「では、今日の質問です。
最近、泣きましたか? いつ頃涙を流したか、教えてください。
A:1週間~10日前、B:1年前、C:10年前 D:パス の中から選んでください。」
出席を取る時、名前と「はい!」では面白くないので
毎回、名前を呼んだら「はい!」の代わりに質問の答えを教えてくれます。
えー!?と 隣の人と笑いあっても
真面目に考えてくれるので、嬉しいです。
「私は1年前に、古い友人が肝臓がんで病死して、おいおい泣きました。
映画を観たり、悔しさや、悲しさや 嬉しくて涙を流しましたか?」
私の想像以上に、Aの人が多かったこと
泣いている姿がイメージできない男子もBを選んでいて
クラスメイトに心を開いているんだなあと感じました。
そうそう・・
A「俺 生まれた時だって おぎゃあと泣かずに
なんで、俺を産んだんぞ! うりゃ~と怒鳴っていたから、
人生で、一度も泣いたことがない。」
「そうですか。 ところで、産まれてみて、どうですか?」
「・・・」
「少しはいいことも あった?」
B「お母さん、産んでくれてありがとう!って 言えよ」
「ばーか!」
C「お母さん、可哀そう~」
「・・・」
「よし。A君の意見を尊重して、選択肢に <泣いた経験なし> も入れときまーす。」
と 黒板に書き加えて、次の人の名前を呼びました。
A君、何か私と話したかったのかな。
「なんで俺を産んだんぞ」の答えも、
いつか、見つかるといいね。