アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

樹に咲く花 (18) サクラ

2021-03-31 09:01:40 | みんなの花図鑑
このシリーズは主として雑木林などの<樹に咲く花>を想定して特集してましたが・・・


柳川瀬公園(豊田市)へ、トチノキやケヤキの花を撮りに行ってちょうど満開の桜をみているうちに、私も3月中にサクラをアップしたくなりました (^^)/
というわけで、当初の企画を変更し、この樹木シリーズに 無理やり? サクラを挿入いたします m(_ _)m




ソメイヨシノでしょうか? かなり背が高いです。



大勢の人が 思い思いの格好で 色々なカメラで みなサクラを撮っています。



花柄に毛がはえているのがソメイヨシノだそうです、が・・・



人工の川が流れてます。





こちらは 駐車場横の サクラ。花と一緒に葉が付いています。



オオシマザクラの系譜でしょうか?





付録?

手前の シダレヤナギの花を撮るのが当初の目的だったのですが (^_-)-☆



公園の横を流れる家下川の対岸より 公園を望む
右の赤い花の木は ハナノキ です。

樹に咲く花 (17) クヌギ

2021-03-30 18:00:00 | みんなの花図鑑

午前中に予告しました「クヌギ」です。
花というより まだ「芽吹き」の観察です。




クヌギは 雌雄異花です。
垂れ下がっているのは 雄花です。




それじゃあ 雌花はどこだろう?




雌花は 現段階では(未分化で)分かりません (ToT)


雌花は新枝上部の葉腋につき1個~2個つくというのですが・・・

これは 4月下旬に撮った クヌギの雌花です。




クヌギの若葉。



クヌギの新芽。





樹に咲く花 (16) ライラック白花

2021-03-30 09:46:21 | みんなの花図鑑

ライラックは シリーズ (9) で既にやりましたが、あの花は ライラック色でした。


(左)ライラック色 (右)ラベンダー色



こんどは白花です。柳川瀬公園(豊田市)の近くのお宅で咲いていました。
ライラックの花には このほか「ピンクや赤や青など様々な種類」があるそうです (【色別】ライラックの花言葉とその由来|紫・白・ピンク・赤・青)



‘アルバ’ (Syringa vulgaris ‘Alba’)という品種が、ライラックのなかでは早咲きで白い花をつけるそうです。



「ふつう花冠の先は、4つに裂けていますが、ときどき5つに裂けているものがあります。これは「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のおまじないに使われます。」(みんなの趣味の園芸「ライラックとは」)



大きなハチが来ていることがあります。花筒は細いので トレニアに来るクマバチみたいに 筒元をかじるのでしょうか?




<次号予告>

柳川瀬公園(豊田市)のクヌギです。今年は こんな風に 樹に咲く花が次から次へと咲いていきますので、どこかで中断しないと <野に咲く花>の絵が報告できません (´∀`)

樹に咲く花 (15) ヒメウツギ

2021-03-29 18:15:16 | みんなの花図鑑

3月10日に西尾市憩の農園で撮った ヒメウツギです。いくらなんでも早すぎると思うのですが・・・



鉢植えなので 温室育ちなのでしょう。



さて、ウツギ属の「ウツギ3兄弟」といって ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギの花はよく似ています。




その最大の特徴は 雄しべの花糸が 円柱でなく きしめんみたいに平たい(花糸が幅広く、翼状になっている)のです。




しかも
「花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。
ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。
ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。」(三河植物観察)
というのです。
でも、この鉢植えのヒメウツギは 角のように突き出しているようには見えません。なぜでしょう??




樹に咲く花 (14) リキュウバイ

2021-03-29 09:45:10 | みんなの花図鑑

リキュウバイ(利休梅)は バラ科ヤナギサクラ属の落葉低木。
別名のひとつが 「ウメザキウツギ(梅咲き空木)」なので、
今日は 「ウツギ」でまとめてみようと思います(^_-)-☆




リキュウバイは 楕円形の葉が互生し、4~5月ごろ総状花序に花径3~4cmほどの梅に似た白い5弁花を咲かせます。




利休が愛したから「利休梅」かと思ったが、中国から渡ってきたのは 明治も末期になってからのことなんだって?
じゃぁ、なんで 「利休梅」かというと、
「花に派手さはないが上品な雰囲気を醸しだすので茶花として使われたため茶人「利休」のイメージにあやかったようです。」(【かぎけんWEB】「リキュウバイ(利休梅)」)




リキュウバイの花は 花弁の白さもさることながら、
中心部の 緑色も異色。(←おととしのリキュウバイの記事より^^)




この中止イブの抹茶色をした部分を花盤ともいいます。
中心にはめしべがあります。
花盤の周囲に おしべが 3~4本づつ束になって計 15~20本伸びています。




花盤とめしべは 同じ色をしているようです。




めしべの柱頭は5つに分かれてます。その下に 早くも丸みを帯びた子房があります。




5角形をした 昨年の果実の残骸です。



樹に咲く花 (13) ハウチワカエデ

2021-03-28 18:00:00 | みんなの花図鑑
ハウチワカエデ 雌花(秋葉公園・安城市)

モミジのあとは、カエデの花です。もっとも 植物学的には モミジもカエデ属 (Acer) なんですが。
そしてこれは めしべの花柱が伸びているので 雌花です。




花の後ろに写っている若葉は 切れ込みが深く、これで モミジでなくカエデなのかと思えてきますが、
成長すると このような葉になります。
前回のイロハモミジと比べると、葉っぱも花も、2倍近い大きさです。




雌しべ以外に 雄しべも黄色い葯を付けています。なので両性花といったほうが良いかもしれません。
ただし おしべは めしべの半分くらいの背丈しかありません。




これも同様。




ハウチワカエデ 雄花(秋葉公園・安城市)

分けて掲載していますが、同じ株に咲いていた雄花のほうです。








この雄花は おしべの付け根に 黄色い花盤上の器官があります。
もしかしたら これは蜜かもしれない、とも思うのですが、なかなかそこまで記載されている記事がネット上にはありません。
カエデは英語で「Maple(メイプル)」です。メープルシロップは蜜ですが、あれは 花の蜜ではなく、主にサトウカエデの樹液を煮詰めたものなんですね。
つまり、「はちみつ」と言っても「花はちみつ」または「花蜜はちみつ」と 「甘露はちみつ」という2つのはちみつがあったのです。





樹に咲く花 (12) イロハモミジ

2021-03-28 10:41:29 | みんなの花図鑑
イロハモミジ (安祥城址公園・安城市)

早くも カエデ科の花が咲きだしました。


雌花

カエデ科の花は 同じ株に 雄花と雌花が咲きます(雌雄同株・雌雄異花)。
通常は、雄花が先に開花し、遅れて両性花(雌花)が開くといいますが・・・




最初に目についたのは 雌花でした。




花先に Yの字になって伸びているのが、めしべの柱頭です。




柱頭の下に 子房があるのですが、開花して間もないのでよく分かりませんが、ブーメランみたいな翼果の赤ちゃんの格好をしています。




雄花

線香花火みたいに 伸びているのが おしべです。







今回は 雌花の株には 雌花しか見当たらず、雄花の咲いている株はみな雄花ばかりで、まるで雌雄異株みたいでした。




ヤマモミジ (安祥城址公園)

安祥城址公園には、ヤマモミジが一本だけあるのですが、この株にも 花が付き始めていました。

*ヤマモミジ 分布=本州の日本海側(青森県から福井県まで)



こちらは 先に咲く雄花のほうです。




樹に咲く花 (11) モチノキ

2021-03-27 18:00:39 | みんなの花図鑑
モチノキ 雄花 (安城市)

モチノキは 雌雄異株。これは 雄花が咲いているから雄株。




モチノキの雄花は2~15個が 束になって咲きます(束生)。




花弁4個、萼片4個。




雄しべは4本。その中央に退化した雌しべ1個があります。




地味な花です。





モチノキ 雌花 (赤松若松社・安城市)

雄花ほどではありませんが、雌花も結構密につきます。



開いたばかりの花は花弁がチューリップのように上を向いています。




花弁の中には、やはり4本のおしべと 緑色をした子房があり、子房の上は腫物のような柱頭があります。




子房は 受粉する前から膨らんでいます。モチノキ科にはこのような雌花が多いです。




4本の雄しべは 葯がほとんど退化して無く、雄しべとしてもはや機能していません。
子房の周りに 蜜が出ています。



モチノキの蜜は「口に入れた瞬間、花の香りと風味が広がり、後味はとてもさっぱりしています。他の蜂蜜に比べると少し粘りがあり、もっちりとした食感が特徴です。」(はちみつショップ Terre de Miel 「国産もちのき蜜(福岡県産)」)



樹に咲く花 (10) バッコヤナギ

2021-03-27 09:29:27 | みんなの花図鑑

ヤナギは 品種の見定めが難しくて、いろいろ撮ってはいるのですが名前が分からずお蔵入りになってしまうものも多いです。




このヤナギも いつもいろいろ植物を植えてらっしゃるお宅で 「バッコヤナギ」と教えてもらったヤナギです。




ヤナギ科はみな 雌雄異株で、この花は 雄花ですから、これは雄株 です。




「早春、ネコヤナギと似た黄色の花穂をつけるが、生えている場所が違う。湿った場所ではなく、山地や原野、林道沿いのやや乾いた所、崖地などに生える。樹高は10m以上にもなる落葉高木。葉に先立って楕円形の尾状花序を多数つける。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑤ ネコヤナギ、バッコヤナギ、タチヤナギ」)