教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ナディアとラストエグザイルの共通点

2009-06-05 00:03:45 | オタネタ全般
ガイナックスの “ふしぎの海のナディア” とGONZOの “ラストエグザイル” には意外に共通点が多そうな気がするので列挙してみた。
昨日のGONZOネタついでということで。



少年と少女がペアの冒険物語
スチームパンクな世界観
メカデザにこだわりがある
主人公はメカが得意
しょっぱなはレース参加から
敵はスーパーテクノロジーを持っている
味方になる船もスーパーテクノロジーを持っている
上記2者は戦争している
船の船長は無愛想なおっさん
船の副長は年上のおねえさん
サブヒロインはロリキャラ
味方キャラで死者が出る
敵のボスは知的で騒がない
船の副長の葛藤がえがかれる
船の副長は船長に対して報われない片思い中
最初っから団体さんではなく、後で団体さんになる
エンディングで子供のいるその後シーンが出る
あとで過去の遺物のスーパーメカが登場
主人公とヒロインは恋人というよりは相棒に近い関係
ヒロインが嫉妬深い
特別な力を発揮する青く輝くものがでてくる
主人公がテクノロジーの恩恵を受けられなくなって困るシーンがある



たしかに似てはいるが、これはパクリではない。
設定的に似ているだけだ。
事実、ストーリーや人物画やメカや背景は全く似ていないし、作品全体の雰囲気もナディア臭い感じはせずむしろ強烈にGONZO臭い。
パクリというのは韓国のテコンVのようなものを言うのだ。

GONZO創業者の4人はもともとガイナックスにいたみたいだし、自分たちがナディア製作の過程で完成させたテクニックを継承したのかもしれない。
海底二万マイルをガイナックス風にスーパー解釈するとナディアができたのも妥当だし、GONZO風にスーパー解釈したらラストエグザイルになっても何らフシギではない。

ラストエグザイルはGONZO渾身の描き込みがなされており、アンチさえもイチャモンつけられないほど作画は極上にすばらしい。
ところが、あまりにも作画がすばらしすぎて、作画以外の月並みな一部のところが目についてしまう。
アンチ諸氏がつっこみまくるところだ。
(わたし的にはそんなに悪いとも思わんのだが・・・)

たとえばで言うと、マクドナルドのプレミアムローストコーヒー(150円だっけ?)を美味い美味いと大喜びで口にしているひとがいる反面、5000円級のレストランで食後のコーヒーがプレミアムローストコーヒー並みだったらガッカリだというのに似ている。
そもそも見るにも値しないような凡百のアニメとは全く違う圧倒的な格を見せつけ、そのおかげで全ての面で高いクオリティーを維持できなかったために一部に批判が出る、そんな感じだ。

そこで!
ここで1つだけシナリオでいかしたところを紹介してみたい。



クラウスあのね
このレースが終わったら言おうと思っていたことがあるの

なに?

あたし戦うヴァンシップには乗りたくない
クラウスは、あたしとはもう違う空を見てる
クラウスが戦う気持ちはわかってるつもりよ
だからがんばろうとしたけど、でもやっぱりダメ
だからね
だからクラウスが戦うヴァンシップはあたしが診る
クラウスのメカニックになる
わがまま、だね

いっしょにはいるんだよね

うん

だったら、空が静かになって僕たちのヴァンシップが直ったら、そのときはナビに戻ってきてくれるよね

うん

ラヴィが診てくれるなら僕は安心して飛べる
例え、戦うためにヴァンシップに乗るんだとしても

つぎにラヴィといっしょに飛ぶときはグランドストリームを飛ぶときだね
約束だよ

うん、約束



とある1シーンだ。
ちかごろの萌えアニメは、主人公とヒロインはどうやったってラブラブカップル化する以外の選択肢を持たない。
ところがラストエグザイルはそうそうベタベタにはならない。(まあ、ベタベタなところもあるけど。)
ラブラブカップルというより、背中をまかせて戦える相棒、そんな仲なのだ。

ただかわいらしいだけのヒロイン、ただ優しいだけの主人公、そんなのはもう見飽きた。
ただ情熱的なだけの、先走って盛り上がっているベタな昼ドラなみの恋愛物語にも飽きた。
そうではない、こういった真の信頼をおける男女の関係というのも、それはそれで憧れるストーリーではなかろうか。

ひさしぶりにいいカップルを見せてもらった気がする。