ブログ開設から4660日目の朝食
杉原保史氏の論文を 昨夜 拝読した。
最近 感じている私のモヤモヤを
明確にあぶり出し、整理していただいた気がする。
「終わらない心理相談の問題」一特に学生相談の面接構造において一
京都大学カウンセリングセンター紀要 (2000), 29: 11-26
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/156317/1/30003_KUCC_029_14_29_Sugihara.pdf
時は流れて20年後の現在、
益々、心理カウンセリングは
治療から一般大衆の癒し商品へと拡大し、他のビジネスモデルと同様に、
顧客として囲い込み、定期契約で収益アップを図る流れでいいのかしらん?
「クライエントのためになっていないので治療を終結する」という発想も、
商業ベースに乗せると、あり得ないと想うわけで。
カウンセラーのゴールを ” 相談者の自律 ” と設定すると
一期一会の関りであっても 今の苦悩を軽減し、
周囲の力を借りて1人で生き抜く力を取り戻せるよう 寄り添う。
小さな成功体験を発見して
「あなたはご自分で乗り越えましたよ、大丈夫」と自覚させ
「こんな私でも何とかなるかな~」と思える頃に、
そっと離れてゆくのが私の流儀
ちょうど幼い子どもが自転車に乗れるまでと一緒です。
最初は、補助輪をつけて 大人が一緒に並走しますが
やがて、手を放し 見守るだけとなり
最後は、補助輪を外します。
自由を手に入れた子どもは、
公園から道にでて、いろんな場所に行けます。
私達だって、できない事ができるようになる時
この過程をたどります。