前々回(2008.12.29)と前回(2008.12.30)に初代ときメモについてふれた。
前々回は興亡史のうちの「興」、前回は「亡」をメインに書いたつもりである。
ときメモ史の影に隠れ、ひょっとするとときメモに代わって次の世代を担ったかもしれないギャルゲーがあった。
センチメンタルグラフティーである。
センチメンタルグラフティーの略称はいくつかある。
ファンの間では「センチ」が用いられた。ファンではないゲーマーの間およびファンとファン以外でのコミュニケーションでは「セングラ」が用いられた。アンチは「チングラ」と呼んでからかった(wikipediaによると「チンティ」というのもあるらしいが、これはよく知らん)。チングラは、アンチ詩織派もしくはファンだったが後でアンチコナミに転向した者が声優の金月真美をひにくって「チ○ゲツマミ」と呼ぶことから派生していると思われる。
とりあえずここではセングラを用いる。
ときメモはグッズを逐次投入して増やしていったのに対し、セングラは相当にマーケティングに力を入れていた。
この戦略は大成功し、ゲームが発売される前からキャラの人気が高まりグッズが飛ぶように売れる状況に発展した。
さて、わたしはというと、ときメモ興亡史のうちの「亡」の時代でダメージを受けていたので一歩身を引いていた。
NECアベニューの血を引くNECインターチャンネルによりゲームが製作されたこともあり、アベニューのころのいつものように発売日は遅延し、ファンはじらされにじらされた。
発売してもいないのに盛り上がりに盛り上がり、ギャルゲーとしては前代未聞の前人気のなか、ついに1998年1月に発売された。
楽しみにして買った者の落ち込みようは酷かった。
発売しばらくして、すぐにチングラという言葉がはやりはじめた。
後日、買ってガッカリした知人から借りてきてやってみた。
ガッカリした理由がよくわかった。
パッケージを見るかぎりキャラの絵もなかなか良い。
オープニングを見るかぎりなかなかおもしろそうだった。(世間では暗黒太極拳・暗黒舞踏・死霊の盆踊りだとかJOJO立ちなどと言われているけどわたしは嫌いじゃないよ)
ゲームをプレイし始めるとすぐにガッカリは発生する。
プレイ中の女の子の絵がパッケージやオープニングの絵と違いすぎて誰だかわからないのだ。しかも、そちらの絵のうまさが際立つために、普通にも増してプレイ中の絵が凡百な感じがしてならなかった。
わたし自身、「こいつだれだっけ、髪の毛の色が何色だから、きっと取説にのっているこいつだろう」とかいった感じで見分けていた。
ときメモの詩織の絵がジャイ子だったらここまでの影響力はなかったろう。ギャルゲーとはそういうものだということだ・・・。
といった感じで、ゲームが発売された直後でブームは終焉した。
ファンの間では、発売前のお祭りさわぎのほうが本当のセングラであり、ゲームそのものはブームのおまけだったのだ、ということで納得したらしい。
マーケティングのうまさ、絵のうまさ、事前の盛り上がりよう、ときメモファンを意識したゲームシステム、あげればきりが無いほどときメモの次の世代を担う実力は備わっていた。しかし、キャラの絵に惚れるという萌えの大前提が成り立たなかったのは、キーパーなしでサッカーをするほど間の抜けた行為であった。わたしはそれが残念でならない。
その後のゆくえをわたしは知らない。
wikipediaを参照すると、セングラよりも続編のほうがさらに酷い目にあっているようなので、そちらも覗いてみるといいかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3
批判的なレビューでおもしろいのを見つけたのでアドレスを記しておく
http://csx.jp/~setsugetsuka/game/senti.html
暗黒太極拳(JOJO立ち)を見たいひとはこちら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10113
前々回は興亡史のうちの「興」、前回は「亡」をメインに書いたつもりである。
ときメモ史の影に隠れ、ひょっとするとときメモに代わって次の世代を担ったかもしれないギャルゲーがあった。
センチメンタルグラフティーである。
センチメンタルグラフティーの略称はいくつかある。
ファンの間では「センチ」が用いられた。ファンではないゲーマーの間およびファンとファン以外でのコミュニケーションでは「セングラ」が用いられた。アンチは「チングラ」と呼んでからかった(wikipediaによると「チンティ」というのもあるらしいが、これはよく知らん)。チングラは、アンチ詩織派もしくはファンだったが後でアンチコナミに転向した者が声優の金月真美をひにくって「チ○ゲツマミ」と呼ぶことから派生していると思われる。
とりあえずここではセングラを用いる。
ときメモはグッズを逐次投入して増やしていったのに対し、セングラは相当にマーケティングに力を入れていた。
この戦略は大成功し、ゲームが発売される前からキャラの人気が高まりグッズが飛ぶように売れる状況に発展した。
さて、わたしはというと、ときメモ興亡史のうちの「亡」の時代でダメージを受けていたので一歩身を引いていた。
NECアベニューの血を引くNECインターチャンネルによりゲームが製作されたこともあり、アベニューのころのいつものように発売日は遅延し、ファンはじらされにじらされた。
発売してもいないのに盛り上がりに盛り上がり、ギャルゲーとしては前代未聞の前人気のなか、ついに1998年1月に発売された。
楽しみにして買った者の落ち込みようは酷かった。
発売しばらくして、すぐにチングラという言葉がはやりはじめた。
後日、買ってガッカリした知人から借りてきてやってみた。
ガッカリした理由がよくわかった。
パッケージを見るかぎりキャラの絵もなかなか良い。
オープニングを見るかぎりなかなかおもしろそうだった。(世間では暗黒太極拳・暗黒舞踏・死霊の盆踊りだとかJOJO立ちなどと言われているけどわたしは嫌いじゃないよ)
ゲームをプレイし始めるとすぐにガッカリは発生する。
プレイ中の女の子の絵がパッケージやオープニングの絵と違いすぎて誰だかわからないのだ。しかも、そちらの絵のうまさが際立つために、普通にも増してプレイ中の絵が凡百な感じがしてならなかった。
わたし自身、「こいつだれだっけ、髪の毛の色が何色だから、きっと取説にのっているこいつだろう」とかいった感じで見分けていた。
ときメモの詩織の絵がジャイ子だったらここまでの影響力はなかったろう。ギャルゲーとはそういうものだということだ・・・。
といった感じで、ゲームが発売された直後でブームは終焉した。
ファンの間では、発売前のお祭りさわぎのほうが本当のセングラであり、ゲームそのものはブームのおまけだったのだ、ということで納得したらしい。
マーケティングのうまさ、絵のうまさ、事前の盛り上がりよう、ときメモファンを意識したゲームシステム、あげればきりが無いほどときメモの次の世代を担う実力は備わっていた。しかし、キャラの絵に惚れるという萌えの大前提が成り立たなかったのは、キーパーなしでサッカーをするほど間の抜けた行為であった。わたしはそれが残念でならない。
その後のゆくえをわたしは知らない。
wikipediaを参照すると、セングラよりも続編のほうがさらに酷い目にあっているようなので、そちらも覗いてみるといいかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3
批判的なレビューでおもしろいのを見つけたのでアドレスを記しておく
http://csx.jp/~setsugetsuka/game/senti.html
暗黒太極拳(JOJO立ち)を見たいひとはこちら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10113