ばれていることが知られています。おそらく、他の多くの樹種でも同じように、花粉は結構遠くまで運ばれているのでしょう。モチノキ属ではこのような調査はまだされていませんが、タラヨウやクロガネモチでも、見回しても見つからないような、ずいぶんと離れている雄株から花粉が運ばれていると考えて良いと思います。」(みんなのひろば・植物Q&A「タラヨウやクロガネモチは雄株がなくても、雌株は結実できますか?」)




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ウメモドキ(雌花・雄花) - 樹に咲く花27

2022-05-26 06:00:04 | みんなの花図鑑
今日から2,3回、 モチノキ科の樹に咲く花を取り上げます。

ウメモドキ(園芸種・雌花)

始めは 園芸種のウメモドキです。
ウメモドキは雌雄異株です。
この花は雌株に咲いた雌花です。



場所は 安城デンパーク。
















ウメモドキ(園芸種・雄花)

次は 園芸種の雄花です。















以下、別の株の雄花です。













ウメモドキ(雌花)

次は 自生種に近いウメモドキ雌花です。




場所は 彦左公園(愛知・幸田町)です。

















ウメモドキ(雄花)

同じく彦左公園の、こんどは雄株の花です。

















このウメモドキは秋にはこんな果実を実らせます。





ウメモドキの花にもいろいろあるものですね
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ジューンベリーとチャイナベリー?! - 樹に咲く花26

2022-05-25 06:00:06 | みんなの花図鑑
ジューンベリー(果実)

バラ科のジューンベリー(Amelanchier )はいまこんな果実をつけています。



この実は生食できますし、ジャムにすると一層美味しいです。



「ジャムにする場合は、黒く熟したものを収穫し、果実の重さの半量の砂糖と、レモン1/2個を加えて煮詰めます。」(みんなの趣味の園芸「ジューンベリーの基本情報」)




ジューンベリーの和名が アメリカザイフリボクです。


アメリカザイフリボク(花)

つまり同じ木なのですが、果実のときは ジューンベリー、花のときはアメリカザイフリボクのほうがあってるような気がしますので、あえて別名を用いました。




ちょっと見ると、同じバラ科のナシの花に似たところがあります。



たくさんの雄しべに囲まれて5個以上の花柱が中心から伸びています。






センダン(花)

先日もアップしましたが、センダン科のセンダンの花です。




世界の温帯に広く分布する落葉高木で、日本では伊豆半島以西の本州、四国、九州、沖縄に分布します。




このセンダンの英語名のひとつが Chinaberry(チャイナベリー) です。



(2017-07-06撮影)
チャイナベリーと言って 食べれる果実が生るかと思いきや、サポニンを多く含むため、人、哺乳類が食べると中毒を起こし摂取量が多いと死に至ります。ヒヨドリなど鳥類はかみ砕きませんので、食べるものが無くなった冬期にこの実を食べ、色々な場所に種子を散布します。



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マンテマとアメリカナデシコ - ナデシコ科

2022-05-24 06:00:05 | みんなの花図鑑
マンテマ

墓地にマンテマが群れて咲いていました。




マンテマは江戸末期にヨーロッパから渡来した帰化植物だそうです。




ちょっと異色のナデシコ科です。
花が白いマンテマもあります(シロバナマンテマ)。




シロバナマンテマは マンテマの変種かと思ったら、シロバナマンテマが先で マンテマはシロバナマンテマの変種の関係なのだとか。




マンテマのほうが子に当たるのに、和名は こちらのほうが親であるかのような名前が付いているのは
マンテマのほうが日本には早く渡ってきたからだと言います。
(マンテマは天保(1830-1844)~弘化年間に渡来、シロバナのほうは弘化年間(1844-1848)に日本に移入された)








マンテマの腺毛がキク科の綿毛とつばぜり合いをしています。










アメリカナデシコ

マンテマに似た腺毛の多い同じナデシコ科というと、ムシトリナデシコなのでしょうが、撮り忘れました。




いちおう同じナデシコ科の渡来植物ということで、アメリカナデシコ。




アメリカナデシコの名は、日本に渡来した明治時代頃、アメリカで多く栽培されていたことから。



別名「ヒゲナデシコ」
ヒゲナデシコの名は、総苞片が髭のように長く伸びていることから。









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エゴノキ - 樹に咲く花25

2022-05-23 06:00:05 | みんなの花図鑑
エゴノキ

エゴノキの学名は Styrax japonica
「北海道~九州・沖縄まで、日本全国の雑木林に多く見られる。」(wiki 「エゴノキ」)




「花期は5月頃、横枝から出た小枝の先端に房状に白い花を下向きに多数つけ、芳香がある。」(同上)




花の見た目が、 同じ時期に咲く卯の花(ウツギ)に似てるように見えます (´∀`)




ただ、近づいて覗き込むと、太い雄しべが10本、束になって付いているさまはむしろナス科のイヌホオズキのほうに似ています。
(調べると、エゴノキ科の上位目は ツツジ目となってます)




花柄が長いのがエゴノキの特徴です。




受粉すると花弁とおしべは脱落し長い花柱が1本残ります。
「昔は若い果実を石鹸と同じように洗浄剤として洗濯などに用いた」(同上)




シダレエゴノキ

エゴノキかといえば、エゴノキの他にはハクウンボクがあるのですが、
エゴノキの花が目についてから探しても ハクウンボクのほうが少し早いようで、私はついぞ ハクウンボクの花を撮ったことがありません。




代わりに、安城デンパークのシダレエゴノキを。




ベニバナエゴノキ

追加で、安城総合運動公園のベニバナエゴノキです。
この画像は昨年の5月5日、雨の中で撮ったものです。




実はこの紅花のエゴノキも切り倒されてしまって、今年はもう見ることができません。




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ハクチョウゲ(アカネ科) - 樹に咲く花24

2022-05-22 06:00:02 | みんなの花図鑑
本日の《樹に咲く花》はアカネ科のハクチョウゲです。


ハクチョウゲ

於大公園(東浦町)のハクチョウゲです。




ハクチョウゲは アカネ科ハクチョウゲ属
学名は Serissa japonica




属名の セリッサ(Serissa)は「インド名or18世紀のスペインの植物学者Serissa の名に因むという説。」(里山コスモスブログ「ハクチョウゲ(白丁花)」より)
種小名は japonica ですが、特に日本固有ということではなく、「ハクチョウゲは沖縄、中国・台湾・インドシナ・タイに分布する」(植物雑学事典「ハクチョウゲ」)
分布に関しては こんな記事もあります↓
「ハクチョウゲは、中国、台湾に分布するアカネ科ハクチョウゲ属の常緑小低木です。(中略)日本には、元禄年間(1688~1703)以前に渡来しており(以下略)」(ガーデニングの図鑑「ハクチョウゲの育て方」)





ハクチョウゲ

安城市上条町の垣根のハクチョウゲです。




ハクチョウゲの花の特徴ですが、
「花には2つのタイプがあり、両者とも雌しべと5本の雄しべがあるが、雌しべが長くて雄しべが短くてほとんど見えないものと、雌しべが短くて雄しべが長いものがある。」(植物雑学事典「ハクチョウゲ」)




上の画像は遠くてあまりよく分かりませんが、雌しべの花柱が伸びているタイプ。




こちらは 雌しべの花柱が見えないので、雄しべが伸びているタイプと思われます。





ハクチョウゲ

ご近所さんの垣根のハクチョウゲです。
これまでのものよりピンクが濃いです。



ここの花は 雄しべだけが目立つタイプのようです。
雄しべが伸びているタイプでも下のほうに雌しべがあるはずなのですが、実際はよく見えません。







ついでに、
樹ではありませんが、アカネ科の花を対比のために挙げてみます。


サンタンカ

‘スーパー・キング’ という名の園芸品種と思われます。
雄しべは4本、雌しべは1本です。





ペンタス

ペンタスも2つのタイプがあります。
まず最初はよく見るほうの雌しべが伸びているタイプ。




もうひとつは 花冠の口からおしべが伸びているタイプ。
雄花と雌花があるのかと思ったら、検索すると、雌しべが伸びているほうは「長花柱花」、雄しべが伸びているほうは「短花柱花」とあります。
「長花柱花」「短花柱花」ということは同じ花に おしべとめしべの両方が付いているということです。
上の2枚はそれを確認したものです。
長いめしべの花冠の付け根のほうを観察したのですが、雄しべらしきものは見られませんでした。
下の雄しべの伸びている花冠の付け根のほうを確認したのですが、やはりめしべらしきものは見つかりませんでした。






ヤイトバナ

ヤイトバナというのはヘクソカズラのことです。
5裂した花冠の口に くねくね曲がった雌しべの柱頭が顔を出しています。




花冠の一枚をはいで中を見たものです。
花冠の付け根にある棒状のものが おしべです。
おしべは長短あわせて5本あるといいます。





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