2005年の大型ハリケーン『カトリーナ』による洪水で大打撃を受けたニューオリンズの路面電車が、三年ぶりに完全復旧したとニュースが報じています。
私は、災害の一年ほど前に休暇で滞在したことがあります。
ニューオリンズといえばジャズ発祥の地。そして、ケイジャン・ミュージックの盛んなところでもあります。
フレンチ・クォーターのバーボン・ストリートにはジャズ、ブルース、ロック、ケイジャンなどをライブで聴かせるお店がずらりと並び、ドアを開けっ放しでガンガン演奏しています。
客たちは、まず屋外から演奏を立ち聴きし、自分の好みのバンドを探し回り、そしてワンドリンク付き5ドルから10ドルぐらいの前払金を支払って店に入ります。
ニューヨークあたりのライブハウスと比較すると極めて安いので、いくつもの店をハシゴして、様々な音楽をライブで楽しむことができる。
実に楽しかったですね。
店の前に並んでいたら、『お前は日本人か?』と黒人の男性から話しかけられました。
『休暇で来ている。この後はニューヨークにも立ち寄る』と答えたら、『やめとけ、やめとけ。ニューヨークみたいなクレージーな所に行くことはない』と。
まあ、確かにニューオリンズ行きの飛行機に乗った時から、機内に流れる空気がゆったりと、そして朗らかな感じを受けました。
好みがはっきりと分かれるのかも知れません。
ケイジャンのお店では、波型の金属板を客に貸してくれました。
それを野球の捕手のように胸にぶら下げ、音楽に合わせてスプーンで金属板をガチャガチャと掻き鳴らし、バンドと観客が一体となって大騒ぎしたことも忘れられません。
アリゲーターのジャーキー、ザリガニの入ったガンボスープもスパイシーで美味い。
ちなみに金属板の名前を店員に尋ねたら、『ウォッシュ・ボード!』という返答でした。そのままですね(笑)
もう一つの思い出は、バーボン・ストリートの目抜通り一帯が、突然停電で真っ暗になってしまうハプニングに遭遇したことです。
どっちが右やら左やら良く分からないような状況となり、私も少し不安になりました。
ところが、年配の黒人のサキソフォン奏者が街頭で独りで吹き始め、みんな車座になって耳を傾けているうちに停電が復旧しました。
この間、10分ぐらいだったでしょうか。
とっさの機転でパニックを防いだそのプレイヤーに、みんなから感謝の拍手と大歓声。
良いシーンでした。
私は隣にいたご年配の黒人女性に『怖かったですね』と声をかけたら、『今は覚醒剤ビジネスが盛んになったから安心よ』という妙な返答。
なんでも、覚醒剤ビジネスでチンピラたちの金回りが良くなったので、この界隈で強盗が減ったのだとか。
いやはや驚きました。
そんな思い出の地・ニューオリンズが、先の水害で市街地の80%が水に浸かるという大被害を受けたと聞き、心を痛めていました。
また機会を見つけて、ぜひ訪問したい陽気な街です。
私は、災害の一年ほど前に休暇で滞在したことがあります。
ニューオリンズといえばジャズ発祥の地。そして、ケイジャン・ミュージックの盛んなところでもあります。
フレンチ・クォーターのバーボン・ストリートにはジャズ、ブルース、ロック、ケイジャンなどをライブで聴かせるお店がずらりと並び、ドアを開けっ放しでガンガン演奏しています。
客たちは、まず屋外から演奏を立ち聴きし、自分の好みのバンドを探し回り、そしてワンドリンク付き5ドルから10ドルぐらいの前払金を支払って店に入ります。
ニューヨークあたりのライブハウスと比較すると極めて安いので、いくつもの店をハシゴして、様々な音楽をライブで楽しむことができる。
実に楽しかったですね。
店の前に並んでいたら、『お前は日本人か?』と黒人の男性から話しかけられました。
『休暇で来ている。この後はニューヨークにも立ち寄る』と答えたら、『やめとけ、やめとけ。ニューヨークみたいなクレージーな所に行くことはない』と。
まあ、確かにニューオリンズ行きの飛行機に乗った時から、機内に流れる空気がゆったりと、そして朗らかな感じを受けました。
好みがはっきりと分かれるのかも知れません。
ケイジャンのお店では、波型の金属板を客に貸してくれました。
それを野球の捕手のように胸にぶら下げ、音楽に合わせてスプーンで金属板をガチャガチャと掻き鳴らし、バンドと観客が一体となって大騒ぎしたことも忘れられません。
アリゲーターのジャーキー、ザリガニの入ったガンボスープもスパイシーで美味い。
ちなみに金属板の名前を店員に尋ねたら、『ウォッシュ・ボード!』という返答でした。そのままですね(笑)
もう一つの思い出は、バーボン・ストリートの目抜通り一帯が、突然停電で真っ暗になってしまうハプニングに遭遇したことです。
どっちが右やら左やら良く分からないような状況となり、私も少し不安になりました。
ところが、年配の黒人のサキソフォン奏者が街頭で独りで吹き始め、みんな車座になって耳を傾けているうちに停電が復旧しました。
この間、10分ぐらいだったでしょうか。
とっさの機転でパニックを防いだそのプレイヤーに、みんなから感謝の拍手と大歓声。
良いシーンでした。
私は隣にいたご年配の黒人女性に『怖かったですね』と声をかけたら、『今は覚醒剤ビジネスが盛んになったから安心よ』という妙な返答。
なんでも、覚醒剤ビジネスでチンピラたちの金回りが良くなったので、この界隈で強盗が減ったのだとか。
いやはや驚きました。
そんな思い出の地・ニューオリンズが、先の水害で市街地の80%が水に浸かるという大被害を受けたと聞き、心を痛めていました。
また機会を見つけて、ぜひ訪問したい陽気な街です。
原題は『A streetcar named Desire』
確かに、直訳すれば『欲望という…』となるのでしょう。
でもニューオリンズにはDesireという通りがあるので、ある人曰く『都電荒川線』みたいなものだと。
訳し方次第で、随分と印象が違うものですね。
滞在中は、ちょうどカソリックのお祭りである、マリグラの時期にあたり、夜はライトアップされた、山車がダウンタウンを回り、普段にも増して、華やかなようでした。