かつていにしえの時代、パソゲー業界には３大巨頭が君臨していた。
イースのファルコム。
信長の光栄。
そして、大戦略のシステムソフト。
パソゲーとはいっても、今のようにネトゲかエロゲしかない惨状とは全く異なる、いまとなっては考えられないような栄光に満ちた世界だった。
それもそのはず、ゲームというとファミコンだった時代、コンシューマーゲーム機とＰＣとでは性能差に天と地ほどの開きがあった。
ＰＣゲーム愛好家にとってはファミコンなど子供ダマシの低レベルなオモチャにしか見えないほどであったのだ。
ＰＳ３などが跋扈する現代では考えられない太古の世界である。
当時のＰＣゲーム愛好家は、世間でドラクエがどうのといって騒いでいるのを尻目に、ファルコムや光栄やシステムソフトの創りあげた芸術をひとり堪能していた。
また、当時ＰＣそのものが大変高額だったため、その芸術のすばらしさをいっしょに分かち合える仲間を探すのは至難の業だったことにおいてだけ、わずかに悔しい思いをしたものであった。
だが逆に、いまそこにある価値を理解できる喜びをもまた同時に堪能したものだ。
時はながれ、３大巨頭はたもとを分かち独自の道を歩むことになる。
ファルコムは「ファルコム商法」と呼ばれる他のだれにもマネのできない究極のビジネスモデルを確立した。（※１）
光栄はコーエーと名前を変え、コンシューマーへも積極的に進出し、恋愛シミュレーションでも高い評価を得、テクモと合併し、みごとに新しい時代の波に順応した。
いっぽう、システムソフトは迷走した。
システムソフトは迷走っぷりは株価をみてもわかる。
初公開のころは2200円をつけていたのに対し、なんと現在は50円代。
時代からいってもシステムソフト栄光の時代の末期に株式を店頭公開したのであり、他人に株をなすりつけて売り逃げるにしては最高のタイミングだったかもしれん。
まあ、いまとはってはそれもどーでもいいや。
最近はというと・・・
気がついたらいつのまにか親会社がカタカナ名の新興不動産会社になっていた。
某不動産会社には悪いのだが、なんだか ぁゃιぃ のでしばらく様子見していた。
ぁゃιぃという直感はあながち間違いではなかった。
某に第三者割当増資をしたころから株価は ”うなぎ登り” ならぬ ”うなぎ降り” になった。
日経平均を上回る勢いで株価は下げた。
なぜか？
なにがあったのかはH21年２Ｑ決算短信をみるとわかる。
意訳ギミに要約するとこうだ。
「本来は金融・生損保・通信関連分野のシステム開発が得意なのに、いままでは某親会社の不動産関係のシステム開発やらされていたし、不動産関係のポータルサイトを作らされていたので、まっとうな商売のジャマをされていた （；。；）」
ちなみにこの某社は東京グロースリートという不動産投資法人（REIT）の親の親会社でもある。
東京グロースリートは親会社から不動産を買って、しばらくしたら売却して、そのカネでまた親会社から不動産を買って・・・ということを繰り返す運営をしている。
ようはぶっちゃけると親会社の売れない不動産のゴミ箱にされているのだ。
世間でも「日本で唯一の物件転売型REIT」として悪名高い評判を得ている。
システムソフトはこんな子会社を食いつぶすような親会社の傘下なのだからたまったもんじゃない。
しかし、わたしは最近になってシステムソフト株を買ってみた。
なぜシステムソフト株を買ったのか？
もういちど決算短信をよく読んでみよう。
意訳ギミに要約するとこうだ。
「某親会社のシステム開発もひと段落したし、不動産関係のポータルサイト作るのもひと段落したし、これからは本業にもどるから心配するな！ （＾＾）ｑ」
なんだか心強いじゃあないですか！
それに、１０年前は債務超過というひどいありさまだったが、いまは手堅く無借金経営に切り替えている。（まあその分だけ総資産もかなり減ってはいるが）
さっきの某親会社のクソっぷりもそうだが、唯一の難点はというと総資産の１/５を上回るほどの関連会社短期貸付金があることだ。
むかしの決算短信をあさると、なんとこいつは某親会社への貸付だったことが判明。
やっぱりこの某親会社はクソだな・・・。
子分のスネオからオモチャをまきあげるジャイアンのごとくクソだ。
某親会社が飛んだらシステムソフトもかなり痛い。
この某親会社のH21年２Ｑ決算短信を見てみると、自己資本比率はなんと１.７％！！
ようするに持っている資産のうちの９８.７％は借金でまかなっているという、もはや “それなんて自転車操業” 状態。
そこだけがちょいと心配ではあるが・・・。
ついでに言うと、システムソフト本社ビルは中四国九州では最強の一等地にある。
福岡・天神の渡辺通り沿いで地下鉄天神駅から歩いていくところだ。
失礼を承知で言わせていただくと、はっきり言って総資産２０億円もないような会社の本社ビルにしては立派すぎるようないいモノを持っている。
会社がいよいよ困ったらこのビルの賃貸だけでも暮らしていける気がしないでもないのだが、どうだろうね？
・・・ということで、わたしはシステムソフト株を試しに買ってみた。
キホン的にわたしは１万円とかで買えるような、全損もありうる代わりに１０倍にもなりそうな、いわゆる宝くじ銘柄が大好きなのだ。
それに、むかしは単位株が１０００株だったこともあって２２０万円用意しないと買えない時期もあったが、１単位５０００円代で買えてしまうのでかなりお手軽だ。
さて、あなたも買ってみては？
【※１ ファルコム商法】
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090204
↑過去の当blog記事を参照願う。
イースのファルコム。
信長の光栄。
そして、大戦略のシステムソフト。
パソゲーとはいっても、今のようにネトゲかエロゲしかない惨状とは全く異なる、いまとなっては考えられないような栄光に満ちた世界だった。
それもそのはず、ゲームというとファミコンだった時代、コンシューマーゲーム機とＰＣとでは性能差に天と地ほどの開きがあった。
ＰＣゲーム愛好家にとってはファミコンなど子供ダマシの低レベルなオモチャにしか見えないほどであったのだ。
ＰＳ３などが跋扈する現代では考えられない太古の世界である。
当時のＰＣゲーム愛好家は、世間でドラクエがどうのといって騒いでいるのを尻目に、ファルコムや光栄やシステムソフトの創りあげた芸術をひとり堪能していた。
また、当時ＰＣそのものが大変高額だったため、その芸術のすばらしさをいっしょに分かち合える仲間を探すのは至難の業だったことにおいてだけ、わずかに悔しい思いをしたものであった。
だが逆に、いまそこにある価値を理解できる喜びをもまた同時に堪能したものだ。
時はながれ、３大巨頭はたもとを分かち独自の道を歩むことになる。
ファルコムは「ファルコム商法」と呼ばれる他のだれにもマネのできない究極のビジネスモデルを確立した。（※１）
光栄はコーエーと名前を変え、コンシューマーへも積極的に進出し、恋愛シミュレーションでも高い評価を得、テクモと合併し、みごとに新しい時代の波に順応した。
いっぽう、システムソフトは迷走した。
システムソフトは迷走っぷりは株価をみてもわかる。
初公開のころは2200円をつけていたのに対し、なんと現在は50円代。
時代からいってもシステムソフト栄光の時代の末期に株式を店頭公開したのであり、他人に株をなすりつけて売り逃げるにしては最高のタイミングだったかもしれん。
まあ、いまとはってはそれもどーでもいいや。
最近はというと・・・
気がついたらいつのまにか親会社がカタカナ名の新興不動産会社になっていた。
某不動産会社には悪いのだが、なんだか ぁゃιぃ のでしばらく様子見していた。
ぁゃιぃという直感はあながち間違いではなかった。
某に第三者割当増資をしたころから株価は ”うなぎ登り” ならぬ ”うなぎ降り” になった。
日経平均を上回る勢いで株価は下げた。
なぜか？
なにがあったのかはH21年２Ｑ決算短信をみるとわかる。
意訳ギミに要約するとこうだ。
「本来は金融・生損保・通信関連分野のシステム開発が得意なのに、いままでは某親会社の不動産関係のシステム開発やらされていたし、不動産関係のポータルサイトを作らされていたので、まっとうな商売のジャマをされていた （；。；）」
ちなみにこの某社は東京グロースリートという不動産投資法人（REIT）の親の親会社でもある。
東京グロースリートは親会社から不動産を買って、しばらくしたら売却して、そのカネでまた親会社から不動産を買って・・・ということを繰り返す運営をしている。
ようはぶっちゃけると親会社の売れない不動産のゴミ箱にされているのだ。
世間でも「日本で唯一の物件転売型REIT」として悪名高い評判を得ている。
システムソフトはこんな子会社を食いつぶすような親会社の傘下なのだからたまったもんじゃない。
しかし、わたしは最近になってシステムソフト株を買ってみた。
なぜシステムソフト株を買ったのか？
もういちど決算短信をよく読んでみよう。
意訳ギミに要約するとこうだ。
「某親会社のシステム開発もひと段落したし、不動産関係のポータルサイト作るのもひと段落したし、これからは本業にもどるから心配するな！ （＾＾）ｑ」
なんだか心強いじゃあないですか！
それに、１０年前は債務超過というひどいありさまだったが、いまは手堅く無借金経営に切り替えている。（まあその分だけ総資産もかなり減ってはいるが）
さっきの某親会社のクソっぷりもそうだが、唯一の難点はというと総資産の１/５を上回るほどの関連会社短期貸付金があることだ。
むかしの決算短信をあさると、なんとこいつは某親会社への貸付だったことが判明。
やっぱりこの某親会社はクソだな・・・。
子分のスネオからオモチャをまきあげるジャイアンのごとくクソだ。
某親会社が飛んだらシステムソフトもかなり痛い。
この某親会社のH21年２Ｑ決算短信を見てみると、自己資本比率はなんと１.７％！！
ようするに持っている資産のうちの９８.７％は借金でまかなっているという、もはや “それなんて自転車操業” 状態。
そこだけがちょいと心配ではあるが・・・。
ついでに言うと、システムソフト本社ビルは中四国九州では最強の一等地にある。
福岡・天神の渡辺通り沿いで地下鉄天神駅から歩いていくところだ。
失礼を承知で言わせていただくと、はっきり言って総資産２０億円もないような会社の本社ビルにしては立派すぎるようないいモノを持っている。
会社がいよいよ困ったらこのビルの賃貸だけでも暮らしていける気がしないでもないのだが、どうだろうね？
・・・ということで、わたしはシステムソフト株を試しに買ってみた。
キホン的にわたしは１万円とかで買えるような、全損もありうる代わりに１０倍にもなりそうな、いわゆる宝くじ銘柄が大好きなのだ。
それに、むかしは単位株が１０００株だったこともあって２２０万円用意しないと買えない時期もあったが、１単位５０００円代で買えてしまうのでかなりお手軽だ。
さて、あなたも買ってみては？
【※１ ファルコム商法】
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090204
↑過去の当blog記事を参照願う。