アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

スカーレットオーク、ピンオーク - どう区別?

2020-11-30 18:14:17 | みんなの花図鑑



上の2枚の画像は ともに 左から順に 「スカーレットオーク」「ピンオーク」「サトウカエデ」の葉を並べたものです。
サトウカエデは たまたまデンパーク(安城市)の同じ場所にあったので、いっしょに写したものです。
きょうのトピックは 左の2つ、「スカーレットオーク」「ピンオーク」、ふたつのオークは 葉で区別可能か?ということです。


スカーレットオーク

スカーレットオークの葉の特徴は 上の比較画像から分かるように、切れ込みが深いということでしょうか。



そのため、痩せて見えます。



スカーレットオークは葉の裂片の間の裂欠(中間のくぼみ)がC型となった葉を持つオークとして知られています。



樹皮は縦にひび割れがあり、横方向に縞模様が付いています。




ピンオーク

スカーレットオークに比べて 葉の切れ込みが細かく小さい気がします。面積的には広い感じです。



葉の切れ込み先がより鋭くとがっています。



下に落ちていたピンオークの葉です。



木肌を見ると 横方向に黒っぽい縞模様が走っています。




ここで クイズです。
近くに 樹名板のないオークがありました。
皆さんは スカーレットオークか ピンオークか、どっちだと思われますか?













切れ込みが深いので、私は スカーレットオークかと思いました。
しかし、デンパークさんからの回答は ピンオーク とのことでした。
どうも 腑に落ちません。
皆さんはどう思われますか (^_-)-☆




〔おまけ〕サトウカエデ

カナダの国旗にもなっている、メープルシロップを作る サトウカエデ です。



イロハモミジとオオモミジ - どう見分ける?

2020-11-29 18:05:51 | みんなの花図鑑
イロハモミジとオオモミジ、それに ヤマモミジは日本に自生するカエデで、もみじの園芸品種のほとんどはこれらをかけ合わせて作られたものと言われています。
そのうち ヤマモミジは 日本海側に自生することが多いので、私たち太平洋岸でよく見る モミジ葉系のカエデは イロハモミジとオオモミジということになります。

ところが この2つのモミジ、葉を見てもよく似ていて区別ができません。
下のモミジの葉の画像、どちらがイロハで どちらがオオモミジか、分かります??

答えは 左が イロハモミジ で、 右が オオモミジ です。
樹名板があったから、名前が分かるのですが、無かったら、反対にとらえていたかもしてません。

もちろん、葉による区別の仕方もちゃんとあります。

上の比較図は「 仲田種苗園 >モミジ生産 > モミジの見分け方」よりお借りしてきたものですが、そこの解説によると、イロハモミジは 外周のギザギザが2重の「重鋸歯」なのに対し、オオモミジのギザギザは一重の「単鋸歯」という違いがある、というのです。
たしかに、上の画像では 重鋸歯と 単鋸歯 の違いがはっきりしていますが、私たちが見た 葉の画像では 鋸歯の違いはとても識別しにくいです。こうして私たちは図鑑等でハッキリ違いが分かるのに、実物を見ると区別できないというジレンマに遭遇してきました。

ところが、先ほどの記事「モミジの見分け方」のつづきに、実は もっと簡単な見分け方があることが書いてありました。
下の画像を見てください。
左は 翼果の翼(プロペラの部分)が どちらかというと水平に出ているのに対し、右は ブーメランのように下へ垂れ下がっています。


左のプロペラが水平に近いほうが イロハモミジ で、右の 逆U字型に曲がっているのが オオモミジ だったのです。
これなら 分かりますよねぇ



それでは、愛知県緑化センターのあちこちにあるモミジを判別して見ましょう。

日本庭園のモミジ

空気がいいので きれいに紅葉しています。これは イロハモミジ でしょうか? オオモミジでしょうか?
葉の下のほうに 翼果があります。



もっとよく見える翼果を写してきました。
水平です。



ということは イロハモミジ ですね (^^)/



イロハモミジと分かって見上げる紅葉は また格別 です \(^o^)/



こちらは赤が濃い個体です。



こちらは 紅葉と黄葉のアンサンブルです。



その拡大ですが、イロハモミジと言われると、葉のギザギザが複雑で「重鋸歯」にみえてきます (´∀`)




ロックガーデンのもみじ

こんどは ロックガーデンにあったカエデです。 葉の切れ込みが深いので、 これも モミジであることは分かるのですが、漫然と葉を見ていても イロハか オオモミジか は分かりません。



翼果を調べます。
またも水平の翼です。



水平の翼だから、これも イロハモミジ でしょうね



そういわれてみれば、葉の鋸歯のほうも・・・



鋸歯ですが、複雑なギザギザをしているように見えます。




芝生広場のもみじ

調子に乗って 応用問題です。



葉のギザギザを見ると なんとなく 単鋸歯のように見えます。ということは オオモミジ でしょうか?



でも、翼果を見ると、明らかに 翼は水平に近いです。 これは やはりイロハモミジ のようです。



不思議なことに、同じ株から、こんな葉をつけている枝も伸びています。
答えは 樹名板のとおり、イロハモミジの園芸品種 ’アカノシチゴサン<赤七五三> ’ ということでした。
翼果を見なければ、こんなの絶対分からないですよね



造園実習園のもみじたち

もうひとつ見てみましょう。 造園実習園にあった まだ若いもみじです。



葉を見ると、鋸歯があまり複雑ではありません。



案の定、葉の下の翼果をみると ブーメラン型に翼が垂れ下がっています。この木は オオモミジに違いありません。





ここで一つ問題が ・・・

これは 樹木見本林のフウの近くにあったもみじですが・・・



真っ赤に紅葉しています。でも 色では判別できません。
葉のかたちを見ると 葉先のほうは 重鋸歯のように見えますが、枝元のほうは 単鋸歯のように見えます。



翼果はどんな? と探したのですが、果実が見当たりません Orz
実は 愛知県緑化センターには すごい数のカエデ類が植えてあり(自生も沢山あるでしょう)ますが、果実のついていないカエデの木のほうが多いんです。
翼果がないと 素人には 簡単に イロハモミジと オオモミジを区別することができません。

葉柄に毛があるか、ないか、とか、別の簡単な判別法があるとよいのですが、まだ見つけていません。


ポインセチア - 花はどこへ行った?

2020-11-28 18:15:04 | みんなの花図鑑
♪ Where have all the flowers gone, long time passing?
♪ Where have all the flowers gone, long time ago?
♪ Where have all the flowers gone?
♪ Gone to young girls, every one!
(ソングライター: Peter Seeger)



これはいったい何?
花はどこへ行ったの?
これが 花のすべてです。




じゃあ、周囲のこの赤い部分は何?




それは 苞葉といって 葉の変化したものです。




トウダイグサ科の杯状花序といって、カップ(杯)のような器官の中から、雌花・雄花などが産みだされます。
珊瑚のように赤い花糸の先端だけ黄色くなっているのは おしべです(雄花はおしべだけです)。
黄緑色をしたくちびるみたいなのが 蜜腺で この中に蜜が入っています。

⇒【一枚目へ戻って 見てください】蜜腺から蜜が溢れています (^^♪

シキザクラ(四季桜) - 愛知県緑化センター

2020-11-28 09:20:57 | みんなの花図鑑

先だって、愛知県緑化センターに オオモミジとイロハモミジの違いを観察に行ってきました。ところが、あまりにたくさんのカエデの写真を撮って終始がつかなく 収拾がつかなくなりました (ToT)
大体の見分け方は分かりましたので、そのうちお披露目します (^_-)-☆




その愛知県緑化センターで 元気に咲いていた シキザクラ(四季桜)です。




これは 「四季桜」の樹名板があるから分かるのですが、晩秋から冬に咲く桜は他にもあります。とくに「十月桜」と四季桜とのちがいは何なんでしょう。

まず、大辞林やデジタル大辞泉の「四季桜」の説明を読むと「ヒガンザクラの園芸品種。低木で葉も小さい。花は淡紅または白色で、多少八重咲きになり、10月頃から咲き始め、4月に盛りとなる。十月桜。」(大辞林「しきざくら【四季桜】」)と解説してあります。デジタルのほうも似たような内容ですが、この説明だと年に一回しか咲かない(長く咲き続け、春に盛りを迎える)のが四季桜というイメージです。
でも、それは この地方のシキザクラの名所で聞いた話とは大きくかけ離れています。
例えば、豊田市小原地区の「四季桜」の案内は「ここには 「四季桜」と呼ばれる、春と秋の年に2度花を咲かせる桜があります。特に秋は桜の花が春よりも多く咲き、紅葉の見頃と重なるため、その絶景を一目見ようと観光客が大勢訪れます。」
ね、辞典の説明とは真逆ですよね?!

以下、「秋から冬にかけて開花する珍しい秋咲きの桜(サクラ)の品種6選」記事より シキザクラと十月桜の特徴をまとめてみました。
四季桜
四季桜は、白色で一重咲きの中輪の桜です。
野生種であるマメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の種間雑種と考えられています。
冬桜も四季桜と同じような花を咲かせますが、がく筒がつぼ型をしている点が異なります。
京都府立植物園には、秋から冬に咲く桜を集めたコーナーがあり、秋から四季桜、十月桜、冬桜、アーコレード、不断桜、エレガンスみゆきが開花します。
これらの秋咲きの桜のなかでも、例年最も多くの花を咲かせるのがこの四季桜です。
秋に盛大に咲くのが四季桜の特徴といって良いのかはわかりませんが、少なくとも京都府立植物園では、もっとも秋冬に適応しているのが四季桜です。

十月桜
十月桜は、淡紅色で半八重咲き中輪の桜です。
野生種であるマメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の種間雑種と考えられています。
同じ種間雑種であるコヒガンのうち、秋咲き性のものを、十月桜と分類する場合もあります。
冬には花の数はわずかになりますが、春に本格的な見頃を迎えます。

ということで、四季桜と十月桜は まったく別物であることが分かりました (^_-)-☆

スマホのGoogle Lens のテスト (草本篇)

2020-11-27 19:01:24 | みんなの花図鑑
スマホのGoogle Lens のテスト、今度は 草本篇です。

ストック(アラセイトウ)

鉢に添えられたしおりには 「スプレー咲き ストック」とあります。
Google Lens の答えは 一貫して「アラセイトウ」! 勘のいい方なら、ストックの和名が「アラセイトウ」なのではないか?!と推定することでしょう(^^)/
調べてみると案の定、「ストック(stock)」は英名で、和名はアラセイトウ。これで正解でした。
学名は Matthiola incana(マッティオラ・インカナ) ←ご丁寧に これも 栞にありました。
アブラナ科の花です。




イベリス(トキワマガリバナ)

2枚目の画像のように、添えられたしおりには 「イベリス ブライダルブーケ」と書いてあるので、Google Lensが答えてきた「トキワマガリバナ」は大きな間違いと思ったら、マガリバナ属=アラセイトウ属 だったのですねぇ
たびたび、失礼しました。。。"(-""-)"
トキワマガリバナ 別名トキワナズナ、宿根イベリス
学名 Iberis sempervirens Linnaeus
  (イベリス センペルビレンス)
アブラナ科 マガリバナ(イベリス)属




パイナップルセージ

Google Lens は最初 「ベニバナサルビア」を挙げてきました。
別の個体にレンズを向けたら(2枚目)「パイナップルセージ」と答えました。
私は どちらも初めて聞く名前です。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)
葉っぱを軽くこすると爽やかな甘酸っぱい香りがするため、パイナップルセージとも呼ばれます。
’スカーレット・パイナップル’と言う品種が広く親しまれており、単にサルビア・エレガンスもしくはパイナップルセージというと、この品種を指すのが普通です。(以上、ヤサシイエンゲイ「サルビア・エレガンス」より)

ベニバナサルビア
別名 ベニバナタムラソウ、コクネシア
  
サルビア Salvia splendensに似ていて赤花であり、どちらも scarlet sage と呼ばれる。
サルビアsalviaは広義にはアキギリ属の種の総称であり、セージsageもラテン語の salvia がフランス語 saugeを経て、英語 sage に転訛したものであり、同じ意味である。(以上、三河植物観察「ベニバナサルビア」より画像とも引用させてもらいました)




サルビア・インボルクラータ

これはちょっと難しかったようです。
サルビア・インボルクラータ(Salvia involucrata)はローズリーフセージとも呼ばれる大型の宿根サルビアです。
7月頃から少しずつ咲き始め、秋に一斉に咲く姿はみごと。(園芸ネット カタログより)
まあ、サルビア とか セージ とか答えているので、当たらずとも遠からじ、ですね




ルクリア・ココ

一枚目でGoogle Lensが答えてきたのが「スターバーストブッシュ」。ニューギニアとフィリピンに自生する、以前はクマツヅラ科に含まれていた多くの種の1つですが、分子研究に基づいてシソ科に移されました。(英文wiki 「Starburst bush」の機械翻訳より)bush の名の通り、必要量咲く間は庭に会う花を咲かせますが、根絶するのは難しいかも。
二枚目のGoogle Lensの答え「Begonia foliosa」も木立性ベゴニアのことで、似ているけれど、正解とは異なるようです。
正解の ルクリア(アッサムニオイザクラ) のほうは 少し調べると、草本ではなく「ヒマラヤや中国・雲南省に5種が分布する常緑の低木」(みんなの趣味の園芸「ルクリア(アッサムニオイザクラ)の基本情報」)のようです。また「ルクリアは、日が短くなると花芽をつける短日植物なので、花芽ができる9月ごろからは、夜間、電灯のない場所に置かないと花が咲きません。」とも、ありました。




キク - もってのほか?!

豪華な菊の花があったので Google Lensを向けたら、「もってのほか」と返してきました (^_-)-☆ (一枚目)
「もってのほか」とは 食用菊の一品種で、この一風変わった名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、「もってのほか(思っていたよりもずっと)おいしい」といったことだとかいわれています…。(A・COOP 東北 山形営業所 食の歳時記「◎食用菊 “もってのほか”」より)
それはともかく ほんとうは 何という名のキクなんでしょうか><



ハボタン

最後に誰でもわかる? ハボタンです。
江戸時代には現在のように冬の季節に今ほど鮮やかな色の花がなかったために、冬に咲く牡丹の代わりに庶民がお正月に飾ったことから「お正月といえばハボタン」となったようです。
ハボタンも 最初に挙げたストック、イベリスなど同じアブラナ科の植物でした \(^o^)/

クリスマス、お正月には 第3波も下火になっていることを祈念して

長々と おつきあいくださり ありがとうございました。

Google Lens のテスト (木本篇)は こちら

スマホのGoogle Lens のテスト(木本篇)

2020-11-27 11:59:22 | みんなの花図鑑
スマホの Google Lensアプリはちょっと名前が分からない植物の画像があるとき、スマホに撮った画像があれば 画像を表示して 長押しメニューから「Google Lensで検索」を選べば検索できるのですが、もちろん 現場で直接その植物にレンズを向けて検索するのが本来的な使い方です。
先日、西尾市憩の農園へ行って「これは?」と思うものにレンズを向けて、Google Lensの性能をテストしてきました。

ランダムに 結果を報告させていただきます。
たくさん調べたので、まず第1回は 「木本の部」ということでm(_ _)m



ヤバネヒイラギモチ(チャイニーズ・ホーリー)

この時期になると、憩の農園の植物は クリスマス用、正月ものが多く出回るようになります。
ヤバネヒイラギモチは 日本でクリスマスの飾りつけに使われる木で、別名を「シナヒイラギ(モチ)、チャイニーズ・ホーリー」と言います。
上のスナップは ヤバネヒイラギモチを候補に出していますので 正解だったのですが、中には こんな(↓)回答をしてくる場合もあります。

実物は 3つとも全部「ヤバネヒイラギモチ(チャイニーズホーリー)」なのですが、 左はコケモモ、右はカイドウズミとお門違いな候補です。さらに問題なのが 中央の「セイヨウヒイラギ」なのですが、実はこの鉢、ラベルに「セイヨウヒイラギ」とあったのです。もちろんこの木は葉を見れば分かるようにヤバネヒイラギモチで セイヨウヒイラギではありません。日本でクリスマスの飾りつけに使われるモチノキ(ホーリー)は そのほとんどが「ヤバネヒイラギモチ(チャイニーズホーリー)」であるにもかかわらず、ヨーロッパで使われる セイヨウヒイラギ(モチ)(クリスマス・ホーリー)を名前までコピーしていることが多いのです。

この木については Google Lensは 2勝3敗 でした。


もみの木

クリスマスツリーの「もみの木」については 私も詳しくないので、Google Lens の言う通りです(ToT)
2枚目の 第1候補「Abies chengii」は中国原産のもみの木のようです。



マンリョウ(万両)とジンチョウゲ(沈丁花)

前2つが 「マンリョウ」が正解です。2枚目は ヤブコウジ(十両のこと)を出しているので「惜しかったね」です。なお、マンリョウはヤブコウジ科の植物です。
ジンチョウゲは 他にも試してみましたが、全部正解でした。



コムラサキシキブ

この木は 右の画像にあるように「コムラサキシキブ」が正解なのですが、1枚目のGoogle Lensでは 「カリカルパ・ボディニエリ」という聞いたことのない候補を出してきています。画像を見るとコムラサキによく似ているので調べてみると Callicarpa bodinieri とは 「日本原産の ウラジロコムラサキ 、 オオムラサキシキブ 、 コムラサキ 、 シマムラサキ 、 ヤブムラサキ 、 ムラサキシキブ の仲間で、中国江蘇省、雲南省原産。」とありました。
なお、2枚目の画像は ラベルにスポットを当てているので ラベルの絵を検索しているのだと思います。
調べたいものを正しく指定すれば、ほとんど正解と判定してあげましょう\(^o^)/



ルビーサンザシ

赤い実の木が鉢植え・露地植えでいろいろあります。ナンテンなども試してみましたが、Google Lensはほとんど間違わず正解しました。
このルビーサンザシは 一部 コトネアスターを第1候補に挙げてきていますが、第2候補で 「サンザシ属」を出していますので、実用上 Google Lensに助けられることは多いと思います。



常緑ヤマボウシ

この木は難しかったようです。画像にはありませんが、いちばんはじめ ハナミズキを候補に挙げてきました。で、撮り方を変えてみたのが一枚目のアングルです。「ヤマボウシ」だから 一応正解でしょうかね
2枚目は ハゼノキ を候補にしていますから、あっち向いてホイですね "(-""-)"




ブルーベリー

ブルーベリーは お得意らしく、Google Lens は 品種名まで挙げてきました。
なお、Google Lensが 強く推す(^^)/ 「Vaccinium pallidum」というのは 英文wikiの機械翻訳によると「丘の中腹にあるブルーベリー、ブルーリッジのブルーベリー、後半lowbushブルーベリー、および早期lowbushブルーベリー。中央カナダなど」となります。


ドウダンツツジ

これは 同じ木で ドウダンツツジが正解なのですが、Google Lens に分かりやすいアングルで写してあげないと、2枚目のように 間違ってしまうようです。(2枚目は ラベルを一緒に写しこんだため、誤解したのかな?)



イチゴノキ(ストロベリーツリー)

イチゴノキは あちこちにあり、その都度 Google Lens でテストしてみましたが、全部正解でした!



アロニア・クックベリー

おいしそうな赤い実がなっています。ぜひとも名前を知りたくなりました。
正解は(ラベルによると) アロニア・クックベリーなのですが、これはちょっと難問でした。
最初の回答 「Crataegus viridis 」は 英文 Wikipedia によると「英語から翻訳-緑のサンザシまたは南部のとげであるCrataegus viridisは、米国南東部に自生するサンザシの一種です。」とありました。
同じ木でも アングルを色々変えて撮ってみた結果、写し方が良ければ 「アロニア属」までは 行きつけることが分かりました (^^♪


このつづきの(草本篇)は こちら です。

あんたダリヤ?!

2020-11-26 09:44:21 | みんなの花図鑑

畑に花径が15cm近くある、中心が雲竜型?のこんな花が何本も咲いていました。




家に帰ってから、撮ってきた画像を スマホの Google Lensアプリで検索してみると・・・


ダリア と言ってきました。
ふーん、こんなダリアもあるんじゃな~~といった感想です。



ネットで「ダリアの咲き方」を画像検索してみると、「カクタス咲き」という咲き方があり、これがよく似ていることを見つけました。カクタス咲きにもバリエーションがあり「ストレートカクタス咲き」「インカーブドカクタス咲き」「セミカクタス咲き」のながついています。

ストレートカクタス咲きは八重咲きで、舌状花の殆どが外側に巻き先端が尖り、基部から真っ直ぐ放射状に花弁が伸びます。
インカーブドカクタス咲きは八重咲きで、舌状花の殆どが外側に巻き先端が尖り、舌状花全体が内側に向かい弧状に湾曲します。
セミカクタス咲きは八重咲きで、舌状花が緩く外側に巻き、通常筒状にならず幅広です。
(BEGINNERS GARDEN「色々なダリアの種類を花形から紹介、主なダリアの種の特徴と育て方の解説」より引用)

舌状花(花弁のように見えるピンクの部分)が外側に巻き筒状になっていてその先端が尖っています。筒は内側に向かい弧状に湾曲しているように見えますから、「インカーブドカクタス咲き」のダリアということでしょうか。
上の記事によると、「インカーブドカクタス咲き」の例として「カルマ サングリア」という種の画像が載っています。




それにしても 奇妙にくねる舌状花の中心部分のこのかたち。



オレンジの筒状花(とうじょうか)の部分は 雌しべが柱頭を展開する時期のようです。



舌状花の一番中心部には こんな渦を巻いているものまでありました! この後どうなるのでしょう (´∀`)

ヒイラギ - モクセイ科

2020-11-25 21:44:32 | みんなの花図鑑

周囲が紅葉の中で、ヒイラギだけ 白い花を咲かせています。




ヒイラギは キンモクセイと同じ モクセイ科。花は白く、果実は ネズミモチのように黒いです。




ヒイラギは雌雄異株。




雌株の両性花は結実しますが・・・



雄株の雄花は結実しません。おしべは 最小単位の2本です。




〔コラム・クリスマスの飾りつけに使うヒイラギモチの話〕
ヒイラギを見ると、紅葉の後のクリスマスのことをそろそろ思い浮かべます。

西尾市憩の農園でもクリスマスの飾りつけに使うもみの木やクリスマス・ホーリーが置かれていました。
ラベルに クリスマスホーリーと書いてありますが、ホーリーとは ヒイラギの葉のように葉にトゲがあるモチノキのことです。
スマホの Google Lensアプリで あちこちの クリスマスホーリーを検索させてみました。
この木のばあい、第1候補に「ヤバネヒイラギモチ」を出しています。大正解です (^^♪
「ヤバネヒイラギモチ」とは、またの名を「シナヒイラギ」またの名を「チャイニーズ・ホーリー」といって、日本のクリスマスホーリーの大部分は この「ヤバネヒイラギモチ」(チャイニーズ・ホーリー)です。



別のクリスマスホーリーを検索させてみました。
こんどは 「セイヨウヒイラギ」を第1候補に出してきました。大間違いです。セイヨウヒイラギは モチノキの仲間で 葉がヒイラギの葉によく似ています。別名で クリスマス・ホーリーともいいます。
セイヨウヒイラギ(モチ)はヨーロッパでクリスマスの飾りつけに使われ、日本では この「ヤバネヒイラギモチ」(チャイニーズ・ホーリー)がクリスマスの飾りつけに用いられることがほとんどです。アメリカには アメリカヒイラギというモチノキがあり、これは セイヨウヒイラギ(モチ)に似ていますが別種で、アメリカン・ホーリーと呼ばれています。

クリスマスの飾りつけに使うモチノキだから 「クリスマス・ホーリー」ではあるのですが、こういう四角い葉をした角に棘のあるモチノキは「ヤバネヒイラギモチ」(チャイニーズ・ホーリー)であり、セイヨウヒイラギ(モチ)やアメリカンホーリーではないので ご注意を。
また、こういう赤い実が付くのは ヒイラギ ではありませんので お忘れなく (^^)/

紅葉した木の名前クイズ - 全10問

2020-11-25 13:08:30 | みんなの花図鑑
於大公園(東浦町)の紅葉はすでに ラクウショウ、メタセコイア、トウカエデ、モミジなどをアップ済みですが、他にもちょっと面白い紅葉があります。

それらを クイズにしてみましたので、名前を当ててお楽しみください \(^o^)/

A

これは 紅葉する木としてよく知られた(見慣れた)木ですね



場所は 公園内でなく、外周道路のマンションの下でした。



木には触らないほうがいいでしょう (´∀`)




B

これはちょっと意外な木ですよ
ヒントは 垂れている冬芽です。名前が「キ」で始まる木です。



これは カマキリの卵。 ヒントにならないかも "(-""-)"



C

これも紅葉する木としては盲点かも?


春に 花とそのあと面白い実をつけます。「コ」で始まる木ですよ




D

根から水を吸い上げる力が強い木です。



春先に枝を切ると水が滴り落ちることから この木の名前が付いたと言われてます。




E

これは簡単。エノキと同様よく見る背の高い木です。竹ぼうきをひっくり返したような樹形をしています。



よく見る木ですが、個体によって紅葉の色が「赤」「橙」「黄」と3様に変化します。遺伝的に 紅葉の色が決まってるんですって。




F (★これは 答えが分かりません)

葉のかたちを見るともみじ系のカエデですが、黄葉しています。



種類は分かりません。
「カエデ属植物は全てが紅葉するわけではなく、日本のイタヤカエデ(Acer mono)やヒトツバカエデ(Acer distylum)、海外のヨーロッパカエデ:Norway maple (Acer platanoides)などはアントシアニンが合成されにくいため秋には紅葉せず黄葉します。」とありますが、葉のかたちがもみじ系なので、そのどれでもないようです。




G

けっこう味わいのある紅葉でしょ



ヒント 果物のなる木です。



H

きれいな紅葉をしています。


対生で長い柄があり3出複葉が特徴のようです。



I

昔は お正月の羽根つきの玉、この木の果実で作っていました。



「ム」で始まる木です。




J (最後の木です)

最後は 紅葉ではないですが・・・赤い実と黄色い実が一緒になっています。



難しく考えないでください。バラ科の「ピ」で始まる木です。



では 答えを。




A 答えは 下の写真をご覧ください。




B  答えは 下の写真をご覧ください。




C  答えは写真内の樹名板をご覧ください(^^)/




D  答えは写真内の樹名板をご覧ください(^^)/




E
ケヤキです。左 褐色、右 黄葉。



F
カエデ (名前不明)
〔追記〕
この木について shuさんからコメントをいただきました。
「Fは黄色だとイタヤカデと思いましたが、葉の形はイロハモミジのようですね。
黄色く色づくイロハモミジもありますので、そうではないでしょうか。」
イロハモミジやオオモミジは黄色く色づくものがあることは 以下を見て情報を得ていました。


私もイロハモミジかオオモミジではないかと、漠然と、考えていたのですが、イロハモミジとオオモミジの識別ポイントについて調べてみました。

● 葉の鋸歯を見る方法

イロハモミジは 鋸歯が二重の「重鋸歯」であるのに対し、オオモミジは 一重の「単鋸歯」であるという違いがあるそうです。

● 翼果で区別する方法

イロハモミジの翼果は 竹トンボのように水平につくが、オオモミジの翼果は U字型かブーメランのようにつく曲がっているそうです。
果実がついていれば、これが一番わかりやすそうです。


G
はい、カキの木でした (^^)/


H
もしかしたら メグスリノキではないでしょうか。(もし間違ってたらご指摘ください m(_ _)m)


I
ムクロジ(無患子)です。
ムクロジ科といったらカエデ属も ムクロジ科でした。


J
ピラカンサ。
ピラカンサは 外来種3種の総称で、黄色の果実をつけるタトバナモドキの他は トキワサンザシとヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)で交雑していることもあるので 区別が難しいです。赤と黄が一緒になっているので、ピラカンサが正解とします。



ハウチワカエデ? - 秋葉公園

2020-11-24 20:35:05 | みんなの花図鑑

秋葉公園(安城市)の西日が最後まで当たる一角に、このカエデの木があります。




夕陽に当たると 真っ赤に輝きます。




2本だけなのですが、夕方あたりが暗くなってきても、ここだけ明かりがともったようです。




スマホの Google Lensアプリで検索すると、「コハウチワカエデ」を候補に挙げてくるのですが・・・




コハウチワカエデとハウチワカエデとの差が分かりません (ToT)
画像検索すると、ハウチワカエデは真っ赤に紅葉するようです。



ハウチワカエデ、コハウチワカエデ の他にも、 ヒナウチワカエデ、オオイタヤメイゲツ がとてもよく似た葉をしています。




「ハウチワカエデの葉柄は葉身の1/2以下と短く、枝が無毛である
コハウチワカエデの葉柄は葉身の2/3以上と長く、枝に毛がある」(葉と枝による樹木検索図鑑)
とあるので、ハウチハカエデとしました。