アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

シマサルスベリなど - 木の実あれこれ

2022-02-28 06:00:00 | みんなの花図鑑
木の実といっても、種子の落ちたものばかりですが…


サルスベリ

正確には 「シマ」サルスベリです。



シマサルスベリは「中国中部、台湾及び奄美諸島などの亜熱帯に分布するサルスベリの近縁種。」(庭木図鑑 植木ペディア > シマサルスベリ)




サルスベリの学名は Lagerstroemia indica (インドの)
シマサルスベリは Lagerstroemia subcostata (やや主脈ある)




「開花時期はサルスベリと同様の6~8月頃だが「百日も咲き続ける」とされるサルスベリより、花期は短い。また、花の色は白のみで、小枝と花序に毛があるのが特徴。」(同上)




「サルスベリよりも背が高くなる木であり、公園や広い庭、街路などに植えて壮大な樹形を鑑賞するのが基本。」(同上)
@安城デンパーク・花木園




以下、すべて 愛知県緑化センターにて

カツラ










コゲラ

キツツキの仲間です。
造園実習園のいちばん奥のピンオークの木で何やら忙しそうにつついていました。





ドウダンツツジ













上の画像をグレイスケールで。





トサミズキ













メタセコイア










モズ






モミジバフウとフウ


















ヤマノイモ






ハゼの実を食べるヒヨドリ ツグミ

ハゼの実は美味しいらしく 鳥さんたちに人気があります。



枝かぶり m(_ _)m








ニシキギ - 翼というオブジェ

2022-02-27 06:00:04 | みんなの花図鑑

葉も落ちて枝のコルク質の翼が一層目立ちます。
冬芽と冬芽の間の枝を割って翼が伸びているのが分かります。




地球の海嶺から伸びるプレート↓ のように枝の裂け目から翼が一様に伸びてきています。

© 2002 Gifu University, Shin‐Ichi Kawakami, Nao Egawa.




このように、短い間隔で 90度方向を変えて出ている翼もあります。




このニシキギの翼、強度増加に役立っているわけでもなく、光合成に役立っているわけでもなく、機能がよくわかっていません。




「一般に生物の形態の進化は、用不用説で考えすぎない方が妥当です。」(日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A「ニシキギの翼について」)




「コルク層の発達が特に生存・繁殖にとって不利でも有利でもなかったため、いわゆる中立的変異として集団の中で振るまい、たまたま蓄積したのがニシキギだと思います。」(同上)





「加えて、鑑賞価値が大変高いため、人為的に繁殖を助けられたこともあり、世の中に広く分布するようになったのでしょう。」(同上)





ツバキ - デンパーク・コレクション

2022-02-26 15:00:00 | みんなの花図鑑
ツバキ(Camellia japonica)'青い珊瑚礁'

種子島のヤブツバキから1988年に発見されたもの。

















ベトナムツバキ(Camellia amplexicaulis ) '海棠(ハイドゥン)'

ベトナムツバキは Camellia japonica の系譜ではなく、Camellia amplexicaulis の系譜です。


















ツバキ(Camellia japonica) '港の曙'

ツバキの園芸種「関東月見車」とルチエンシス(ヒメサザンカ)の交配種。




桃色地に底白ぼかしが入る、一重咲き、猪口咲き、極小輪、多花性のツバキです。













ツバキ(Camellia japonica)'つたの細道・赤百合'









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マンサク - 房咲き

2022-02-26 06:00:05 | みんなの花図鑑

マンサクですが、ひものような花弁の量が尋常ではないです。




色は まっ黄色で、オレンジ系が混ざってません。




陽に照らされて輝いています。




マンサクの学名は Hamamelis japonnica
名前の通り、日本原産です。




ひとつの花に花弁は4個が普通のマンサクですが、この花見てると 倍の8個もあるように見えます。






中国ドウダンツツジ - シャンデリア

2022-02-25 06:00:05 | みんなの花図鑑
西尾市憩の農園にて。

名札には「中国ドウダンツツジ」とありましたが、「香港ドウダンツツジ」の名でも流通しているようです。





ドウダンツツジの仲間ですが、花の大きさが全然違います。




中国が原産、自生種は少なくなり稀少品種扱いと言われ、もっぱら流通しているのは園芸種です。




大きいので、「ピンクシャンデリア」という品種名がありますが、ほんとうにそのように見えます。




「突き出した雌しべのまわりに雄しべが多数ある。」(植物の名前を探しやすい デジタル植物写真集「ホンコンドウダン」)








ロウバイ - 花の咲く順番

2022-02-24 06:00:01 | みんなの花図鑑
以下、自宅から歩いて見にいけるロウバイ、4地点の花です。

A地点

ロウバイの花は通常うつむきに咲くことが多いです。



私の関心は花弁ではなく、中の雄しべや雌しべにあります。



シベを観察するには、どうしても屈んで下から覗くようにしないといけません。



そのため、個人宅に庭に咲いているロウバイの花は撮影できません。
これは畑のロウバイです。





B地点

ロウバイの花は外から見ると変化がなくても、その中の雄しべ・雌しべは活動期が違います。
a. めしべ活動期 (おしべは花弁のほうを向いて横たわっています)
b. 移行期 (おしべが立ち上がり、めしべを囲みます)
c. おしべ活動期 (雄しべの葯が割れ花粉を放出します)
で、なぜ c>b>a の順に掲載しているのかというと、花の中を覗いたとき、一番よく目にするのが 「c」 の状態で、つぎが「b」、「a」の状態(めしべ活動期)は花弁がまだ開き切っていないため なかなか目につきぬくいのです。




C地点

上の画像は 「a. めしべ活動期」の花を集めたものです。
めしべ活動期といっても、めしべは中心に糸状の花柱が弱弱しく伸びているだけなので、分かるのは、おしべが花弁のほうを向いてうつ向いていることから判断できるのです。




同じ株ですが、このように倒れていたおしべが起き上がって雌しべの周囲に集まってきて葯を外側に向けて花粉を出してる「おしべ活動期」の花も結構ありました。
右下の花のおしべなどは めしべを囲んで絞っているように見えます。





D地点

ここの花は雌しべをおしべが囲んでいますから「おしべ活動期」になるのでしょうが、葯がまだ爆ぜていないので、C地点の「おしべ活動期」よりも若干早い花が多いです。
それにしても、めしべをぎゅっと絞っている花が C地点よりも多いです。



ときどき 花弁にこのような模様が入っている花があります。



去年の果実です。
ずっとまえの 9月、中身の詰まったこの果実を個人宅の庭で見たとき、何の実かわからず、ご主人がいらしたので「この実は食べれますか?」と聞いて大恥かいたのを思い出しました。
ロウバイ、ソシンロウバイとも全株有毒で、とくに種子には要注意です。

ウツギ(卯の花)‐ 果実

2022-02-23 06:00:03 | みんなの花図鑑

面白い果実(の残骸)ですねぇ




タイトルのとおり、ウツギ(卯の花)の果実です。
場所は 於大公園(東浦町)。




卯の花とは…

こんな花です。場所は同じ 於大公園(東浦町)です。
撮影日は 2018-04-19 です。




それが 今は こんな果実になっています。



繰り返します

こんな花が。。。




こんな果実に。



くどいですが、もう一度繰り返します。

こんな花が。。。




こんな果実に!
想像できません!(^^)!


白梅 - 岩津天神(岡崎市)

2022-02-22 07:41:30 | みんなの花図鑑

岩津天神の梅、こんどは 白梅です。
これは稲荷社入り口の白梅です。









そして、梅園の白梅。
梅園には たくさんの梅が植わってるのですが、全体としてまだちらほらでした。




梅園は順路が決められていて、竹でフェンスが作ってあり中には入れないようになっています。





コンデジのズームで近くによって撮影です。





手水舎(てみずしゃ、てみずや、ちょうずしゃ)近くの白梅です。








社務所前の鉢植えの白梅です。
この花には めしべがはっきり見えません。





あと、

先ほどの稲荷社入り口に背の高いカエデの木があります。




翼果がたくさんついていました。
翼の出方がカタカナの「ハ」の字型なので、イロハモミジでなく、オオモミジかと思います。


紅梅 - めしべが無い…

2022-02-21 06:00:04 | みんなの花図鑑

きのう日曜日に 岩津天満宮の梅園へ行ってみました。
今年は少し開花が遅いようです。



ところで、岩津天神の紅梅ですが、去年、雌しべのない花が結構あることが話題になりました。
上の花にめしべはありますが、一枚目の花には雌しべが見当たりません。




この花にも雌しべが見当たりません。




めしべのない花をつける木はウメのほかアンズなどバラ科の果樹で知られているようです。




この花にもめしべが見当たらないですねぇ




この花には 中心にしっかりした花柱が伸びています。




ウメは今、ひとつの花に おしべとめしべをつける両性花でしたが、このように結構めしべをつけないおしべだけの花があるということは、ずっと先には (効率を考えて?)雌雄異花に分化しようとしているのかもしれないです。



マンサク - ぜんまい仕掛け

2022-02-20 06:00:05 | みんなの花図鑑

変わった花です。
ぜんまいがほどけていくように花が開きます。




萼の中に ぜんまい状の花弁が4枚。




場所は 於大公園(東浦町)の薬草薬木園。
赤花のマンサクもあります。




マンサクの学名は Hamamelis japonica
種小名のとおり 日本固有種です。




4枚の花弁は巻き取られて萼の中に窮屈そうに収められています。




巻かれているときは折りたたまれた条痕があるようですが、それが開花して伸びるときはすっかりなくなっています。




おしべは4個、めしべは2個の花柱をもつとのことですが、とても小さいです。