教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

「幕末機関説いろはにほへと」の名セリフ

2009-02-01 00:06:00 | オタネタ全般
かなりマイナーだが「幕末機関説いろはにほへと」というアニメがある。
ガンダムで有名なサンライズ系で作られ、2006年からGyaOのみで配信された。

幕末というと腐臭がしそうだとか言われそうだが、オッサンが多いし、キモい美形ヤサ男も出ないし、特に腐臭が濃いわけではない。
わたしのような男が見ても楽しめる。萌えないけど(笑)。

でだ、本作品でなかなかナイスなセリフがあるので引用したい。
(ちょっとでもネタバレがイヤな人は見ないほうがいいかも)

> さて、諸君の多くは武士として侍として死に場所をもとめ
> いまこの場に臨んでいるものと思う。
> だが、諸君らの命はこの榎本武揚があずかった。
> あずかった以上、勝手に死ぬことは許さん。
> よいか、このいくさは死に場所を求めての負けいくさではない。
> 勝つために我らは戦うのだ。
> 勝ち取るために我らは赴くのだ。
(中略)
> だが、約束しよう。
> 死より意義ある生を諸君らに。
> 絶望より希望を諸君らに。
> 必ずや。

男ならば、
奴隷根性を持つのではなく貴族の精神を持ちあわせる男ならば、だれしもが何かを成して死にたいと考えている。
もっと言えば、何かを成して死ねる死に場所を求めている。

いま手元にお手ごろなサンプルのマンガがないので具体名を出せないんだが、例えばだ・・・

主人公は悪の組織のボスと戦い、致命傷を負いながらも悪を倒す。
主人公は途切れかける意識をふりしぼって捕らわれの恋人を助けだす。
恋人が助かったのを見届けながら、主人公は恋人の胸の中で息絶える。
恋人は主人公の死に涙を流す。

こっ恥ずかしいほど超ベタベタだが、理想的な男の死にかたの一つだ。
これをさらに簡素化するとこうなる。

「悪い男を倒し良い女を守って死ぬ」

さて、これが問題だ。
悪い男ってだれだ?
良い女ってだれだ?

悪い男とはだれか。
まあ、会社にでも行けば死に物狂いでふるい落とさなければならないライバル企業くらいはいるかもしれない。だが、個人的な都合により命がけで対抗すべき悪い男なぞ普通はいないだろう。(K国男は楽でいいわな、日本人の男を目のカタキにしてればいいんだから(笑))

良い女とはだれか。
こちらのほうがさらにありえない。
結婚している人なら奥さんでいいんだろうけど、二次元を愛しキモオタを自称するわたしにはそんな女はリアルにはありえん。
命をかけるどころか、金を払うのもオコトワリなくらいだ。
まあ何とフシギなもんだが、5000円のロザリオとバンパイアのDVDにはホイホイ金を払ってモカさんに萌え萌えしても、だれか会社の女に5000円の食事をおごりたいとは全く思わねえ。むしろ金をドブに捨てたほうがマシだくらいに思う。

この悩み(?)は現代に生きる我々だからこそなのかもしれない。
例えば太平洋戦争中や幕末。
このときが羨ましいとは全く思わないし、2度とおきるべきではないとは思う。
だが、倒さなければならない巨悪もいたし、(特定の女とはちと違うが)守らなければならない国もあった。
敵を倒し国を守り、そのために我は死ぬ。そう、ちゃんと男の死に場所は用意されていたのだ。

わたしはこの古い精神規範を受け継ぎたい。
しかし受けいれる対象がない。
さて困りましたね・・・。
なんかいいもんはないものかと常々思う。

あえて何か理想の死にかたを挙げてみるとすれば、、、
覚醒後の赤夜モカお姉さまに体中の血を1滴のこらず吸われて死にたいとか、かな(笑)。
あなたはいかが?