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池波正太郎小説における大長編作品「真田太平記」。
生半可のことでは読み切れない全12巻。
新潮文庫で1巻が500ページに及ぶ。
ところが、一度(ひとたび)読みはじめると、面白くて、実に面白くて、眠気も吹っ飛んでしまう。
さる小説家の方が、「腰を抜かすほど面白い」と評論されたこともある。
次々とページをめくらざるを得ない・・・。
さすが、池波文学
文体が、書き込まれているひと言、ひと言が、想像力を嫌でもかき立ててくれる。
新たに買い求めた池波小説を読み終えたことで、先般から「真田太平記」の第1巻を取りだしている。
この長編を読むのは、何度目であろうか。
30代に出会ってから、4度か、5度か、6度目かも知れまい。
30数年前の感動が、今でも思い出される小説で、古さを一向に感じないから面白い。
折しも、NHKが1985年に制作した「真田太平記」、時代劇専門チャンネルが再放送を開始している。
また、NHK大河ドラマとして、1年後には「真田幸村」をドラマ化するとのこと。
そのようなこともあって、今回はじっくりと噛みしめるように読破しつつある。
「真田太平記」には、いわゆる真田十勇士は登場しないが、小説の中盤あたりから草の者(忍びの者)として佐助が登場。
向井佐助であり、その向井とは・・・。
この小説の冒頭のシーンで、織田・徳川連合軍が武田勝頼陣営の高遠城を攻めるところから始まり、その戦(いくさ)で草の者のお江が、一人の長柄足軽(ながえあしがる)を助ける。
その足軽が、向井佐平次と称する。
武田軍の長柄足軽の一員である向井佐平次、なぜに真田昌幸配下の草の者が助け出すのか不可思議と言えば不可思議。
もっとも、この小説の中盤あたりから佐平次と佐助の関係も分かってくる。
ともかく、読み進むうちに池波小説の何とも言えない魅力に吸い寄せられていく。
そこがとても心地よい
その佐平次が、傷をおっておりお江の手助けにより、幾多の危機を脱して“別所の湯”に到着。
そこで、生涯を左右する若殿に出会う。
幼名を真田源二郎と言い、16歳の若殿である。
これこそが、真田信繁である・・・通称幸村。
源二郎の兄は、源三郎と言ってのちの真田信幸(徳川方についてから・・信之と改名)である。
兄の方を源三郎としたのには、わけがあるが小説の中に書き込まれている。
父は真田昌幸であり、初代真田幸隆の三男。
ところで、真田十勇士は登場しないものの、小助とか才蔵とか、似たような名前の草の者が登場。
草の者を束ねる忍びのドンは、壺谷又五郎と言う元武田忍び。
その又五郎は、真田昌幸が武田信玄の如き諜報網を張り巡らせるため、信玄亡きあとの勝頼から譲り受けた忍びの者である。
全12巻に及ぶ物語は、真田幸隆、昌幸、信之・信繁など三代にわたる一大叙事詩でもある。
すべてを読み終えるには、3、4ヶ月を要するかも・・・。(夫)
(出典:時代劇専門チャンネル 抜粋)
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