私が学生だった頃
学生寮のロビーにあった公衆電話の長い列に並んで
先輩達が誰と話しているか、なんとなく想像しながら
順番を待ったのを思い出す。
方言で勢いを感じる時は、実家や故郷の友人・・
ひそひそと囁いていたのは恋人・・
100人で1台をシェアしていたのよといっても、学生には???だろうな
授業中に、スマホを見ている人がわりといる。
メールやゲームに熱中する人の他に、
解剖の名前は難しい漢字なので、文字を調べたり
専門用語を検索してたりしているみたい。
先日は、プリントワークを映していた。
手順はこうだ。
「NO38のプリントを見せて」とメールで送る。
依頼を受けた子は、自分のプリントの写真を撮って送信する。
届けてもらった画像を見て、記入する。
複数枚のプリントを配って、時間差が大きいのが不思議だったが
全てを独りで調べて文章に書く人と、
担当を決めて数人のグループでやる人たちの差だったのか!
板書したものを写真で残す子もいたし、道具を、使いこなしてるなあと感心。
「そんなに小さな文字、読めるの?」と訊くと
「ほら」っと、2本の指で瞬時に画面を拡大してみせてくれた。
自分で教科書を調べなさいと声をかけようか迷うけど
試験で高得点を取る人なので、そのままにした。
①プリントの6割は解剖図を書く作業(教科書の図を見る方が作業がらく)
②結果として暗記できたら、その方法は問わない
というのが、私の立てた方針であるわけで。
「自分でやりなさい」は小中高の先生から注意されてきたと想像するし
他の学生の目である集団圧力もあり、本人は割とよくわかっている。
数年前、プリントワークが、大の苦手な男子学生がいて
やりたくないので休み時間までを寝て過ごすと言った。
やれ-やらないで膠着するより、交渉である。
1枚も提出しないと、卒業に影響する平常点はやらないと脅す。
写すことならできるというので、優秀な女子学生にお借りしたのが始まり。
「大人の社会では、カットの下手な人は
美容室の経営者になったとき、給与を支払って
カットの上手な美容師を雇うという手段がある。
学生の君は、現金や飲食物で相手を支配してはいけない。
もし、この人が困っていたら、一番に駆けつけ助けようとする と約束をしなさい。」
と、彼女と契約させた。
見せてもらっても、さほど作業に役に立たないと思うのだが
彼は、彼女に支援してもらったことがきっかけで
毎回、プリントワークを提出するようになり
自分で教科書を見るまでに、時間はそんなにかからなかった。
窮地に立っていても
誰かが関わると、なんとかなることが多いので
誰もが少しなら関わってもいいよ と考えるように 私は関わりたい。
人間関係の良い刺激のために スマホって道具を どのように使えばいいんだろう