教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

悪魔的クリスマス

2009-02-27 00:06:20 | オタネタ全般
年が終末をむかえる僅か6日前、その男は我々の前にあらわれる。

その男は世界中のいたるところにあらわれる。
どんなに拒絶しようと、どんなに隠れようと、その男は必ずあらわれる。

その男の名はサタンクロース!

その男は野獣を連れてあらわれる。
野獣は後ろにギロチンのような刃先をそなえたソリを伴って現れる。
野獣は人の半身ほどもある巨大な角をそなえた猛獣だ。
野獣はマイナス何十℃という恐ろしい環境でも平然と耐久するバケモノだ。
野獣は走ることに全生命をかけた人類とは異なる進化をとげており、その後ろ蹴りはヘビー級ボクサーをはるかに上回る破壊的なダメージを保証する。
野獣は眼球が真横を向いていて全てを視界におさめることができ、どんな獲物も逃がしはしない。

その野獣の名はトナカイ!

神の遣いをきどるのか、サタンクロースは常に天から現れる。
サタンクロースに遭遇したものは、かならず一目で見分けられるという。
男は足の先から帽子のてっぺんまで返り血で真っ赤に染まるコートに身をつつんで現れる。
サタンクロースがあなたの傍らを通り過ぎるとき、あなたはきっとコートの一部になっていなかったことに感謝しているだろう。
わたしにとっては人の生き血をすするJOJOの仮面のごとく恐ろしいのだ。

その男は通り名でジングルベルとも呼ばれる。
ジングルベル、zinger veil、人を驚愕させる仮面、なんという恐ろしい通り名だろう。
その男は人にとりつきやすいにこやかな笑顔で現れるという。
キリスト教でいう七つの大罪の1つに値する人の物欲をもてあそぶよう、あからさまなプレゼントを持って現れるという。
だが、我々は注意しなければならない。
その男の仮面をはいだときが最も恐ろしいのだから。

その男の行動は恐ろしい。
だから、多くの親は子供を教育するとき、サタンクロースの進退について子供に言って聞かせる。
「良い子にしていなかったらサタンクロースは・・・」
と必ず言い聞かせる。
そうすると、かならずといっていいほど、子供はサタンクロースに気に入られようと良い子にしようとする。
良い子にしていなかったとき、サタンクロースにより自分がどんな目にあうか、どんな小さな子供でもそれを理解しているというのだ。

世間では、子供のころの恐怖感からか、サタンクロースがやってくる日にはじっと一人自宅で身を潜め、なにごともなく通り過ぎるのを怯えながら過ごしている独身男性も多いと聞く。

我々はきたる12月25日には気を引き締め、不用意な遭遇に細心の計らいを保ちつつ過ごすことだろう。
奇しくもそれは大正天皇崩御と同じ日であった。



(ちなみに次回は黒いシンデレラを予定)