教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

オタも20年たてば立派な文化

2009-02-20 00:02:34 | 経済/経済/社会
> アマテラスは引きこもり、紫式部は腐女子、清少納言はブログ女、紀貫之はネカマ、かぐや姫はツンデレ、
> 聖武天皇は収集ヲタで正倉院はヲタ部屋、後白河法皇は最新流行の追っかけ、秀吉はコスプレじじぃ、
> 狂言は第一次お笑いブーム、鎌倉末期は新興宗教ブーム、戦国の茶道は萌え喫茶ブーム
> 江戸期に入るとエロパロ二次創作がこれでもかってぐらい溢れかえっている。
>
> 事の良し悪しは置いといて、日本人は伝統的に変態遺伝子を受け継いでいるのは事実だ。
> 外国人から指摘されたとしても悪びれる必要はない。堂々と千年変態だと答えればいい。


もとの出どころは2chかどっかだと思う。
ようするに1000年たってみれば、バカどもの治乱騒ぎがいつのまにか世界に誇る文化になっていたということらしい(笑)。

いま、アニメやマンガの世界ではこれに似た世代形成が進んでいる。

たとえば “ハヤテのごとく!” では随所に初代ガンダムやリングにかけろなどのオマージュが施されているし、”かってに改造” でもちょっと古い系のオタネタがバシバシ出てきた。

きっとこれは、当時子供だった今では大きなお友だちとなった諸君がサイフを握っているという事情により発生したマーケティング戦略によるものだけではない。
アニメーターやマンガ家がわたしと同世代のひとたちで、自分が好きなものを微妙に織り交ぜたいという個人的欲求があるからだけでも語れない。
過去の名作の一端をほんのすこしだけ拝借することで、それがわかる通な客にハイクラスの楽しみを提供することにもあるとわたしは考えている。

たとえば平安時代の歌にも、万葉集から拝借した語彙をいれて、わかる人にだけニヤリとさせるように詠んだものもあると聞く。
あとは、海原雄山の食事に桑の実で香り付けし、わかる人にだけ風味を楽しんでもらうようにしたとか。
それと同じことだ。

(むしろ日本では一般人全員にヒットするものを作りたいとはならず、通な客に絶大な支持を集められればマスマーケットなんてどーでもいいみたいに考え、そして凝りに凝ったものに仕上がっていくという文化的土壌があるような気がする。一般人全員にヒットするものというとハリウッド映画とかマクドナルドとかのアメリカ式の文化だね。)

逆にジャンプ黄金期以前の作品には、単なる子供のヒマツブシとして消費されるものという意味以上に、文化的意味合いで支持されてきているという証拠でもある。
リアルタイムにこれら作品を知らない若い人を少しかわいそうに思うが、こればっかりはオタ歴が長いおかげで楽しめてよかったと思う。
きっとあと20年たてばポケモンでも同じ扱いを受けているだろう。