「ごのせん」という言葉があります。
相手の打ち込みの気配を察知し相手より先に打ち込んでいく「先の先」、相手の動きを感じ取って同時に仕掛けながら一瞬早く打ち込む「対の先」、相手が先に打ち込んできたときそれに応じて技を決める「後の先」の三つめの技です。
みなそれぞれに瞬間をとらえる修練を積んではじめて身に付く技ですが、パソコン操作の場合にもごくまれに一瞬のキー操作が求められることがあります。
キャプチャーで動画の決定的瞬間をとらえるときは、指先がぱっと動かなければ用が足りません。
パソコンの画面が、思ってもいない状態に変わってしまった、見てくれと言われるときがあります。
∵ を確かめてみると、ひとつは、ほとんど無意識に指先が動いて、マウスの左ボタンをあちこちで押している場合、もうひとつは、いつの間にか大荷物を背負い込んで重くなってしまったパソコンで、アプリの起動~ファイル呼び出しを待ち切れず、同じ操作を何度も何度も続けてしまった場合がほとんどです。
カチカチ癖で指だけが動いてしまうと、こんな先手の間違いが起きます。
これは「誤の先」ではないか、だじゃれ癖がまた現れました。