みなさん御存知、SONY製品にはもれなくSONYタイマーという偉大な回路を搭載している。
SONYタイマーがついた製品を買ったら最後、保証期間が切れた直後に故障して買い替えなければならないという、たいへん景気に優しい機能を堪能できる。
今日はSONYタイマーについて技術的な解説をしていみようと思う。
あくまで自分で分析したわけではなく、推測で書くので間違っているかもしれないので御了承いただきたい。
むかしむかし、米帝と日帝が世界征服の覇権をかけて戦っていたころの話からはじめる。
そのころの最先端テクノロジーであったレーダー、それにレーダーにより誘導させるミサイル、これらは米帝が先に実用化した。
レーダーは世界最強を誇る米帝の国家予算をジャブジャブ使って開発された。
いったん開発が決まると、すさまじい勢いで高性能化していった。
しかし、いざミサイルを撃ってみると、実は意外に見当違いな動きをするヤツがたくさんいた。
この原因はVT信管と呼ばれる電子回路が動作していないこと、そして真空管(高信頼のサブミニチュア管)に不良が発生しているところまで突き止めた。
軍はメーカーに
「不良をよこすんじゃねえ!」
とイチャモンをつける。しかしメーカーは
「全数検査してOKだったものしか出しちゃいねえ、おまえら壊しただろ! オレのせいにすんな!」
と譲らない。
このときが信頼性評価のはじまりだった。
製品をどういう条件で使ったとき、どれだけ時間がたったら、どれだけの不良が発生し、製品寿命としてどれだけを保証するか、ということだ。
はなしを現代に移そう。
いまも昔もメーカーは高性能かつ安価な製品開発のチキンレースを続けている。
むかしは、すっごい極端に言えば、新しい機械を買ってきて高精度に加工するとか、材料の純度を上げるとかすれば、高性能かつ安価な製品を開発できた。
しかし今は競争が激しすぎてそうも言ってられない。
そんな悠長なことをしているとライバルに負けてしまう。
ではどうするかというと、いろんなところでとっておいたマージンをどんどん削って高性能かつ安価な製品を作っているのだ。
マージンをどんどん削っていくと、どんどん不良が増えていく。
それではダメだ。
そこで、統計的な解釈を駆使して、どこまでマージンを削ったらどれくらいヤバいのかを評価する手法が確立された。
その手法を導入するとどうなるかというとだ、、、
製品の保証期間を1年と設定した。
だから1年以内には100万台作ってもほとんど故障しないようにする。
1年たったら壊れはじめても良い。
2年たっても壊れないようにすると、マージンを取りすぎになりコストが高くなりすぎるのでそれは許さん。
たとえば1931年に建てられたエンパイヤステートビル、時代的にもコンピュータによる構造解析なんてできるはずもなかったので、こいつはいろんなところにマージンを持って作られている。
だからコストが高かったし柱の取り分も多い。
しかし、飛行機がぶち当たっても倒壊しない。
なぜなら設計に余裕があるから。
たとえば世界貿易センタービル、エンパイヤステートビルよりもっと後の時代に作られたものなのであり、設計マージンに対する理解も深まっていて設計を最適化させていたので、エンパイヤステートビルほどマージンは無い。
だからコストが安かったし柱の取り分も少ない。
しかし、飛行機がぶち当たったら倒壊する。
なぜなら「飛行機がぶち当たったら」という条件まで強度を確保する気がなかったから。
たとえばブルジュドバイ、世界貿易センタービルより更に新しい設計なので、きっとどこもかしこもマージンがほとんどないカツカツの設計がなされているに違いない。
けど世界貿易センタービルよりさらに安くあげられたはずだ。
話をソニーにもどそう。
ソニーは信頼性評価に対する技術力は他社を圧倒してすばらしいに違いない。
なぜなら、保証期間ギリギリの寿命を見切ってコストダウンした設計ができるのだから。
他のメーカーでは、何かの寿命を見誤ってうっかり保証期間内に壊れてしまうとおっかないからというので、もっとマージンをとるような高コスト体質になっているだろう。
逆にいうと、だからソニーはソニータイマーを埋め込んだという自覚がない。
きっとソニーは、保証期間10年の製品を作れと言われれば、他のどのメーカーよりも軽々と作ってしまうはずだ!
SONYタイマーがついた製品を買ったら最後、保証期間が切れた直後に故障して買い替えなければならないという、たいへん景気に優しい機能を堪能できる。
今日はSONYタイマーについて技術的な解説をしていみようと思う。
あくまで自分で分析したわけではなく、推測で書くので間違っているかもしれないので御了承いただきたい。
むかしむかし、米帝と日帝が世界征服の覇権をかけて戦っていたころの話からはじめる。
そのころの最先端テクノロジーであったレーダー、それにレーダーにより誘導させるミサイル、これらは米帝が先に実用化した。
レーダーは世界最強を誇る米帝の国家予算をジャブジャブ使って開発された。
いったん開発が決まると、すさまじい勢いで高性能化していった。
しかし、いざミサイルを撃ってみると、実は意外に見当違いな動きをするヤツがたくさんいた。
この原因はVT信管と呼ばれる電子回路が動作していないこと、そして真空管(高信頼のサブミニチュア管)に不良が発生しているところまで突き止めた。
軍はメーカーに
「不良をよこすんじゃねえ!」
とイチャモンをつける。しかしメーカーは
「全数検査してOKだったものしか出しちゃいねえ、おまえら壊しただろ! オレのせいにすんな!」
と譲らない。
このときが信頼性評価のはじまりだった。
製品をどういう条件で使ったとき、どれだけ時間がたったら、どれだけの不良が発生し、製品寿命としてどれだけを保証するか、ということだ。
はなしを現代に移そう。
いまも昔もメーカーは高性能かつ安価な製品開発のチキンレースを続けている。
むかしは、すっごい極端に言えば、新しい機械を買ってきて高精度に加工するとか、材料の純度を上げるとかすれば、高性能かつ安価な製品を開発できた。
しかし今は競争が激しすぎてそうも言ってられない。
そんな悠長なことをしているとライバルに負けてしまう。
ではどうするかというと、いろんなところでとっておいたマージンをどんどん削って高性能かつ安価な製品を作っているのだ。
マージンをどんどん削っていくと、どんどん不良が増えていく。
それではダメだ。
そこで、統計的な解釈を駆使して、どこまでマージンを削ったらどれくらいヤバいのかを評価する手法が確立された。
その手法を導入するとどうなるかというとだ、、、
製品の保証期間を1年と設定した。
だから1年以内には100万台作ってもほとんど故障しないようにする。
1年たったら壊れはじめても良い。
2年たっても壊れないようにすると、マージンを取りすぎになりコストが高くなりすぎるのでそれは許さん。
たとえば1931年に建てられたエンパイヤステートビル、時代的にもコンピュータによる構造解析なんてできるはずもなかったので、こいつはいろんなところにマージンを持って作られている。
だからコストが高かったし柱の取り分も多い。
しかし、飛行機がぶち当たっても倒壊しない。
なぜなら設計に余裕があるから。
たとえば世界貿易センタービル、エンパイヤステートビルよりもっと後の時代に作られたものなのであり、設計マージンに対する理解も深まっていて設計を最適化させていたので、エンパイヤステートビルほどマージンは無い。
だからコストが安かったし柱の取り分も少ない。
しかし、飛行機がぶち当たったら倒壊する。
なぜなら「飛行機がぶち当たったら」という条件まで強度を確保する気がなかったから。
たとえばブルジュドバイ、世界貿易センタービルより更に新しい設計なので、きっとどこもかしこもマージンがほとんどないカツカツの設計がなされているに違いない。
けど世界貿易センタービルよりさらに安くあげられたはずだ。
話をソニーにもどそう。
ソニーは信頼性評価に対する技術力は他社を圧倒してすばらしいに違いない。
なぜなら、保証期間ギリギリの寿命を見切ってコストダウンした設計ができるのだから。
他のメーカーでは、何かの寿命を見誤ってうっかり保証期間内に壊れてしまうとおっかないからというので、もっとマージンをとるような高コスト体質になっているだろう。
逆にいうと、だからソニーはソニータイマーを埋め込んだという自覚がない。
きっとソニーは、保証期間10年の製品を作れと言われれば、他のどのメーカーよりも軽々と作ってしまうはずだ!