外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

火星の八ちゃん

2009-11-17 21:31:02 | 映画、テレビ、漫画
昨年、このブログで漫画家の前谷惟光(まえたに・これみつ)さんを話題にしました。

記事へのリンク

その中で、私が小学生時代に学級文庫に寄贈した「火星の八ちゃん」の単行本が、8年後にも後輩たちに大切に読まれていて感激したというエピソードをご紹介しました。

今日、お昼休みに書店をブラブラしていたら、何と「火星の八ちゃん」が復刻されているではありませんか!
\(^O^)/

本の帯を見ると"50年ぶりに復活"とあります。
この機を逃しては次に出会うことが出来ないかも知れないと、上・中・下巻を一気に、まとめ買いしてしまいました。

こんな漫画本を三冊も抱えて丸の内を歩いているビジネスマンは、あまり誉められたものではないですが、「なりふり構わず」でした。
(^^)v

少しページをめくってみると、漫画に登場する総理大臣の顔が岸信介さんだったり、旅客機がプロペラ機だったり、町にクズ屋が歩いていたり、小型タクシーの初乗り料金が60円だったり…
昭和30年代前半の日本社会の空気が、リアルに伝わってきます。

考えてみれば、伝説の早慶六連戦が行われた時代でもありました。

急がず、焦らず、ゆっくりと「八ちゃん」との再会、そして昭和の空気を味わいたいと思います。
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美女と液体人間

2009-10-22 17:37:23 | 映画、テレビ、漫画
社会保険庁から「ねんきん定期便」が郵送されてきました。

これまでの年金加入期間と保険料納付額、老齢年金の見込み額が記載され、過去の月ごとの標準報酬と納付保険料の明細書も添付されていました。

昭和54年4月分の初任給から4,732円を納付して以来30年間、これまで納付した保険料の累計額は13百万円あまりとなっています。

私の場合、報酬比例部分の年金が満62歳から支給されますから、あと8年で年金生活者となる選択肢もあり得ることになります。

気持ちは学生時代と殆んど変わっていないのに、時の経過は容赦ありませんね。

さて、今日はDVDで「美女と液体人間」を観ました。
1958年の東宝作品。

原水爆実験に遭遇した漁船の乗組員が、放射能によって液体人間と化し、都内に侵入して事件を引き起こすというストーリーです。

都心の下水道に潜伏する液体人間が、最後はガソリンで焼き払われてしまう結末。
良く考えてみれば、液体人間たちは、元々は被爆した漁船の乗組員らが祖国に帰って来ているわけですから、化け物扱いをされて焼き払われてしまうというのは、残酷で悲しい話ではあります。

佐原健二、平田昭彦、白川由美、中丸忠雄といった「空の大怪獣ラドン」と共通する出演者が中心となって、昭和30年代前半の東京を舞台に撮影されています。
個人的には、オート三輪が走る未舗装の路地裏など、「三丁目の夕日」と同じ光景が実写で楽しめる点と、新人時代の白川由美さんの美しさが特筆ものだと思います。

この頃の東宝は、「透明人間」「電送人間」「ガス人間第一号」「マタンゴ」など、変身人間をテーマとする特撮作品をいくつも制作しています。
怪獣ものとは一味違って、大人も楽しめるサスペンス調なので、今でも時々鑑賞したくなる作品群です。
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名犬ロンドン

2009-10-06 17:35:21 | 映画、テレビ、漫画
私が小学生の時代、海外で制作されたTVドラマの数々が各TV局で放映されていました。

まだまだ映画が主役であった時代ですから、当時のテレビ局には、独力で番組を制作するだけのスタッフや資金力が不足していたのでしょう。

また、日本人が欧米の文化に慣れ親しむようにと、破格の値段で番組を供給するという米国の政治的な思惑もあったようです。

ともあれ、どんな背景があろうとも、子供にとっては関係ない!

特に富山県から東京に戻り、視聴可能な民放TV局が一挙に増えた時、 私は小躍りしました!

当時の子供向けの番組だけを挙げてみても、名犬ラッシー、突撃マッキーバー、名犬リンチンチン、三馬鹿大将、じゃじゃ馬億万長者、わんぱくフリッパー、ブラボー火星人、ポパイ、奥様は魔女、空飛ぶロッキー君、マイティーハーキュリー、珍犬ハックル・・・

日本の番組とは一味違う陽気なストーリーもさることながら、番組の中に登場する、立派な自動車や邸宅、あるいは日本とは全く異なる町並みや田園風景に、私は心を奪われました。

何せ、当時の日本は、ダイハツ・ミゼットが町を走り、向こう三軒両隣りという住環境でしたから。
(;^_^A

そんなわけで、すっかり私はテレビっ子になりました。


さて、数ある子供向け海外TV番組の中で、私が特に好きだった番組が「名犬ロンドン」でした。

町から町へと旅するシェパード犬が、人々と知り合い、そして様々な出来事に遭遇して、それが解決した後に、また旅に出てしまうというストーリー。

毎回、子供心にも、とても切なくなるエンディングでした。

どんな気持ちで観ていたか、一言でいえば「青年は荒野をめざす」
私は、ロンドンに完全に感情移入していました。

とはいえ、正直なところ、一つ一つのストーリーは記憶に残っていません。

ただ、主題歌が素晴らしくて、しっかり記憶に刻み込まれており、今でも完璧に暗唱することができます。
このメロディを口ずさむかのような雰囲気で、ロンドンが町を去っていく光景を、いつも思い浮かべてしまいます。

素晴らしいメロディーの原曲に、原曲以上に格調高い日本語の歌詞。

田辺靖雄さんが歌っていたように思います。

英語版の歌詞と私の和訳。そして日本語版の秀逸な歌詞をご紹介します。

英語版・携帯用リンク
英語版・パソコン用リンク

[ROAD WITHOUT END]

I find adventure everywhere,
And friends with whom I'd like to share.
This is my stop along the way.
Don't really know how long I'll stay.
Stop over. The world is my friend.
Stop over along the road without end.

目新しいことって、どこにでもあるよ
そして、気持ちを分かちあう友達もね
通りがかりで、ちょっと立ちどまったんだ
いつまで、ここにいることになるのかなあ
ちょっと立ち寄ろうか みんな友達だもの
ちょっと立ち寄ろうか どこまでも続く道なんだから

Traveling around from town to town.
Sometimes I think I'll settle down.
But I know I'd hunger to be free.
Rovin' is the only life for me.
A-driftin'. The world is my friend.
I'm travelin' along the road without end.

町から町へ 僕は旅を続けてる
時々、そろそろ落ち着こうかと思う時もあるんだよ
でも やっぱり自由でいたいんだ
放浪こそが 僕の人生さ
あちらこちらを訪ねてみよう みんな友達だもの
旅に出よう どこまでも続く道なんだから


日本語版・携帯用リンク
日本語版・パソコン用リンク

<日本語版>

見知らぬ この街 
さまよい 来れば
遥かな 想い出 
胸に よみがえる
友を 求め行く
旅は 果て無き さすらい

あの街 この街 
幸せは いずこ
一夜の 宿りか 
いつまでか 知らず
今は 歩みとどめ
休む 果て無き さすらい

またも 続け行く
旅は 果て無き さすらい

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紫電改のタカ

2009-08-21 11:17:48 | 映画、テレビ、漫画
明日の土曜日にオール早慶戦が行なわれる松山。

松山といえば、ベースボールを「野球」と訳した正岡子規、そして数多くの野球殿堂入り選手を生んだ、日本野球の歴史を語る上で欠かせない街。

そして、松山といわれて、私がもう一つ思い浮かべるのが、ちばてつやさんの漫画「紫電改のタカ」。
昭和38年から40年にかけて、少年マガジンに連載されていました。
電子書籍「紫電改のタカ」

主人公は、松山出身の海軍飛行兵で、新鋭戦闘機・紫電と、その改良型である紫電改(写真)を自在に操る少年撃墜王・滝城太郎。

ストーリーは、滝城太郎が台湾、孤島の秘密基地、松山などを舞台に大活躍するも、最後は、終戦を目前にして特攻隊員として散るという悲しいエンディングでした。

なお、史実においても、昭和19年に、松山に343空という紫電改の戦闘機部隊が配置されています。
司令官は、真珠湾攻撃の航空参謀であった源田実さん。

「紫電改のタカ」で、記憶に残る数々の名場面の中でも、幼なじみの女の子と語らいながら、松山城から松山の街並みを眺めて束の間の穏やかな時間を過ごす場面があって、それが特に印象的でありました。
確か、その場面では、空に月が昇っていたように思います。


恐らく主人公の名前のヒントとなっている早逝した天才作曲家の瀧廉太郎、そして彼の代表作である「荒城の月」が描く情景。

そんな様々なイメージが重なりあって、読んでから40年経過した今も、松山城の石垣に腰掛ける滝城太郎の姿を、思い浮かべます。

そして、滝が特攻隊として出撃したことを知らずに、彼の大好物おはぎを抱えて汽車で基地に面会に向かう、幼なじみの信子の明るい笑顔で終わる最終回。
小学三年生の子供だった私でさえ感情移入してしまい、ひどく悲しい気持ちになったことも忘れられません。

明日のオール早慶戦は、午後6時開始のナイトゲーム。
松山の月とお城に見守られながら、早慶戦を応援してまいります。
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山城新伍さん

2009-08-14 17:55:59 | 映画、テレビ、漫画
俳優の山城新伍さんがお亡くなりになりました。

私の思い出に残る山城さんは、何と言っても「白馬童子」!

まだ私が富山の幼稚園に通っていた頃、山城さんは「白馬童子」というテレビ番組で主演されていて、子供たちの間での人気はそれは大変なものでした。

白馬童子の二刀流をチャンバラごっこで真似しようと、私は東京に出張する父にねだって、二刀流の刀のオモチャをお土産に買ってきてもらったり。

白馬童子の画像・携帯用

白馬童子の画像・パソコン用

そうは言っても、50年近く昔の番組なので、どんな画像だったのか、記憶は曖昧でした。

改めてYouTubeの画像を見ると、頭の片隅の残像とは、かなりギャップを感じました。
何だか、時代劇の中に「伝説怪獣ウー」が迷い込んで、日本刀を振り回して暴れているような印象。
でも、これが当時の子供たちの目には実に格好良く見えたんです。

(注)怪獣ウーは、「ウルトラマン」に登場した怪獣の中の一頭。
後に「ウルトラ・ファイト」と題された、マイナーでマニアックな怪獣番組のレギュラー級となり、「喧嘩が飯より好きな怪獣」「喧嘩屋」として、テキトーな台本、けだるいエレキサウンド、そして鈴木二郎アナウンサーの軽妙な実況のもと、ウルトラセブン、キーラー、イカルス、バルタン、エレキングらと、野山や海岸を舞台に、低レベルな喧嘩を連日繰り広げました。

「ウルトラファイト」について、詳しくはこちらをご参照ください。最近、DVDボックスも発売されています。
ウルトラファイトの解説

ウルトラファイトの画像・携帯用

ウルトラファイトの画像・パソコン用


さて、話題を白馬童子に戻します。

白馬童子は、主題歌の歌詞も実に分かりやすかった。
というか、テキトーというか、なんというか。

「ちゃんちゃんちゃんばらりん、ちゃんちゃんちゃんばらりん、ちゃんばらりん」
「白馬童子が飛んで行く、さあ大変だ、大変だ・・・(大変だあ)」
「それゆけ、見に行け、みんな行け」

ここまでくると、怖いものは何も無いっていうような歌詞ですよね。
(;^_^A

東映が制作した番組でしたが、まだ昭和35年前後は映画が娯楽の保守本流で、テレビは付け足しの存在で、あまり予算も時間もかけられない状況だったのかも知れません。
でも、それこそ盆か正月ぐらいでなければ子供は映画館に行けない時代だったのですから、そこで若くしてヒーローの一人となった山城さんは、運の強い俳優さんだったと思います。

私の早稲田でのクラスメートに京都府立・山城高校の卒業生Sくん(卒業後は野村證券)がいまして、彼が「俺の母校は、サッカーの釜本選手と白馬童子の山城新伍が卒業生だ」と常々自慢していたことも思い出します。
山城さんは、母校から名前をいただいて芸名を決めたんだとSくんは話していました。


それにしても、山城さんは、まだ満70歳を過ぎたばかり。

若い頃に無理をされたのでしょうか、早すぎる訃報をとても残念に思います。
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真夏のオリオン

2009-06-05 18:11:52 | 映画、テレビ、漫画
今朝の日経新聞を読んでいたら、近く封切りされる「真夏のオリオン」という映画の全面広告がありました。

第二次大戦末期における日本海軍の潜水艦の奮闘を映画化したということで、ちょっと驚いたのは、新聞広告の中で、麻生首相、鳩山民主党代表など、意外な方々が試写会の感想を述べていること。
どんなストーリーなのか私は知りませんが、どこで試写会をやったのかを含めて、ちょっと興味がありますね。

それに邦画が日経に全面広告を出すのも、珍しいと思います。
<公式サイト>
真夏のオリオン

子供の頃に、少年サンデーで「サブマリン707」という潜水艦マンガを愛読していことが原体験となり、私は潜水艦に対して、今も関心と妙な親しみを持っているんですよね・・・

この「真夏のオリオン」という映画、必ず観るつもりです。
ちょっとばかり、楽しみです。
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関西弁との出会い

2009-05-28 18:44:44 | 映画、テレビ、漫画
Number『早稲田力』の、野球とサッカーの岡田監督対談は、何度読み返しても面白いです。

二人が私の一学年下ということもあって、彼らの語る早稲田の雰囲気が私には良く理解できます。

そして、記事自体が関西弁のまま書かれているので、対談のニュアンス、やりとりのリズムのようなものが、よりリアルに伝わってくるのが良いですね。

東京の大井町で生まれ、幼少期に父の転勤で富山県滑川市に少しだけ住んだ後は、また東京の目黒区に戻って育った私にとって、関西弁を話す人と直に接した経験が、大学入学まで、実は全くありませんでした。

法学部の語学のクラスで、洛星、山城、甲陽学院の出身者と一緒になり、これみよがしに彼らが関西弁でまくしたてるのを聞きながら『これが生の関西弁か』
『こいつら、標準語で話そうという気持ちが微塵もないなぁ』などと内心思っていました。

振り返れば、子供の頃に見たテレビ番組『てなもんや三度笠』『スチャラカ社員』が関西弁、関西人の気風に触れた初体験でした。

特に『スチャラカ社員』の番組に流れるトボケた雰囲気が、東京の番組では味わうことのできない新鮮なものでした。

番組の中で、ちっとも仕事しないダメ社員の代表格を演じるは、上方漫才の花形コンビであった中田ダイマル・ラケット。

甲陽学院出身のTくんは、仲間内でジャンケンをする場面で
『何を出すねん?ちょっとゆうたりぃな、正月も近い』と必ずボケるのですが、それがダイラケの有名な持ちネタだったことを、ずっと後になって上方漫才のDVDで知りました。

このところハマっているYouTubeで、そのダイラケのジャンケンを見つけましたので、ご覧になってください。
オマケに、人生幸朗・生恵幸子のボヤキ漫才も、どうぞ。

ダイラケ_携帯

ダイラケ_パソコン

ボヤキ漫才_携帯

ボヤキ漫才_パソコン
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Orchestra Wives

2009-05-27 18:04:16 | 映画、テレビ、漫画
"Orchestra Wives"(邦題:オーケストラの妻たち)

直訳しただけの、何とも素っ気ないというか、"極妻"のような邦題が付けられた映画ですが、スイング・ジャズが好きな方には絶対に見逃せない作品です。

人気ジャズ・バンドの花形トランペット奏者が、ファンの女性と恋に落ちて結婚するのですが、演奏旅行に同行する他のバンドマンの妻たちの噂話やいじめが原因となりトラブルが発生して、バンド解散の危機に陥るという物語。

ストーリーはさておいて、その人気ジャズ・バンドというのが、グレン・ミラー楽団そのもの。
作品の随所で、華麗なサウンドを存分に味わせてくれます。

そして、グレン・ミラー本人も登場し、演奏ばかりでなく何度もセリフを語る堂々の役柄なのです。(写真)

1942年公開の白黒作品ですが、画質も音も悪くありません。
私が大好きなモダネアーズも登場します。

グレン・ミラーでは、1941年に"Sunny Valley Serenade"(邦題:銀嶺セレナーデ)という映画も発表されていまして、こちらもグレン・ミラー楽団の演奏、モダネアーズの歌、タップダンスが楽しめる作品で、ソニア・ヘニー(すごく愛くるしいノルウェー人の女優さんで、何とフィギュアスケートの金メダリスト)が、楽団のピアニストに恋をして、同じピアニストに好意を持つ女性シンガーと争いになるという、"オケ妻"と似たようなストーリー。
そして犬ゾリで移動するサニーバレーの美しい雪山風景、そしてソニアのスキーとスケートの妙技の描写に結構時間を割いています。

個人的には、バンドマンたちの日常生活の雰囲気が伝わってくる"オケ妻"の方がお気に入りなのですが、ソニア・ヘニーの愛くるしい笑顔を眺めるだけでも、"銀嶺"を見る価値があると思います。

"オケ妻"の映像の一部をYouTubeで見つけました
DVDより画質が落ちますけれど、この映画の楽しさが伝わります。

ここで登場するグレン・ミラー楽団の演奏、モダネアーズのコーラスに加えて、黒人ダンサー二人組の踊りの凄いことといったら!!
この映像を見てしまうと、日本のテレビで放送される歌や踊りが、小学校の学芸会レベルに見えてしまいます。

グレン・ミラー携帯

グレン・ミラーPC

なお、2作品ともDVD日本盤も発売されていますから、リージョン・フリーのプレイヤーをお持ちでなくても鑑賞できます。
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"The Blues Brothers" and Cab Calloway

2009-05-24 20:03:41 | 映画、テレビ、漫画
今日は、朝方の豪雨にすっかり騙されて、出かけ損ねてしまいました。

国立競技場で関東インカレ、神宮では法明二回戦、東伏見では早慶戦と新人戦に向けた練習が行われているというのに
(T_T)

神宮では、法政が明治に連勝して、見事に完全優勝を達成しました。
武内、加賀美の主力投手を欠きながらも早明に一度も負けなかった厚い選手層は、賜杯にふさわしい立派なチームでした。

法政の皆様、優勝おめでとうございます。
そして大学選手権では、六大学の代表として、存分に暴れまくってください。
六大学の盟友として、早稲田ファンも応援いたしましょう!


さて、出かけそびれた私は、ふて寝した後に、昼過ぎからDVDで「ブルース・ブラザーズ」を観ました。

1980年に制作された本作品は、ブラックミュージックのノリを全編のベースにして、カーチェイスなどのアクション・シーンを随所に織り込んだ、とにかくアメリカっぽい陽気な名作です。

ジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、チャカ・カーンなどの大物ミュージシャンが勢揃いする、ブラックミュージックの好きな人間には信じられないような出演者の顔ぶれなのですが、私としては次の三人にも注目していただきたいと思います。

まず、トム・マローン。
映画ではトロンボーンとサックスを吹いていますが、ジャズ・オーケストラの鬼才であるギル・エバンンスのオーケストラで主にトランペットを担当した名手で、第二期のBS&Tにも参加しています。

次に、ルー・マリーニ。
映画ではアルト・サックスを吹いていまして、彼もBS&Tに参加していてサックスとアレンジを担当、その後もジェームス・テイラーのバックを務めるなど、守備範囲の広い腕利きミュージシャンです。


そして、何といってもキャブ・キャロウェイ!
映画では、孤児院の管理人として登場します、(写真の右端)

キャブ・キャロウェイは1930-40年代のスィング・ジャズ黄金時代を代表する大スター。
ニューヨークのコットン・クラブで、あのデューク・エリントンと人気を二分する超花形バンドのリーダーであり、かつ看板シンガー。
アメリカのテレビでは「スイングジャズ時代のプレスリー」などと紹介されたりしています。

白人が独占していた当時のキー・テレビ局に、アフロ・アメリカンのミュージシャンとして、初めて出演を果たした彼は、全ての黒人ミュージシャンから尊敬されています。
この映画への出演は、ミュージシャンたちの彼への尊敬の証でしょう。


とにかく、彼のノリの良さは半端ではありません。
彼の全盛期の映像を見ていると、スイング・ジャズがあの時代にはロックンロールのような存在だったことが分かります。

同じスイング・ジャズでも、ベニー・グッドマンやグレン・ミラーの白人リーダーが率いるバンドとは明らかに違う、押しが強く骨のあるサウンド。

私がDVDで持っているお気に入りの映像を、YouTubeで見つけました。
ぜひ、全盛期のキャブ・キャロウェイのノリノリぶりをご覧ください。
個人的には、映像の中でキャブが両脇に引き連れる二人の美女の素敵な仕草にもしびれます。

Cab Calloway携帯

Cab Callowayパソコン
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中丸忠雄さん

2009-05-06 18:05:55 | 映画、テレビ、漫画
先日、俳優の中丸忠雄さんがお亡くなりになりました。

中丸忠雄さんは、東宝の黄金時代に、戦記もの、怪獣映画、若大将シリーズなど、数多くの作品に出演されました。

東京芸大出身の二枚目俳優さんで、若大将シリーズでは、若大将・田沼雄一が所属する運動部のコーチ役、怪獣映画では自衛隊の指揮官、あるいは「電送人間」では神出鬼没で犯罪を繰り返す電送人間を演じました。

個人的には「太平洋奇跡の作戦キスカ」で、米軍に包囲されたキスカ島に潜水艦で単身乗り込んで、救出作戦を現地で段取りした海軍参謀の役、そして「日本のいちばん長い日」ではポツダム宣言受諾に反対し徹底抗戦を主張し、軍事クーデターを画策した陸軍中佐役が、最高のはまり役だったと思います。

中丸さんのご逝去を伝えるテレビでは、時代劇で大名などを演じていらっしゃった晩年の映像を流していました。

将校や大名役が実にサマになる、素敵な俳優さんでした。


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