開智学園総合部 合格 男児
「せんせい~(番号)あったよ~!(涙)」
泣きながら声にならない声で話すそばから
「おめでとう~!(番号)あったじゃん~!」
と大きな声!
合格発表の日、私は電車に乗って職場に向かっていました。
自信がなくてなかなかアクセスできなかったホームページ。
『君が開智です』
開いた先には、待ちわびた言葉と共に息子の番号がありました。
ひとえに先生とアヤアカデミーのお友だちや保護者の皆様のおかげです。
まずはお礼を申し上げます。
僭越ながら、我々の経験から何かお役に立てればと思いまして振り返り体験記を書かせていただきます。
核家族の一人っ子の息子は保育園児。
主人は大らかな性格でこだわりが無く、母親の私は神経質。
私がペーパーの出来に一喜一憂するなかで、主人はと言えばもっぱら体力作りと自己発信の担当と、のんびりしたものでした。
私は、国立附属中、私立高、私立大学、社会人をしながら大学院、現在は縁あって大学で働いています。
節目節目で膨大な時間を受験勉強に割き、せわしなく受験を経験してきたなかで、自分の受験が必ずしも主体的ではなかったことに想いを馳せることがあります。
また、大学生の教務にも携わる私は、お預かりしている学生さんたちの様子を間近に見る機会も多くあります。
そんなこともあって、息子の進学については日頃より考える機会が多くありました。
息子に合う学校がどこなのか、入ったはいいがあまりに下の方(成績・親の収入、他)だと困るかしら、入試科目との相性はどうか…
そんな細かい所から、そもそも息子がどのタイミングで受験をするのがベストなのか…
じっくり考えました。
息子は、統廃合や転園によりいくつかの保育園を経験し、色々な集団に属したことがあります。
その経験から
『パッと光る一番星・リーダータイプではないが、周りの空気を読み、人に愚痴らず精神的に辛抱強い。大人と話すことに抵抗がない。いずれの項目でも、どんな集団の中でも、平均点を取る対応力が有る。但し平均点で満足してしまうところがある。』
と分析しました。
入学試験をパスできれば、入学後努力を続ければ、必ず『平均点』を取ることができるポテンシャルがあるはずだと信じて、受験に臨むことを決めました。
並行して、息子の過ごす環境選びにはとりわけ時間とエネルギーを注いできました。
公立・私立を問わず通える範囲の保育園や小学校はほとんど見学しました。
大事にしているのは『ハードよりソフト』
特に人的環境とも言える「教師」の与える影響は大きいと考えています。
教鞭を取られている先生方の雰囲気については、是非とも知りたいと考えておりました。
柔らかい雰囲気の先生・凛とした雰囲気の先生・ベテランの先生・フレッシュな先生…
我が家は核家族なので、余計になるべく色々なタイプの先生のいらっしゃる学校にお世話になりたいと希望しておりました。
説明会などで個別質問ブースを利用し、お話を伺ったりしました。
息子の在学中のイメージを思い描いたりするのにも役立ったと思います。
学校で開催される説明会の他にも、東京で開催される合同説明会にも参加しました。
ホーム(自校)だけではなくアウェイ(外部会場)での雰囲気も知りたかったためです。
たくさんの学校の情報を集めることができましたし、アヤアカデミーの卒塾生が通う有名私学の教頭先生からは
「卒塾生の〇〇くんはよく頑張っていますよ。アヤアカデミーの先生にもよろしくお伝えください」
と逆に挨拶をされました。
「アヤアカデミーの伝統を受け継ぎ後に遺したい!」
グッと身が引き締まりました。
私学はどこも素晴らしい特徴をお持ちです。
是非とも一つでも多くの学校を見学されることをおすすめします。
以後、開智学園を第一志望に据えた、今回の息子の受験に際してのポイントをまとめます。
綿密なシミュレーションと心の準備・忍耐力も必要でした。
まず、第一に、アヤアカデミーに入れたこと。
ラッキーなことに、アヤアカデミーは自宅と保育園から近いのです。
先生は情熱的でかつ細やか、真っ直ぐな愛情を注いでくださいます。
親の顔色を気にして手加減などなさいません。
「私は、自分の子だと思って言ってるから…」
ありがたいことです。
息子も、先生の『愛情』を受け、アヤアカデミーをずっとずっと好きでした。
アヤアカデミーは、お友だちのレベルも高く、保護者の意識も高い方が多く、刺激的な環境でした。
スタートが遅く下位の我々は、みんなが懸命に頑張っているのでなかなか追いついた実感が持てませんでした。
レベルが高いがゆえに我々には努力の結果が目には見えず『我慢』の時間が続きました。
実は私は、アヤアカデミーにおけるペーパーを中学受験になぞらえるならば、某有名S塾と位置付けていました。
そのココロは、『上位クラスに簡単には上がれない』『レベルの高い集団の中で切磋琢磨することの訓練』です。
『一矢報いるために全科目に全力を尽くすチャレンジャー』であることの自覚を我々に呼び起こしてくれました。
高い合格率とレベルの高い授業。
アヤアカデミーには、評判を聞いた受験生が県外・都内からも口コミで集って来ます。
特にペーパーでは、息子はアヤアカデミー名物『面白消しゴムゲット』のペースが過去一番遅かったのではないでしょうか。
「焦らず、腐らず、絶対に逃げないこと!」
自分に言い聞かせながら毎回の授業&フィードバックに臨みました。
コツコツシールを貯めて、ゲットした消しゴムを握りしめて眠る姿に
「もっと取らせてやりたいーゆくゆくは合格切符も!」
と親も気合いを入れました。
アヤアカデミーでの順位を殊更に気にせず、卑屈にならず良い刺激に転化することを、後輩の皆さんにはおすすめします。
アヤアカデミーの仲間は、敵ではありません。
先生のお人柄と指導力に惚れ込んで集う仲間はまさに戦友です。
我々の戦う敵はいつも『自分自身』でした。
次に、入試科目の分析&作戦を入念にしたこと。
まずはアヤアカデミー主催の『入試分析会』に参加しました。
入塾後…
「先生!自己発信と面接で偏差値55以上を取る方はどのようなレベルですか?」
「今からそんな皮算用のような作戦を考えても意味がありません。まずはペーパーでみんなに追いついてください」
…万事このような調子で、的外れな質問にも、意を汲み取っていただきながら、先生は親身に、簡潔に、お忙しいなかでも必ずアドバイスをくださいました。
ありがたいことです。
受験を考えていらっしゃる方には、是非とも分析会の参加をおすすめします。
『敵を知り己を知らば百戦危うからず』
ブログの読者さんならおわかりでしょう。
さて、末筆ながら一番大切なことは、体力・気力、諦めないこと、時間を守ること。
普通のことを淡々とすることです。
色々な経験をして家族とともに入試を乗り越えてきて改めて思うことは、先生への感謝と、息子の頑張りに対する感謝です。
「合格という最高の景色を見せてくれてありがとう!」
これからも学んだことを忘れず、家族一丸となり精進してまいります。
入学準備クラスでもお世話になりますが、引き続きよろしくお願いいたします。
平成30年度以降もたくさんのアヤアカデミー生が第一志望校に合格・ご入学されますことを願っております。
長文にお付き合いいただいてありがとうございました。