教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

「ゲェム右翼」なるサイト

2009-01-15 00:32:19 | オタネタ全般
かつてゲェム右翼というwebサイトがあった。(”翼右ムェゲ” とも書いた)

そのサイトでは・・・
ゲームの本質とは闘争にあると説いた。
そして萌えとは堕落した忌むべき存在と説いた。
かれらの説くゲームのことを漢ゲーと呼んだ。
サイトを運営する者は、とあるゲーム会社にて漢ゲーを作る社員の1人であると語った。

ようするに二次元の萌えを生きる糧とするわたしのような存在は忌むべき存在なわけだ(笑)。
しかしわたしでも彼らの言わんとしていることは解る。
ようするに
「『萌え萌え~』なんていっている現代人はたるんどる!!」
と。
つまるところゲームに限ることではないのだ。

むかし、死んだじっちゃんの旧制中学校卒業アルバムを見たことがある。その最後のほうには同級生の寄せ書きが丸く書かれており、たとえばこう書いてあった。
「いま国難の時」
「滅私奉公」
などと。
例外なくみなの書き込みがそうだった。

当時は世界最強のアメリカとガチで戦争して負けてドカ貧になって日本が滅びるか、それともアメリカのいいなりになってジリ貧になって日本が滅びるか、どれかを選べという考えうるかぎり最悪の状態だった。
だからハタチにも満たない若者であっても国の行く末を憂い、ほとんど全員が「自分がなんとかしなければ国が滅びる」という危機感を共有していた。

どちらの運命も悲惨だった。
日本はドカ貧の道を選択し、やはり悲惨な結果を招いた。

自らの行いによって招いた結果だという意見もあるし、結果的にはドカ貧はジリ貧よりマシな未来を切り開いたという意見もあるが、まあ二度と起こってほしくない悲惨なことだったのに異論は無いはずだ。

いまはどうだろう。

数年先の未来において、日本国政府が崩壊して自分や家族が奴隷のような扱いをうける可能性があるかというと、まあまずない。
しかし日本の国際的な競争力が落ちていき、長期的に日本が没落する運命がありうるかというと、無視できない確率でありうると皆が答えるだろう。

わたしが高校生のときにそんな日本の体たらくをみて「自分がなんとかしなければ国が滅びる」という危機感をもち、国をせおって闘争する用意ができていたかというと、とてもそんなんじゃなくプラプラして遊んでいた。いまもそうだからアレなんだが(笑)。
本当に国が滅びることになったら海外に脱走するなどと公言するほうがむしろ多いのではなかろうか。

ゲェム右翼では、おおくの人の娯楽として定評のあるゲームにおいて、そして自分が得意な分野であるゲームにおいて「現代人はたるんどる!!」という問題提起をおこない、失われた古い道徳をみなにわけあたえようとしたのだろうと思う。
いくらか拡大解釈気味な気もしないでもないが、すくなくともわたしはそう思った。

風のウワサによると、すごいところからクレームが来てしまい即座に閉鎖したというのを聞いたのだが、極論すぎるところは多々あったにせよ有害なものではなかったと記憶している。(むしろ悪乗りして極論すぎる雰囲気をみなで楽しもうというところもあったなあ。)

ねがわくば復活してほしいものだが叶わぬものか・・・。
当時のこのサイトを知るひとは忘れないでいてほしいと思う。
言っとくけど、わたしは関係者じゃないよ(笑)。