教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ソフ倫の陵辱系エロゲ規制

2009-06-18 00:00:28 | オタネタ全般
学園モノや妊娠も!? エロゲの規制は陵辱系にとどまらない!?
http://www.new-akiba.com/archives/2009/06/post_18857.html

> 「現在、規制に関する案件で、各方面と折衝を重ねておりますが、将来的には、人外ヒロインや、子作り、孕ませというワードや要素があるものはショップでは取り扱わなくなる可能性が出てきております」



ソフ倫が凌辱ゲーム規制を決意するまでの経緯
http://toriyamazine.blog100.fc2.com/blog-entry-237.html



「エロゲーで人間性失う」 @円より子
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080523/its0805231820000-n1.htm

これはちょっと前のニュースね。



この問題についてはみんなさんざん議論してきたので、ここであえて見解を述べることもないだろう。

ただ、1つだけ宣言する!

わたしが性犯罪で逮捕されたら
「円より子とソフ倫によって欲求不満の吐け口を失ったため、ついつい犯罪に走ってしまった」
と法廷で証言することを誓う。

ミーナの月面兵器が怖すぎる件

2009-06-17 00:01:16 | オタネタ全般
とある方のblog(※1)で月面兎兵器ミーナがけっこう楽しいというので、さっそく見てみることにした。

ミーナのおもしろいところの解説はそちらに任せるとして、ミーナの知られざる真実について語ってみたい。

あれ?
なんかこんなことが前にもあったような気が・・・
まあいいや(笑)。



> 月面にヒソカに建設されていたラビットフォース基地より
> ミーナのウェポンは射出される
> 赤方偏移型重力カタパルトの超加速により
> 平均時間14.7秒で地球に到達する

これは恐ろしく速い。
どれくらい速いって、光の速さの8.7%に相当するほど速い。

赤方偏移ってのは、光の速さに近い速度で遠ざかる物体が放つ光は波がノビノビになって赤っぽく見えるという現象のことである。
さすがに光の8.7%も速度があると、緑が黄緑に変わったのが目で見てもわかるくらい赤方偏移する。
それに加えて準備や加速/減速の時間が必要だとすると、カタパルトの射出速度はさらに速くなければならない。
そうするとさらに色が変わる。
ん~、赤方偏移型と名乗るにふさわしい性能だ。

すごいのはこれだけではない。

ミーナのウェポンはいったい何kgあるのかはわからないが、仮に10kgぐらいだったとしよう。
それが光速の8.7%の速度を持っていたとすると、運動エネルギーはどれだけになるだろうか?

なんと広島型原爆の70~80発分のエネルギーを持つ。

東京湾にそんなウェポンを撃ち込んだらシャレにならない。
だからウェポンは減速機能を持たなければならない。
だが、ウェポンの減速にも同じだけエネルギーが必要である。

たとえば逆噴射かなにかして減速したとしよう。
そんな感じで運動エネルギーが熱エネルギーに変わったとすると、東京が壊滅するほどの熱エネルギーを発する。
逆噴射の案はナシだな。

じゃあどうするかって?
恐らく運動エネルギーを質量に変換するしか安全に減速できる方法はあるまい。
だがいまの人類の科学力では、いったいどうすればこんな大量の質量への変換が可能なのか、原理を推測することさえ困難だ。

地球側から高エネルギー粒子をウェポンに向かって打ち込んで、ウェポン側から見たら静止した状態でウェポン側の粒子と相互作用させてより重たい粒子に変換させることができれば減速できる・・・かなぁ。

ウェポンのすぐ後ろにウェポンと同じ速度で動くマイクロブラックホールを発生させ、ブラックホールは用が済んだら短時間で蒸発させて消してしまえば減速できる・・・かなぁ。

知恵不足でわたしにはわからん・・・。

そんな減速を自在に操れるウェポンを装備できるミーナはもはや無敵に等しい。

ミーナ強し!
ラピッドフォース最強!!

生身の宇宙人など、まあ、ミーナにとってはとるに足らぬ相手ですな。



【※1 月面兎兵器ミーナのネタ元のblog】
個人就活ブログ
ミーナ見ぃな
http://japanimation.blog72.fc2.com/blog-entry-215.html

BLAME!に見る数字のオシャレ

2009-06-16 00:00:12 | オタネタ全般
BLAME!というハードSFマンガがある。(※1)
これは、翻訳モノのハヤカワSF文庫作品バリのハードっぷりと比較しても遜色ないほどのハードSFであり、日本人の作品としてここまで描けるものは大変珍しい。

BLAME!には、いくつかとんでもないスケールの数字が出てくる。
そうはいってもべつにこれの数字がいくつかにこだわる必要はない。

しかし!

この数字の意味が何なのか、それを考えるだけでも楽しそうじゃないか。
そこで、これの意味を考えてみようかと思う。
世界観についての考察はいくつかされているし、なにより “BLAME! and so on” を読むのが良い。
とりあえず本記事は数字についてのことだけにしたい。



[9巻]
「ここは球状の空間で直系は平均十四万三千キロメートル」
  (中略)
「かつてこの空間には歳の原材料になる何かが収納されていたと私は推測している」

14.3万km、これは木星の直系に等しい。
ようするに、構造体は木星をも取り込んで都市の材料として使い、さらに拡大したということを暗示している。



[7巻]
「2244096時間後」

1日は24時間。
うるう年も加味すると1年は365.25日。

2244096時間が何年になるかというと、
2244096÷24÷365.25 = 256 より
きっかり256年。
256というのは2の8乗で、(8の整数倍のバス幅を持つ一般的な)コンピュータ的には大変切りのいい数字だ。



[6巻]
「目的地を40-7KE地点に変更 距離六千七百八十キロメートル」

6780km、これは火星の直系に等しい。



[バイオメガ]

復物主の全長は48億km。
太陽系のいちばん外側にあるカイパーベルトまでの距離。
太陽系の端まで伸びているということを暗示。



[アバラ 上巻]

単行本のオビ
「二瓶勉が描くハードSF、47,335,389秒ぶりの新刊!!」

さっきの7巻のところで
> うるう年も加味すると1年は365.25日。
としたが、もうちょいと正確に365.2422日にするとジャスト1.5年になる。



【※1 BLAME!】
BLAME!
弐瓶 勉
講談社(アフタヌーンKC)
全10巻
http://www.amazon.co.jp/blame/s?ie=UTF8&keywords=BLAME!&rh=i%3Aaps%2Ck%3ABLAME!&page=1

NOISE
講談社(アフタヌーンKC)
全1巻
BLAME!の外伝的あつかい
ISBN4-06-314278-7
http://www.amazon.co.jp/NOISE-%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%B3KC-%E5%BC%90%E7%93%B6-%E5%8B%89/dp/4063142787/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1244914269&sr=1-3

BLAME! and so on
講談社
弐瓶勉氏の画集
当人の作品解説がかなり熱い
ISBN4-06-364528-2
http://www.amazon.co.jp/BLAME-so-%E2%80%95%E5%BC%90%E7%93%B6%E5%8B%89%E7%94%BB%E9%9B%86-%E5%BC%90%E7%93%B6-%E5%8B%89/dp/4063645282/ref=sr_1_22?ie=UTF8&s=books&qid=1244914496&sr=1-22

クマムシ最強伝説を確かめた男

2009-06-15 00:01:36 | 科学
地球最強の生物はなにか?

もちろん刃牙のとっちゃんではない。
それがクマムシである事はそのスジでは有名な話だ。

http://ameblo.jp/oldworld/entry-10005270697.html
たとえば↑このサイトなどでそれは紹介されている。

食い物が無くても、
水が無くても、
真空に放り込んでも、
超高圧に放り込んでも、
絶対零度付近まで冷やしても、
水が沸騰する以上の温度に熱しても、
遺伝子が損傷するほどの放射線を浴びせても、
それでも生きているという地球最強の生物である。

あるとき、この地球最強のクマムシはいったいどれほど強いのか、自分の目で確かめようとした男が現れた。

その男は、クマムシをフッ素系の液体にジャブ漬けしたあと、なんと7万5000気圧の環境に放り込んでクマムシの生態を観察した。

7万5000気圧というとピンとこないかもしれないが、机上計算の上では空気が鉄の密度の10倍以上になるという信じられないような極限環境である。

http://surc.isas.ac.jp/SpaceUtilizRes/SUR23_Proceedings/134_Saigusa.pdf
↑彼の軌跡はここに記されている。
なお、これはお遊びではなく大マジメな研究発表である。

詳細はそちらを見たほうがいいが、カンタンにいうとクマムシは生き残った。
彼の研究によって伝説に1行が追加されるという成果をあげた。
それはクマムシ最強伝説の新たな始まりでもあったのだ。

http://surc.isas.ac.jp/
↑例の論文サイトのトップはここだ。

0.1気圧でカイコを飼ってみたとか、他にもおもしろいのがいくつかある。
興味があったら見てみるといい。

CLANNADで理解できないところ

2009-06-14 00:11:30 | オタネタ全般
CLANNADというギャルゲー, アニメがある。
CLANNADは好きなんだが、ところどころ理解できないところがある。

いや、どちらかというと・・・
頭脳でツジツマを理解できるが、魂がその感情を共感できない、そんな感じがする。

アニメ版CLANNAD第1期は実におもしろかった。
一組の男女が出会い、恋に落ち、そしてつがいとなる、そこまでの描写を担当する期である。

わたしはリアルのねえちゃんを好きになったり恋をしたりした事がないにもかかわらず、誰かを好きになって、そして誰かのために生きていくことが素晴らしいことだと理解できた。
いや、魂がその感情を共感できた、と言ったほうが近いか。
まあ、これはCLANNADに限ることではない。

しかし!

同じ作品でもアニメ版の第2期はアレだ・・・。
理解できない描写が多かった。
べつに貶めたいわけではないのだが。

第2期は男女が共に暮らし、結婚し、出産し、育てる、そこまでの描写を担当する期である。
問題はそこだ。

たとえば出産シーン。
主人公は酷く狼狽する。
なぜこいつは狼狽する?
出産というのはそういうものなんじゃないのか?
あらかじめ出産ことはわかっていたのに、なぜ今さら狼狽する?

出産は毎日どこかで起きているようなものであろう。
例えは悪いが、交通事故より出産のほうが多いのではあるまいか。
わたしは立ち会ったことはないが、さほど珍しいものではあるまい。

たとえば育てるシーンでもそうだ。
主人公がこの子を守ろうとか育てようとか心に誓うシーンがよくわからない。
主人公が親に対してどうこう思うシーンがよくわからない。
意味は理解できるが魂が共感しない。

アニメ版CLANNAD第1期があれだけおもしろかったのだから、きっと見方を変えれば第2期も同じくらいおもしろいに違いあるまい。
しかしそうは思えないのだ。

この問題は本質的には妻子もちでもないと理解できないのかもしれない。

ちなみにバスタード26巻に次のような作者コメントがある。

> 子供が生まれてすぐにわかった事があるのです。
> ドラマとか聴いていて今までスルーだったポイントがすっごく効いてくるのです。
> 考えてみれば子供がいる人が作った物ってすっごい多いはずですよね。
> そーか…今までは半分ぐらいしか聴けて見れていなかったのか…
> 音楽もニュースもオッサンのハゲ頭も、世界にはもうひとつの意味があったんだ…

恐らくこれが最も的を得た解説だろう。

わたしには実写の昼ドラとか、マジでくっだらねぇーとしか見えない。
だが、昼ドラは主婦層がメインターゲットなわけだから、当然ながら夫婦になっていて子供がいる層がターゲットとなる。
わたしは(年齢を除くと)そのメインターゲットから最も遠いところにいる。
だからわたしの魂が共感しない。
だから、くっだらねぇーとしか見えないのも仕方ないのかもしれない。

まあ、これもだれか異性と同棲でもしていたらもうちょっとは違うのかもしれんなぁ…。
しかし、0人なのは少なすぎるような気もしないでもないのだが、どう考えても1人よけいにいるのは多すぎるとしか思えん!
むしろ、週1(つまり1/7人)でも多すぎる気もする。
仮にいるとしても1/20人くらいでいいや。
ということで、わたしがこの解にたどりつくのは不可能だと断言できるぞ。
やはり理解するすべはない。

ついでに言うと、会社の同期で妻子もち家もちの男もいるのだが、そいつはわたしを見て、なんでそう1人で寂しそうな感じもせず日々楽しそうに暮らしているのか理解できないらしい。
それの反論として
「そもそも子供がいるという事態を全く想像できねえ。
 だいいちそうカンタンに子供ができるとも思えないし…」
などといったところ、
ガッチリ肩を掴まれて
「いいか、子供ってのはカンタンにできるんだからな!」
と、やたら念を押されて忠告されたことがある。

何があったのか知らんが、人生イロイロ悲喜こもごもということだ。
まるでCLANNADのように。

CLANNAD智代編にみる逆転視点

2009-06-13 00:00:42 | オタネタ全般
CLANNADというギャルゲーがある。
今回はそのギャルゲーのアニメ化作品、とくに地上波TV未放送の番外編「もうひとつの世界 智代編」についてふれたい。(※1)

CLANNADは数多あるギャルゲーや萌えアニメと同じ女の子とのドタバタ劇であり、そして女の子の言動を見て愛でるものである。
そしてそういった類のものの多くは主人公というキャラクタは、恋愛モノというストーリー展開の都合の上で必要なだけで、とくにキャラクタがヒロインなみに魂がこもっているとは言いがたいような、極端にいえば空気のような存在である場合もある。
CLANNADの主人公もどちらかというとそれに近い。

それでいいのか?

わたしは別にかまわない。
キャラを見て愛でるという目的に準拠した仕様なわけだ。
むしろ積極的に肯定しても良いかもしれない。

しかし!

稀にそうではない萌えアニメもある。
CLANNAD番外編「もうひとつの世界 智代編」がそうだ。
これは先の構図に当てはまらない数少ない作品の1つである。

一般的な萌えアニメでは、ヒロインが主であり主人公はオマケである。
これはCLANNAD本編でもそうだ。
ところが智代編では、めずらしくも主人公が主でありヒロインがオマケのような描写になっているのだ。

つまり、ヒロインを見て愛でる、この一般的手法を用いていない。
ヒロインを見て愛でる主人公を見るものだと言ったほうがいい。

全般的にCLANNADのヒロインは歳相応よりはるかに幼い。
ところが智代編のヒロインだけはそうではない。
チンタラしていた主人公の遥か上をゆく完成された人格者である。

たいへんな人格者のヒロインに愛されながら、その不釣合いに心を痛める主人公。
主人公がいなくても生きていけるヒロインへの救済を描くのではなく、不良を自認するダメダメな主人公のカタルシスや成長の描写。
(これくらいは不良というよりタダのグータラなだけなんだが、まあそれはおいといて…)

はじめてこれを見たときはフシギな感じを受けた。
CLANNAD本編(とくにアニメ版の第1期)は全般的に主人公視点でがんばるヒロインを見て「萌え~♪」とするものだ。
だが智代編だけはそうではなく、ヒロインの寵愛をうける主人公に同調し、葛藤する主人公を見て何かを感じとるのだ。

第2期にも多少用いられているこのあたりの描写テクニック、今までの萌えアニメにない視点の逆転をはかった、なかなかに興味深い手法ではないか!



ついでに言うと、わたしはこの作品に妙な既視感のようなものも感じた。
当blog記事の2009.03.02や2009.04.01で記したように、わたしの出身中学は極めつけにアレなところだった。
そんなところにいたものだから、当時のわたしは凶暴だったし酷く荒れていた。

中学校卒業後、まっとうな高校に入学した。
そこはいわゆる坊ちゃん学校の男子校だった(いまは共学らしいけど)。
そこでは生徒はわたしも含めて人間らしい扱いを受けた。
大人として尊重に値する教師(←ふつうはあたりまえのことなんだが…)に恵まれた。
そしてわたしはまっとうな人間に戻った。
大学にも進学することができた。

そんなわたしだからこそ、”不良を自認するダメダメな主人公のカタルシスや成長の描写” を見て何か思いだしたような気になるのだ。

わたしは共学の学校生活というとどうしても中学校を思い出してしまうので、智代編の主人公の高校生活をどうしても自分の中学校生活とダブらせて見てしまう。
そして高校卒業後の主人公の成長もまた中学卒業後の自分の歩みをダブらせてしまうのだった。

萌えアニメにもかかわらず、わたしはヒロインをあまり見ていなかったような気がしてならない。
ヒロインの智代もそれはそれで大好きだけどね。



【※1 もうひとつの世界 智代編】

CLANNAD「智代編」予告の動画
http://www.tbs.co.jp/clannad/clannad1/06special/images/tomoyo.asx

CLANNAD/DVD/8巻(通常版)
http://ishop.tbs.co.jp/ec/tbs/product/detail.jsp?pid=1957503&cid=cat12392

> <収録内容>
> 3話収録(22~24話)

うち23, 24話は地上波TV未放送であり、智代編はその24話に相当。

先物屋のトンデモ理論

2009-06-12 00:03:29 | 経済/経済/社会
このまえ、どこぞの先物屋からキャッチセールスの電話がかかってきた。
よくよく話を聞いてみるとこれがまたスゴい話だったので、かいつまんで記しておきたい。

はっきり言って、経済なんてド素人なうえにタダのアニオタなわたしでさえ見破れるようなトンデモ理論を展開するのは、それはプロとしてどうなの?と思ってしまうのを禁じ得ない。
リスクも理解せず騙され同然で契約した個人がかわいそうである。
こんな先物屋なんてさっさと潰れてしまったほうが世のためだ。


① 数ヶ月で40%もの運用益が得られる

「ホントにそんなに短期で40%も値上がりするような投資対象があるのかよ?」
と思っていたところ、こいつは金の先物取引で、どうやらレバレッジ100倍かけるらしい。
もうアホですかという倍率だよな・・・
だいたいLTCMでもレバレッジ25倍なのにあっという間に破産したんだから。

ついでに言うと、最初のころ話をしていたうちは常に「儲かる」とか「確実」とかばかり強調していて、レバレッジの話はこちらから聞かないと出てこなかった。
大変不誠実だと感じる。


② ○○だから確実に儲けられるチャンス

1年前に原油が1バレル150ドル近いときにもみんなそんな話してたよな・・・
そっから35ドル以下まで下がったとき、みんな何て言い訳してたんだろ。


③ 1口30万円

1口30万円だったが、申し込みは600万円以上なのだとか。
レバレッジ100倍だから、ようするに6億円の取引をするリスクをかぶれと?


④ 商売なので多少の手数料をいただく

40%もの運用益というと目がくらむかもしれないが、元本の17%もの手数料というとこれはいかがなものか。
大手の証券会社が運用している投資信託の申し込み手数料は高くてもせいぜい3%台だから、それに比べるとボッタクリ的に高い。


⑤ 余分な現金資産を保有することでレバレッジを下げることが可能

えっと、、、
600万円だから、レバレッジを10倍にまで下げようとすると6000万円くらい現金資産がいるよね。
というか、レバレッジ10倍でもどうかと思うんだけど。


⑥ いまは商品で資産を運用するのが確実

ひところカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)が
「資産の12%だけをコモディティーで運用しているから大した規模ではない」
といったとき、それでも世間から多すぎると非難されたものだ。
仮に8%が妥当なラインだとすると、600万円つぎこんでもいい人は7500万円ほど純資産を持っているひとになるよね。
だったらわたしは買うとしてもおとなしく金のETFでもチマチマ買ってるわい。


⑦ 確実な値上がりの情報を伝えられるのが今回のメリット

ただの情報量で元本の17%も払おうと思うヤツがいったいどこにいるんだ?


⑧ ある程度の金額で申し込み頂かないと赤字になる

1口30万円で申し込んだとしても5万円の手数料収入があるんだけど・・・。
あんたらが電話営業して人件費使ってるから赤字になるんでしょ?


⑨ 金が○ドル値上がりするだけで○円儲かる

レバレッジ100倍の場合、1%の値下がりで追証になる。
ここ1ヶ月間ほどの当日と前日との差分の標準偏差(1σ)を計算してみたところ、ちょうど1%だった。
つまり、たったの1日で追証に追い込まれる可能性が16%もあるということだ。
長期的に値上がり傾向が確実だったとしても、短期的には追証に追い込まれる確率がかなり高い。
こういったバクチ感覚でやってもいいのは、わたしだったら数万円くらいまでだ。
600万円なんてどう考えてもありえねえし。
(現に、倒産リスクのある会社の株を1万くらいの額でアレコレ買ってみて、数分の1になったり数倍になったりと、それなりにバクチを楽しんでいる)


⑩ 投資だから当然リスクはつきもの

勢いや蛮勇でリスクをとるのはタダのアホだ。
どれくらいの変動があるから、どれくらいの確率でどれくらいの損する可能性があり、それでも「あらら」といって笑っていられるだけのリスクに収まるか、それがリスクをとるという事だ。
今回のだと、金が短期的にたった2.7%値下がりするだけで元本は溶けて1000万円の借金が発生する。
こいつは「リスクを取れ」という美声を売り文句にしているが、人生設計が狂うようなリスクをとってはいけない事は少し考えればわかるだろ・・・。


⑪ 投資してくれたみなさん大喜び

「みなさん破算しなくて本当によかったね」と、心の底からお喜び申し上げたい。

時計塔のヒミツ

2009-06-11 00:03:45 | 科学
Strawberry Panic やハヤテのごとく!などには、学校に巨大な時計塔がついている。

で・・・
なんでこう、時計って時計塔になるのだろうか。
なんでこう、時計って高いところにあるのだろうか。

実はこれには理由がある。

視認性の問題もある。
宗教的な理由もある。
威厳を保つためといった支配者側の都合もある。

しかし!

それだけではない。
技術的にそうしなければ都合が悪い理由もあったのだ。

いまの水晶振動子が基準源の時計(いわゆるクウォーツ式)はおいといて、もっと古い機械式の時計を考えよう。

腕時計なんかではゼンマイみたいな小さな振り子が入っている。
こいつはけっこうクセモノで、バネの経年変化やら何やらで精度が落ちやすい。
バネのテンションによって精度が決まっているからだ。
いきおい、どうしても時間がずれる。

ではどうするか?

置時計みたいな振り子にすれば良い。
原理的には地球の重力が一定でありさえすれば、ガリレオの発見よろしく振り角によらずいつも同じ精度が得られる。
バネのテンションなどには依存しなくていい。

しかし、ガリレオ理論は
「振り子の振り角が十分小さければ」
というおやくそくが成り立つときだけ成り立つ。
卓上サイズ時計のような短い振り子ではなく、何メートルもあるようなうんと長い振り子を使うほうが、振り角が小さくなるので精度が出る。
だから時計の文字板は高いところにある。

細かいことをいうと・・・
振動子と駆動回路がなるべく粗結合になるように脱進機の構造を工夫したり、湿度変化による浮力を補正する金属を追加して重心が移動しないようにしたりと、いろいろと高精度化テクノロジーが詰まっているので、興味があったら調べてみると面白い。

さらに!

振り子の駆動エネルギーが一定でなければ振り子の周期がビミョーにずれる。
腕時計ではゼンマイみたいなバネを使っているので、巻き始めと巻き終わりでテンションが変わりやすい。

ではどうするか?

重りにヒモをつないで、それをドラムにグルグル巻きにして、上から吊るして重りが下がる分を振り子の駆動エネルギーとして使えば良い。
そうすれば重りが落ちきるまで常に均一に駆動できる。

しかし、重りをぶら下げる以上、ある程度の高さが必要である。
高ければ高いほど、ドラムがほどけるまでの時間稼ぎができるので、長時間の連続稼動ができたり、高精度だけど重くて長い振り子を駆動できたりできる。
だから時計の文字板は高いところにある。

細かいことをいうと・・・
腕時計とかのコンパクトな時計でも、ゼンマイを予めSの字に塑性変形させておいて巻き始めと巻き終わりでテンションが変わらないようにするとか、バルジという三角錐の定力装置によってゼンマイの解ける速さを変えて力が一定になるようにするとか、これもいろいろと高精度化テクノロジーが詰まっていて面白い。

さて、時計が時計塔にある理由がわかった。
むかしは高精度な時計を作るためには時計は高い位置に置かなくてはならなかったのだ。

むかしは時計塔の時計のゴングが町中のひとのリファレンス時計だったので、町中でいちばん正確でなければならなかった。
時計塔の時計を校正するためには、天体観測して合わせる以外になかった。
それ以上に高精度なものは無かったのだ。

Strawberry Panic やハヤテのごとく!などを見ても、建物の中のシーンがときおり出てくるが、どこにも振り子や重りらしきものは出てはこない。
Strawberry Panicの11話にポータブルカセットプレーヤーが登場したり、18話にダイヤル式固定電話が登場するところから、時代は20世紀末だと思われる。
仮にそのころに時計塔が建造されたとすると、恐らくすでにいわゆるクウォーツ式とか電波時計とかしか入手できなかったであろう。
だから、あれは見かけだけ古いのにマネたデカダン趣味にすぎない疑いもある。
アレはパチモンだということもありうる。

ところが!

Strawberry Panicの建物は100年前のものだという設定になっている。
日清戦争のころだ。
そのころに建造された時計塔がそのまま稼動していたとすると、本当にそういったメカを搭載している可能性が高いのだ。
きっと振り子や重りは登場していないだけで、きっと時計塔にあるに違いない、、、うん、そういうことにしておこう(笑)。

ホンモノの時計塔の時計ならメカニズムはすばらしい。
あれはいいものだ。



追伸:

↓いいもののサイト。
http://www15.ocn.ne.jp/~tokeidai/
http://www.welcome.city.sapporo.jp/sites/tokeidai.html
構造がわかってるとなお面白い。

「祝福」と「呪い」、そして精神コントロール

2009-06-10 00:03:22 | オタネタ全般
人間は精神状態の影響を極めて強く受ける。
したがって、精神状態をコントロールすることで、本来得られない特殊効果を付与することができる。
これは「魔法」の解釈の1つである。

魔法には「白魔法」と「黒魔法」があると言われている。
一般的には、

「白魔法」とは・・・
 善なる神や天使の力を借りる魔法
 人に益をもたらす魔法
 良い心からもたらされる魔法

「白魔法」とは・・・
 悪魔や邪悪なものの力を借りる魔法
 人に害をもたらす魔法
 悪い心からもたらされる魔法

と分類される。

わたしにはこの分類があまり的を得ているとは思えない。
先の、” 精神状態をコントロールすることで、本来得られない特殊効果を付与することができる” という解釈においての分類ではないような気がするからだ。
わたしは「祝福」と「呪い」という観点から分類したいと思う。

「祝福」の意味はカンタンだ。
良い影響が出るように祈ることである。
それによって特殊効果を付与するものである。

「呪い」はどうだろう。
悪い影響が出るように祈ることだろうか?

違う。
「呪い」とは、何らかの犠牲や制限をともなうことにより、特殊効果を付与するものである。


まず「祝福」の代表例をあげる。
God bless you!
意味は ”お幸せに”。

甲子園の応援団の声援なども祝福だ。
自分たちの側からの祝福により、選手はみずからの精神を奮い立たせる。


では「呪い」の代表例を。
最も一般的で極めて強烈なのは結婚だ。
お互いを強力に束縛するが、そのかわり、お互いから強力な庇護を受ける。

ちなみに事実婚は呪いの効果が薄い。
束縛がゆるいかわり、お互いからの庇護はいつ無くなってもおかしくない。
だから、結婚式や披露宴を催したり、婚姻届を出したり、住居を構えたりと、こういった行動にはそれなりに呪いの発動効果を高めるのに意味がある。

学校においての理系/文系の選択なども呪い効果がある。
「私は数学や物理は全然できない、そのかわり国語や英語は人一倍できるようになれるはずだ!」
私立文系をめざすうえで、かなり強力な精神コントロールになる。

わたしは私立文系ではないが、これと同じような呪いをかけた。
実際、その呪いによってうまくいった。
わたしはわたし自身のことを、人間の持つ全パラメータで平均したらたぶん人並み以下だろうと見積もっているのだが、それに比べればかなり巧くいった。

これを祝福に書きなおすと
「あなたはやればできる子なのよ」
とか
「オレはやるときにはやる男だ!」
とかになるかな・・・。

ファンタジーにおいての悪魔の契約も呪いとして解釈できる。
みずからの肉体や魂を悪魔にささげるかわり、人外の能力を体得する。
それに比べれば、神の側の立場にある人間のなんと貧弱なことか。
(呪いというと↑これみたいなののイメージが強すぎるせいか、むしろ呪いについて一般化して考えてみたものはほとんど無い気がするなぁ・・・。)

“リリカルなのは” にも呪いは出てくる。
本の呪いにより半身不随になり生命の危機に陥った。
しかし史上最強の魔法使いになった。

“うしおととら” にも呪いは出てくる。
獣の槍などまさに呪いそのものだ。


さて、どうだろう。
「祝福」と「呪い」という観点からの分類では、呪いのほうが遥かに強力だ。
呪いは悪いばかりではない。
つかいかたに気をつければ、祝福よりもはるかに高い特殊効果を付与することができるのだ。

光の速さが遅すぎる!

2009-06-09 00:02:42 | 科学
光は真空中では1秒間に30万kmすすむ。
ふつうに暮らしているぶんには、30万kmだろうが無限大に速かろうがどーでもいいこった。
あえて言うなら、トップをねらえ!とかを見たときにウラシマ効果を意識するくらいかな。

しかし!

世の中には、光の速さが遅すぎるせいで苦労するひとたちも実際にいるのだ。



まずイチバン身近なところから。
NHKとかで海外ニュースをリアルタイムに放送するとき、特派員との会話でビミョーに食いつきが遅いのを見たことがないだろうか。
これは恐らく静止衛星を介して通信しているからだろう。
静止衛星の軌道は約3.6万km上空にある。
特派員と会話するために2往復すると約14万km分を移動することになり、0.5秒くらいの遅延が発生するように見える。
だから何だかへんな違和感がでてくる。



つぎに地球上でのはなし。
地球の裏側にあるサーバーをつかってネトゲをしたとしよう。
そこまで地表にそってまっすぐにテフロン皮膜の有線ケーブルをはわせて通信したとしよう。
往復すると4万kmだ。
そこまで光が伝播するのに往復で0.2秒くらい時間がかかる。
日本~北アメリカ間の通信でも0.1秒以上はでるだろう。
ネトゲのジャンルにもよるが、格ゲーやシューティングをやるとしたら致命的に遅い。



つぎにPCのなかのはなし。
30cm角のPCのなかを伝播するのに、光の速さでいけば0.000000001秒しかかからない。
ところがこれは無視できるほど十分小さいわけではない。
むしろ大きすぎるのだ。

なぜなら!

バスが3GHzで動くCPUがあったとする。
そのバスを比誘電率が4のプリント基板中に配線したとしよう。
そしてそのバスにじゃんじゃんデータをのせる。
3GHzだから1秒間に3000000000回データをのせる。
そうすると、なんと5cm先に1回前のデータがまだいる。
バスの伝送路の設計をちゃんと考えずにバカチョンで作ると、前に送ったデータと今送ったデータがグジャクジャに干渉して何がなんだかわからなくなるのだ。

そうならないように、高速なチップをのせるプリント基板の設計者は、光の速さが遅すぎるのにブーたれながら、伝送線路理論をもちだしてひーこら言いながら設計している。
めちゃおおざっぱに言うと、1波長の20分の1くらいになると伝送線路理論をもちださないといけなくなるので、さっきの例だと配線が2.5ミリ以上だったらバカチョンで作るとアウト。

PCのマザーボードを見てみよう。
ところどころに蛇がのたくったようなウネウネしたラインがあるはずだ。
これはバスの信号が伝播する時間をピコ秒オーダーで合わせるために、わざわざ遠回りして配線しているのだ。
だから、これを見たカンペキ主義者の人が
「なんだこのムダな設計は!?」
とでもいいながらジャンパで最短配線しでもしたら、タイミングが合わなくなってたぶん誤動作する。



ちなみに、光の速さが有限なのは無線屋さんにとってはアタリマエだ。
それをわかっていないとアンテナやフィルタを設計することさえできないし。
魚の骨みたいなTVのアンテナなんかも、光の速さが違う別の世界へ持ってったら、こっちの世界と同じ周波数では動作しなくなる。



伝送線路理論というのは光の速さが遅すぎて光の速さを考慮しなくてはならなくなって初めて必要なものになる。
だから、たとえば光の速さがいまの1万倍速ければ、伝送線路理論はいまだに日の目をみることなく、「理論的にはありえるけどねぇ・・・」という程度のタダの数字遊びにすぎないなま終わってしまっていたかもしれない。

逆に、光の速さがいまの1万倍遅ければ、光の速さはマッハ100を切るので、光の速さが有限なのをもっとカンタンに見ることができたに違いない。
たぶんアメリカまで飛行機で行ったら秒の単位で時計がずれているのがわかると思う。
そして相対性理論の実験的理解も深まり、いまごろは光の速さを打破するようなワープ理論的なものも発明されていたかもしれない。
きっと、トップをねらえ!のタンホイザーのとっちゃんは実在しただろう。

どっちがいいとも言いがたいけど。

蟻は力持ちというウソ

2009-06-08 00:01:49 | 科学
小学校低学年のころに読んだ本で、たしか次のような内容の記述があった。
たぶん絵本まがいの本だったと思う。

> 蟻は力持ちだ。
> 蟻が人とおなじ大きさになったら、アゴで数人分を一度にくわえて持ち上げる。
>
> 蚤はすごいジャンプ力がある。
> 蚤が人とおなじ大きさになったら、数十階建てのビルを飛び越える。

わたしは子供心に思った。

そんなヤツらがいたら、人間が戦ったら絶対に勝てるわけがない。
本当に人間が勝てないほど強くなるのなら、数億年のときをかけて昆虫は巨大サイズに進化し、ついには哺乳類を駆逐するはずだ。
しかし現実にはそうはなっていない。
ぜったいに何かがおかしい。
どこかが間違っているはずだ!

そのときはどこが変なのかまではわからなかった。
小学校低学年だとそんなもんだろう。

しかし!

いい歳こいた今ならこのカラクリを説明できそうな気がする。
なので、この積年のインチキ説をここで退治してみたい。
構造力学の心得があるひとならば多分わたしより巧いこと説明してくれると思うので、ここはひとつテキトーにお目こぼしでもしてくだせえ(笑)。



まず1cm×1cm×1cm□の大きさの立方体の角砂糖を用意しよう。
角砂糖の比重はよく知らんのでアレだが、重さは1グラムだったとする。
角砂糖を1個置いた場合、角砂糖1個あたりにかかる力は1グラム、あたりまえか。

角砂糖を8個用意する。
それをつかって2cm×2cm×2cm□の大きさの立方体に組み立てる。
角砂糖は2段積みになっているから、下側の角砂糖1個あたりにかかる力は2グラム。
これくらいだったら平気で作れる。

角砂糖を1兆個用意する。
それをつかって1万cm×1万cm×1万cm□の大きさの立方体に組み立てる。
角砂糖は1万個も段積みになっているから、下側の角砂糖1個あたりにかかる力は1万グラム。
角砂糖1個にノートPC数台分の重さが加わるので、この積み木はもちろん倒壊する。
角砂糖が耐えきれないからだ。

これを小難しく言い直すとこうなる。
動物の身長をn倍にすると、体積と質量はnの3乗倍になる。
しかし底面積(というか断面積というか)はnの2乗倍にしかならない。
そうするとn倍の加重がかかる。

蟻に適用してみよう。
1.5cmの蟻を100倍にするとだいたい人並みのサイズになる。
体重は100万倍。
足の太さ(足の断面積)は1万倍。

足の負担は100倍だ。
さすがに蟻のうえに100倍の重しをのせたら身動きは取れない。
だいたいあんな細い足でどうにかなると思うほうがおかしい。

さて、100倍巨大になった蟻と人類がタイマン勝負したとしよう。
蟻は身動きがとれない。
だから蟻がくたばるまで横でくつろいで待っていればいい。

人類は勝つ!
哺乳類の繁栄は守られたのだ!!



じゃあ、つぎに人類を100分の一にしてみる。
さて、蟻と100分の一に小さくなった人類がタイマン勝負したとしよう。

人類の足の負担は100分の一だ。
体感では体重は100分の一にしか感じない。
蚤のようなジャンプ力を獲得できるはずだ。
そして(同じ意味において)蟻なみのバカ力も発揮できるはずだ。

そうはいっても、その寸法で最適化されている蟻のほうが強いかもしれない。
だが、その脚力をもってして逃げ回ればいいから負けはしない。

ところが!

100分の一になったということは、体積は100万分の一だが表面積は1万分の一だということでもある。
体積における表面積の割合が100倍になったということだ。
ということは、単純計算でいくと、体の表面から100倍の速さで熱が逃げていくことになる。
人類は100分の一になった瞬間に寒さで凍えて身動きが取れない。
だから蟻は人類がくたばるまで横でくつろいで待っていればいい。

人類は負けるのだ!



追伸:

このたびの昆虫のはなしはお子さま向けの説明としていたしかたない面があるのは理解している。
だから本の執筆者の方も「こいつ揚げ足をとりおって!」と怒らないでね(笑)。

科学者のジョーク

2009-06-07 00:03:15 | 科学
お笑いが好きだという人はけっこう多い。
もちろん、お笑いはバラエティーTV番組のことだ。

そのなかでは科学者というと、世間知らず・カタブツ・コミュニケーション下手・変態・マッド野郎として描かれることが定番だ。
ところがどっこい科学系のやつらの中にも、科学の知識をフル活用して秀逸なジョークを披露してくれるヤツらもいる。
ここ最近たまたま見つけたそんなジョークのサイトを記したい。
まー、これをおもしろいと思うかどうかは人それぞれだろうなぁ・・・。



そもそもペクレ数とは何か?
http://umauma-chan.at.webry.info/200905/article_2.html

流体力学の知識をつかって
「屁をこいたら風下のほうが臭い」
ということをマジメに証明した記事。



1=2
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/1%3D2

一見すると正しそうなインチキ数学理論をつかって、1と2が等しいという証明をとうとうと語る。
どこでツジツマが合わなくなったのかを目で追いながら読むとまたおもしろい。



エロゲー類似性ネットワークを複雑ネットワークで解析してみた
http://sphericalharmonics.blog110.fc2.com/blog-entry-12.html

複雑ネットワークでの解析をエロゲに適用してみたという。
もう何がなんなのやら(笑)。



あと、最近は景気が悪いのを誰かのせいにしたいからなのか、政治経済がらみのジョークも逸品が増えてる気がする。
ガバメントモータースとかさ(笑)。

JAXA Channel が熱い!

2009-06-06 00:03:48 | 科学
超低高度で月面を捉えた「かぐや」映像公開~若田飛行士帰還日時も決定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090604-00000010-rbb-ent

↑このYahoo!ニュースで知ったのだが、YouTubeにJAXAチャンネルが開設されているらしいという記事を見たので・・・

http://www.youtube.com/user/jaxachannel

↑ネタ元へ早速行ってみた。

これがなかなかおもしろい。
月面映像もおもしろかったが、本当におもしろいのはこれじゃあない。
日本人宇宙飛行士の映像もあったが、こっちは興味もないので見てもいない。
教育用コンテンツ、いわゆる良い子むけ番組もあったが、そっちもシカトでいい。

じゃあ、なにがおもしろいのか?

天体やテクノロジーに関する解説モノがじつに良くできていておもしろいのだ。

むかしは解説モノのTV番組、つまりJAXAチャンネルであるようなものも多少あったが、いまはほとんど無い。
昨今はTVをつけてもくだらん番組ばっかりだし、どっちかというとアタマの悪い人向けに作っているような気がして、おもしろいと思うよりも見ていてムカついてくるような番組がたくさんある。いまはTVというとアニメくらいしか見てない。
ニュースにしても、事実を伝えるという大前提を逸脱しかけているほど公正さを欠いた構成が多すぎて全く見る気がしない。わたしはニュースというとロイターのwebサイトとかしか見てないよ。

むかしはそうではなかった。
解説モノのTV番組があったのが最も大きな違いではあるまいか。

あのころは、おさな心にワクワクするTV番組がいくつもあった。
ハレー彗星が接近したときやボイジャーが惑星に接近したときなんか、各局が競って天文学やテクノロジーの特番を組んで放送したものだ。

あのときはとても興奮したのを今でも憶えている。
はじめは宇宙飛行士になりたいと思っていた。
それが、いつしか宇宙物理学や先端テクノロジーを理解したい、ロケットを打ち上げる科学者や技術屋になりたい、そう思うようになった。
結局は宇宙関係を専攻するのはヤメにしたが、技術屋になりたいという夢はいつまでも持っていたし、そしていまは夢がかなって技術屋である。

もし仮にタイムマシンに乗って過去の自分に会ったとしても
「おまえの将来の夢はそれなりに近い形で叶う!」
と自信を持って言えると思う。
それもこれもハレー彗星やボイジャーのときにTV局が特番をくんでくれた影響がかなり大きいだろう。

だが今はどうだ!?

そんな番組なんてありはしない!!

かろうじてある宇宙関係の放送だって酷い有様だ。
宇宙飛行士がアイドルあつかいされて、それで報道は終わりだ。
月面映像が出たとしても、どうやって撮影したとか、月について新しいことが解ったとか、そんなこと一切出てきはしない。

こんなことでワクワクするやつがいるか!!!

どうヒイキ目に考えても、技術屋になろうと思う子供が現れる要素があるとは思えない。
日本は自らの意思で技術立国日本から滑り落ちようとしているようにしか思えない。
わたしがいま子供だったとしたら、技術屋になりたいと思うかというと、そいつは甚だ疑問である。

しかし!

JAXAチャンネルは実に良くできていた。
実におもしろかった。
子供時代を通り過ぎたわたしでさえワクワクした。
こんなものをまだ日本で作れるとは思わなかった。

それに、子供のころに見ていたワクワク感、10年以上忘れていたあの感動を思い出しもした。
つきなみだが、「あの頃の感動をもう一度」という使い古されたキャッチコピーそのものだった。

これからはJAXAの啓蒙活動に期待したい。
そしてテクノロジーにワクワクする子供が現れ、技術立国日本はいつまでもそうであることを願う。



追伸:

映像だけではなくてマンガも紹介しよう。
宇宙開発の熱い読み物として、”栄光なき天才たち” の8巻を挙げたい。
単行本ごとに完結しているので8巻だけ読んでも問題ない。

http://www.amazon.co.jp/%E6%A0%84%E5%85%89%E3%81%AA%E3%81%8D%E5%A4%A9%E6%89%8D%E3%81%9F%E3%81%A1-8-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%A3%AE%E7%94%B0-%E4%BF%A1%E5%90%BE/dp/4088614801

ナディアとラストエグザイルの共通点

2009-06-05 00:03:45 | オタネタ全般
ガイナックスの “ふしぎの海のナディア” とGONZOの “ラストエグザイル” には意外に共通点が多そうな気がするので列挙してみた。
昨日のGONZOネタついでということで。



少年と少女がペアの冒険物語
スチームパンクな世界観
メカデザにこだわりがある
主人公はメカが得意
しょっぱなはレース参加から
敵はスーパーテクノロジーを持っている
味方になる船もスーパーテクノロジーを持っている
上記2者は戦争している
船の船長は無愛想なおっさん
船の副長は年上のおねえさん
サブヒロインはロリキャラ
味方キャラで死者が出る
敵のボスは知的で騒がない
船の副長の葛藤がえがかれる
船の副長は船長に対して報われない片思い中
最初っから団体さんではなく、後で団体さんになる
エンディングで子供のいるその後シーンが出る
あとで過去の遺物のスーパーメカが登場
主人公とヒロインは恋人というよりは相棒に近い関係
ヒロインが嫉妬深い
特別な力を発揮する青く輝くものがでてくる
主人公がテクノロジーの恩恵を受けられなくなって困るシーンがある



たしかに似てはいるが、これはパクリではない。
設定的に似ているだけだ。
事実、ストーリーや人物画やメカや背景は全く似ていないし、作品全体の雰囲気もナディア臭い感じはせずむしろ強烈にGONZO臭い。
パクリというのは韓国のテコンVのようなものを言うのだ。

GONZO創業者の4人はもともとガイナックスにいたみたいだし、自分たちがナディア製作の過程で完成させたテクニックを継承したのかもしれない。
海底二万マイルをガイナックス風にスーパー解釈するとナディアができたのも妥当だし、GONZO風にスーパー解釈したらラストエグザイルになっても何らフシギではない。

ラストエグザイルはGONZO渾身の描き込みがなされており、アンチさえもイチャモンつけられないほど作画は極上にすばらしい。
ところが、あまりにも作画がすばらしすぎて、作画以外の月並みな一部のところが目についてしまう。
アンチ諸氏がつっこみまくるところだ。
(わたし的にはそんなに悪いとも思わんのだが・・・)

たとえばで言うと、マクドナルドのプレミアムローストコーヒー(150円だっけ?)を美味い美味いと大喜びで口にしているひとがいる反面、5000円級のレストランで食後のコーヒーがプレミアムローストコーヒー並みだったらガッカリだというのに似ている。
そもそも見るにも値しないような凡百のアニメとは全く違う圧倒的な格を見せつけ、そのおかげで全ての面で高いクオリティーを維持できなかったために一部に批判が出る、そんな感じだ。

そこで!
ここで1つだけシナリオでいかしたところを紹介してみたい。



クラウスあのね
このレースが終わったら言おうと思っていたことがあるの

なに?

あたし戦うヴァンシップには乗りたくない
クラウスは、あたしとはもう違う空を見てる
クラウスが戦う気持ちはわかってるつもりよ
だからがんばろうとしたけど、でもやっぱりダメ
だからね
だからクラウスが戦うヴァンシップはあたしが診る
クラウスのメカニックになる
わがまま、だね

いっしょにはいるんだよね

うん

だったら、空が静かになって僕たちのヴァンシップが直ったら、そのときはナビに戻ってきてくれるよね

うん

ラヴィが診てくれるなら僕は安心して飛べる
例え、戦うためにヴァンシップに乗るんだとしても

つぎにラヴィといっしょに飛ぶときはグランドストリームを飛ぶときだね
約束だよ

うん、約束



とある1シーンだ。
ちかごろの萌えアニメは、主人公とヒロインはどうやったってラブラブカップル化する以外の選択肢を持たない。
ところがラストエグザイルはそうそうベタベタにはならない。(まあ、ベタベタなところもあるけど。)
ラブラブカップルというより、背中をまかせて戦える相棒、そんな仲なのだ。

ただかわいらしいだけのヒロイン、ただ優しいだけの主人公、そんなのはもう見飽きた。
ただ情熱的なだけの、先走って盛り上がっているベタな昼ドラなみの恋愛物語にも飽きた。
そうではない、こういった真の信頼をおける男女の関係というのも、それはそれで憧れるストーリーではなかろうか。

ひさしぶりにいいカップルを見せてもらった気がする。

GONZOは滅びぬ、何度でもよみがえるさ!(その4)

2009-06-04 00:03:47 | オタネタ全般
えー、今日はこのシリーズ最終回かもしれん。
GONZOが滅びをまぬがれるのは不可能だ。

今日、GONZOの決算短信がアップされた。
わたしも一株持っているので早速読んでみたものの、かなり痛々しくて読むのがツライ・・・。
順番に中身を追っていこう。



監査人
「存続できない企業の決算書を監査したくない」

あらかじめ債務超過で上場廃止になるのはわかってはいたけど、監査人がこんな意見を言うとは思わなかった。
どうせ上場廃止なのだから、監査人の回答をのせないとか、決算書を提出しないとか、そんなのはありうるとは思ったが。



自己資本比率がマイナス114.8%。

マイナス100%を超えたものは初めて見たかもしれん。
自分の持ってるモノの合計金額に対して2倍の借金があるという惨状だ。
たとえて言うなら・・・、バブルのときに7000万円の一戸建て買ったのに、バブルがはじけて3000万円の価値しかなくなり、しかも借金は6000万円も残ってる・・・、そんな死にそうなサラリーマンと同じ惨状だ。

ちなみに前四半期はマイナス3.1%だった。
当時、まだこれなら辛うじて生き残れるかもしれんと思ったが・・・。



当期純利益がマイナス3401百万円。

これは総資産をも上回る。
四半期ごとに分解すると
-311-581-805-1704 = -3401百万円
で、つまり直近の4Q(第4四半期)での損失がいちばんデカイ。
1704の内訳をわたしのようなシロウトが分析するのも難しいけど、4Qで870百万円の特別損失が発生しているのが効いていそう。
ここ最近の資産を切り売りして何とか暮らしている分がバランスシートを痛めたのだ。
これがなければ4Qの純損失は3Qなみだし。

まあ3Qなみだとはいっても大きな赤字だ。
いやむしろ、構造改革をした後の4Qの赤字が3Qなみというほうを気にしなければならないかもしれん。

そして4Qの特別損失がいくら大きいとはいえ赤字の1/4なので支配項ではない。
そう考えると、何となくまんべんなくダメージを食らっているようにも見えなくもない。



損害賠償で訴えられている費用の合計が423百万円。
これは手持ちの現金の2倍以上の額だ。
しかも、大概は訴えられてもハッタリで「○○だから当社の言い分が正しい」とでも言うものだが、今回はその声明は無い。
ハッタリかませるだけのヘリクツも出ないほど元気が失われているのか・・・。
ちなみに手持ちの現金は2年前の5%しかない。



明るい話題もある。
売上高が売上原価を上回ったので、去年は売上総利益がマイナスだったのがプラスに転じた。
去年よりは少しだけ悪化のペースが緩くなったのかもしれん。

しかし営業利益は依然マイナスだし、これが売上高の1/3ちかい。
そしてこの営業損失の2/3は4Qで発生している。
営業利益が大きなマイナスでしかも長期にわたりこれが続いているということは、たとえ借金チャラにしたとしても、特別損失やら何やらの本業以外の損失を差し引いたとしても、それでも儲からないということだ。
儲からない相手に対してデットエクイティースワップで借金と株を交換して借金チャラにしても良いという相手はそうはいない。だからこの手も恐らく使えない。
(先日はアトリウムという不動産屋がデットエクイティースワップつかって倒産免れたというニュースもあったが・・・)
民事再生法や会社更生法で新たな出発をめざすという案も、これではそう簡単には通りそうにないような・・・。



これでもまだ倒産しなかったのは、いわかぜキャピタルがいたからだ。
営業活動によるキャッシュフローのマイナスを上回る財務活動によるキャッシュフローがあった。
財務活動によるキャッシュフローが大きくプラスになっているうちのほぼ全てはいわかぜキャピタルからの出資によるものだ。
しかし、いわかぜキャピタルみたいに養ってくれるスポンサーが他に現れないかぎり2回目は無い。



こう見ると倒産は不可避な気がする。
むしろ、現時点で倒産していないのがフシギなほどだ。
いわかぜキャピタルとしても、会社立て直すより倒産させたほうがコストが安いような気がする。
ついでに言うと、銀行の債務返済期限を過ぎてるのに還せなくてほっといてるのがあるので、いつでも銀行に差し押さえされてもおかしくない。

いわかぜキャピタルがこの状況がわかっていたとすると(というか役員派遣しているから分かっていると思われるが)、2月に増資を断ったのは妥当だ。
ここしばらくは資産を切り売りして何とか暮らしていたが、逆に、お客さんや社員になるべく迷惑をかけないという意味で、倒産するときにはなるべく小さくしてから倒産させようとしているようにも見えなくもない。
そういう意味で解釈するのならば批判すべきことではないようにも見える。



GONZOよ、いままで素晴らしい作品を贈ってくれてありがとう。
わたしはGONZOの雄姿を永遠に忘れない。