笑顔浴

優しい時間

終わらない心理相談の問題

2021年08月05日 | Weblog

ブログ開設から4660日目の朝食

 

杉原保史氏の論文を 昨夜 拝読した。

最近 感じている私のモヤモヤを

明確にあぶり出し、整理していただいた気がする。

 

「終わらない心理相談の問題」一特に学生相談の面接構造において一
京都大学カウンセリングセンター紀要 (2000), 29: 11-26
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/156317/1/30003_KUCC_029_14_29_Sugihara.pdf

 

時は流れて20年後の現在、

益々、心理カウンセリングは

治療から一般大衆の癒し商品へと拡大し、他のビジネスモデルと同様に、

顧客として囲い込み、定期契約で収益アップを図る流れでいいのかしらん?

「クライエントのためになっていないので治療を終結する」という発想も、

商業ベースに乗せると、あり得ないと想うわけで。

 

カウンセラーのゴールを ” 相談者の自律 ” と設定すると

一期一会の関りであっても 今の苦悩を軽減し、

周囲の力を借りて1人で生き抜く力を取り戻せるよう 寄り添う。

小さな成功体験を発見して

「あなたはご自分で乗り越えましたよ、大丈夫」と自覚させ

「こんな私でも何とかなるかな~」と思える頃に、

そっと離れてゆくのが私の流儀

 

ちょうど幼い子どもが自転車に乗れるまでと一緒です。

最初は、補助輪をつけて 大人が一緒に並走しますが

やがて、手を放し 見守るだけとなり

最後は、補助輪を外します。

自由を手に入れた子どもは、

公園から道にでて、いろんな場所に行けます。

私達だって、できない事ができるようになる時

この過程をたどります。

 

 

 

 


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