花物語 エピソード０

サクラソウ保全活動にチームが取り組んで今年で４年目。
津波による塩害から救い出した後は、
種差海岸の自生地を存続させるために環境調査を実施。
さらに専門家の指導を受けて自生地内の株で
遺伝的多様性を維持するために
人工授粉を実験的に行い新しい保全法を提案してきました！
しかしこれ以上発展した取組みは規制もあることから
国や地域にまかせ、チームは一線から退くつもりでいます。
さてスターワォーズやロード オブ ザ リングなど映画では
人気となったストーリーが始まる前の物語を
あえて途中で製作することがよくあります。
チームのサクラソウ研究「花物語」もそれ以前の物語があります。
それがこのプリムラです。
震災が発生する約１ケ月前、偶然にもチームは温室で
西洋サクラソウの人工授粉を楽しんでいました。
まさか震災が発生し、ここで遊んだ人工授粉の経験が
サクラソウ救出に役立つとはまったく考えていませんでした。
まさにエピソードゼロです。
園芸科学科の温室ではこのエピソードで誕生した
プリムラが花を咲かせ始めています。

雪吊り

先日、農場の先生方が
松の雪吊り作業に当たっていました。
雪吊りといえば兼六園などの日本庭園をイメージします！
ところがこれは本来、庭園のための技術ではありません。
なんとリンゴ栽培の技術だそうです。
西洋からリンゴが導入された際、
果実の重みに負けないように吊った技術が
庭園にも利用されたのだそうです。
吊り方は何種類かあるようですが
兼六園の吊り方は正真正銘の「りんご吊り」。
機能美です。