教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

足が飾りだったから救われたSFフリーク

2009-02-11 00:02:58 | オタネタ全般
「足がないようだが・・・」
「あんなの飾りです! えらい人にはそれがわからんのですよ!」

ごぞんじ皆さん知っているガンダムの名セリフの1つ。
SF的に意味がない2足歩行についての斬新な解釈をおこなったセリフだ。

まず2足歩行についてのメリットは

・ タイヤで走る4輪車では通ることのできない悪路を通れること
・ そして人間が生活することを前提とした空間ではタイヤで走るメカにとっては不利なこと

にあるだろう。
だが、このメリットのほとんどは4足歩行で用が足りる。

・ 急斜面や滑る床など極端な悪路では2足歩行より4足歩行のほうが有利
・ 人間が生活する空間のほとんどは4足歩行でも通れる

さらに4足歩行には次のようなメリットがある。

・ バッテリーなど重いものを搭載するのに有利
・ 2足歩行より安定している
・ 2足歩行は上下運動があるので大きなものに人が乗るのには不適

したがって学術的には2足歩行のほうがおもしろい研究対象なのだが、実用的には4足歩行のほうに分がある。
アメリカでも軍事転用を前提に4足歩行のほうが研究が盛んだ。
けっして2足歩行の研究で日本に負けたから4足歩行の研究を優先したわけではない。
ちなみに韓国は日本のことが気になってしょうがないストーカー国家なので、4足歩行より2足歩行を熱心に研究している。

生物学的にいうと、人間は2足歩行により手が使えるようになったから絶大な繁栄を遂げたともいえるわけだが、ロボットの場合は4足歩行にしても手を追加すればいいわけで、
特にこのメリットもない。

このあたり、わたしはさほど詳しくないのであまり語るとボロが出るかもしれない。すでにボロがでてるかも(笑)?
くわしい人の反論大歓迎なのでヨロシク。


はなしは変わる。

なぜ巨大ロボは2足歩行しなければならないのか。

これはSFに対するほとんど永遠の問いである。
文学的解釈をするとすれば、はるか神話の時代から巨大な力をもつものは人の形を模していることが基本形だという解釈はできるかもしれない。
しかしSFフリークはこんな解では満足しない。

SFフリークはいままで2足歩行に対するあらゆる理由付けを行ってきた。
しかし、どれも決定的なものはなかった。
わたしの知る限り、最も妥当な説明を付与したのはガンダムをおいて他にはない。

ガンダムのセリフから解釈するとこうだ。

最初のモビルスーツであるザクは2足歩行が採用された。
ザクから派生していったモビルスーツの全てに2足歩行が採用された。
これらモビルスーツの軍事的な運用にあたり、2足歩行が大きな問題になったことはなかった。
今も昔も、基本的に軍事は非常に保守的である。
まえから2足歩行であり、特に問題になっていないなら、次からも2足歩行であるべきであると参謀本部は判断する。
参謀本部はどんな場合においてもモビルスーツに必ず足をつけろと要求する。
技術者は足はいらないといっているが、軍事の運用のわかっていない技術者の意見は黙殺。

この解釈によりSFフリークがどれだけ救われたことか。
足は飾りだったことが公式に表明されたことは、SFフリークによる2足歩行の妥当性を解釈するうえでのかけがえのないものとなったのである。