笑顔浴

優しい時間

お祈り

2010年07月31日 | Weblog
Iさんが焼いていらっしゃる
緩和ケアのティーサービスのお菓子、
昨日はレモンパイと抹茶シフォンケーキとクルミビスケットでした。

時間になると二人の看護師さんが
電動ベットを押して点滴セットごと
高齢の女性患者さんを連れてこられました。
上半身を起こしながら
「ここなら寂しくないけん、音楽を聞いたり庭を眺めたり
 ボランティアの人とお話して、おってくださいね」
と話し終わる前から
「おりません!」「話しません!」と強く拒絶なさいました。

「飲み物も食べ物も口にできませんが、病室で一人で居るよりは
 ここで気分転換してほしくて・・」と おっしゃいました。

ベットの横に椅子を置いて「こんにちは」と挨拶すると
「先生を呼んでください、先生を呼んでください」しかおっしゃらず
 うわごとのように繰り返すので
「先生に何かお伝えしたいことがあるのですか?」とたずねると
「ありません!  先生はどこですか?」
「先生のお名前は?」
「知りません!  先生を呼んでください」
「身体が痛むのですか?」
「痛みません!  先生を呼んでください」
「お役にたてず、ごめんなさい」
「先生はどこですか?  先生を呼んでください」
 しばらく、黙って聞いておりました。


 やがてテーブルがにぎやかになって来ました。
 皆さんがお茶を召し上がっているのを見つけて、
 訴えは「お菓子が食べたい」に変わりました。

「お菓子が食べたい、お菓子が食べたい、」
「お菓子と飲み物が欲しいのですね」
「そう。お菓子が食べたい、お菓子が食べたい」
「食べたいですね。でも今日はお菓子を食べてはいけない日のようですよ」
「嘘つくな。お菓子が食べたい、お菓子が食べたい」
「ごめんなさい」
「お菓子が食べたい。お菓子がたべたい。」
「看護師さんに聞いてきます」と嘘をついて、他のスタッフとお話し相手の交代。

私が再び交代して座ったときには
「●ちゃんを呼んで」に変わっていました。妹さんのようです。

「●さんはどこにいらっしゃるのですか?」
「わからん。●ちゃんを呼んで。●ちゃんを呼んで」
「電車でこられるのでしょうか?」
「知らん。●ちゃんを早く呼んで、●子」
「こんなに待っているのに、早くお見舞いにきて欲しいですね」
 私がのらのらするのを力なく咎めて
「●ちゃんを呼んで ●ちゃんよ!」と腹立たしく布団をたたきました。

「●ちゃん、早く来てください。お姉さんが待っています」
「●ちゃんを呼んで、●ちゃんを呼んで」
「●ちゃん、早く来てください。お姉さんが待っています」
「●ちゃんを呼んで、●ちゃん早くきてください」

「●ちゃん、早く来てください。お姉さんが待っています」
「●ちゃん、早く来てください。お姉さんが待っています」
 ・・・
 目を閉じて、呪文を繰り返していると
 「あら、眠らせてしまった」とリーダーの声がして
 「一緒にお祈りをしました」と静かに離れました。
 
 先生や妹さんを呼び疲れた寝顔をみると
 お一人の不安や寂しさを想像しました。
 いずれ私も、同じような日を迎えることでしょう。
 

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スチームケース

2010年07月30日 | Weblog
流行に敏感なBさんから大人気のスチームケースを頂戴したので
わくわくしながら、使ってみました。
ご報告も兼ねて・・・

初回は、ポテトにチーズを乗せてチンしました。
容器がフニャフニャしていて、掴むと変形して蒸気がもれてアチチ!
取り出すときに半分落としてしまいました。
                   


昨夜は自己流で親子どんぶりにチャレンジしました。
「玉ねぎ」と「ササミ」と「白だし」と「水」を入れてチンしたあと、
「卵」と「三つ葉」を加えて再びチンしました。
同時に冷凍ご飯もチンします。
アツアツのご飯を乗せれば、上下逆転の親子丼!
黒いレンジマットごと取り出したので同じ失敗を回避できました。

材料を切って、チンするだけで短時間。
キッチンに湯気がたたず、食器と調理器具が一緒で後片付けもラクチン!
ラップの使用量も減りました。大満足。
HPを見るといろんなレシピがあってびっくり~
この夏は、もっともっと楽しみます、ありがとうございました。


■ルクエ
http://www.lekue.jp/category/6190751-1.html

■やじうまミニレビュー
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2009/01/26/3432.html

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たいくつな人になるな

2010年07月28日 | Weblog
「あと半月で夏休みなので宿題を考えました」
「えー!!」と驚いたのか「ギャオーん」と反発したか、
 誰が何を言ったかさだかではありませんが・・

「たいくつな人になるな~」とシュプレヒコールの真似をしたので
 最前列の女の子が一緒に「たいくつな人になるな~」
 アリガトウゴザイマス

「私にとって退屈な人は何もしないメンドクサガリヤです。
 真剣に勉強しないし 一生懸命遊ばないし 趣味もない。 
 読書しない、恋愛しない、喧嘩しない 悪いこともせん」
「悪いことは したらいかんわい、先生」
「そうでした。
 それで、何もしないから→話題に乏しい
 質問しても答えがパッとしない。体験が少ないから
 提供する話題にも無関心→ああ退屈
 夏休みには 思い出を作りませんか」

「どんなことで?」
「頑張ったらできそうなコト。失敗談はさらに大歓迎。
 私が(うわーホントニ?!)と驚くコト
 夏休みの計画は、夏休みに入る前に考えましょう~」

興奮させちゃってオーバーラン気味だったけど
タマニハイイカ。

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男トモダチ

2010年07月28日 | Weblog
しんどい・うざい・意味ないと評判が最悪のプリントワークですが、
ワークをしている間は静かで、熱心に取り組んでいます。
なんだかKUMON学習塾のCMの風景みたいです。

「解体新書が編集された昔から、臓器のスケッチをして学んできたのだ」と
屁理屈を言いながら 私が授業方針を変えないのは、

①説明を聞くより、教科書を自分で調べて図を書き、内容を要約すると
 脳と身体を使うので記憶しやすい。1分野1枚で要点がまとまる。
②解説が下手な私の講義中は、おしゃべりが止まらず=うるさい。
 お隣のクラスに迷惑がかかるのを予防したい。
③早く完成させた学生がプリントを無償で提供する交流を発見。
 助けたり助けられたり、助けを求めたりそれを拒否したり、
 どれも重要なコミュニケーションスキルだから育みたい。


「先生、ちょっと」「はい、何ですか?」
「ええけん!こっちにきてや」「はい、はい」
「先生、足の手術したん?」「うん」
「痛かった?」
「翌日がメチャクチャ痛かった!ギブスの下側が血で真っ赤に染まってた」
「なんでおどすんよ!!(痛くないよ)って言うでしょ、普通」

「体験に関心があるんでしょう? 痛い時は坐薬を入れてもらうの」
「お尻から?」「そうよ」
「ハズ~!死んだほうがましじゃ」
 お隣の男子「そんなこと言ってる場合か」
 とツッコんで「入れてもろたらええんよ」と続けた

「私は、手術の数日前から恐ろしくて眠れなかったよ」
「・・・・」
「すんだら、こんなもんかと思った」
「でも、そう思うんは何年か後やろ?」
「そうだね」
「コイツ3日したら手の手術するんよ先生」
「そりゃあ・・今は落ち着かんね~」
「やっぱり、手術はやめようかな」
「またそんなこというて。お医者さんを信用してな、任せたらええんよ」
「絶対、見舞いに来てよ、約束よ!なあ。」「シルカ!」

少しは安心できたかな。

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北山修「最後の授業」

2010年07月27日 | Weblog
7月26日から4夜連続で北山修「最後の授業」
テレビのための精神分析入門がNHK教育午後10時25分から放映中です。
精神分析が苦手な私の 食わず嫌いを治すきっかけに
なればいいと思ってTVで受講します。

昨夜は第1日目。
新しく知ったこと。
目から入る情報で真実が見えなくなると考えたSフロイトは
「心眼」で見るために、訪問した相談者に背中を向けて
声だけを聞いて面接したこと。

目から入る情報は、無意識の私を惑わしているかもしれない。
服装→生活環境や職業理解や病気の有無に利用しようとする。 
態度→礼儀正しい人に親しみを感じ、怪しい人には近づかない。
表情→無表情の人よりも笑顔で語る人よりも嗚咽している人に同情してしまう。

ゴージャスな服装の人が富裕層の人とは限らない
暴力が悪意に満ちているとは限らない
にこにこしている人が幸せを感じているとは限らない

私の心の眼は、相手の心をちゃんと見ているかしら?



「最後の授業」みすず書房
http://www.msz.co.jp/book/detail/07543.html

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察してみる

2010年07月25日 | Weblog
敏感に客の期待を察してキビキビ動く店員さんと
鈍感そうにみえて(失礼)マニュアルが助けとなっている店員さんと
店内で浮いてる店員さんがいます。

飲食店やスーパーに限らず職場や家庭でも、
勘のよさとか、察しのよさを行動につなげて
人間関係を親密にしている人がいます。

過剰に他人の気持ちを勘ぐりすぎて
へとへとになってしまう人も多くみかけますが
察するのもほどほどがいいですね。

察する=想像する=当たらない、
が前提ですから間違うのが当たり前。
10回に1回ヒットすればOKだと思っています。

さて、私の場合、
気付けば行動できるかというと、そうでもありません。
行動したくない場合と、行動できない場合があります。
気付く能力と行動する能力は別の能力ですね。

察するのが困難で、中途半端に行動をする人間同士が関わるのですから
どちらさまも、オタガイサマです。





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やってみるとよくわかる

2010年07月25日 | Weblog
今日は終日、
教育カウンセラースキルアップ講座の受付のお手伝いでした。

到着したら、鍵と報告記録をもらって会場に入り、
事務局から持参した物を搬入し、
部屋の換気をして机と椅子を並べ、湯茶とお菓子を並べ、マイクの手配をし、
名札と配布資料を配ったら、講師とプログラムを確認し、受付の手順を打ち合わせる。

参加者がこられたら、出席に○をいれ、受講料の振込みリストと照らし合わせて
未納者からは会費をいただく。領収書も書く。
「3回シリーズの3回目にこれなくなった」と申し出があれば台帳に記入。
同じ理由で「休む回の代金は返金して欲しい」とモジモジおっしゃる方には
「後でお知らせしますからお待ち下さい」と名前をメモして、
お弁当を申し込んだ人から別途お弁当代をいただき
「3枚ある弁当券の日付をご注意ください」と手渡す。

お弁当を申し込んでいない人には近くの店の場所を説明し
お弁当を申し込んでいるのを忘れて、
今日はイラナイという人や欠席した人の余ったお弁当を
会場で「どなたか買ってくださると助かります~」と呼びかける。

マイクの電池を交換に走り、プリントが不足すればコピーに走り
クーラーがきかないと施設事務局に掛け合い
講師のお水を買いに行き、集金の残高があうかを計算する。

ランチの1時間前にお弁当が届き、お茶とセットして
お弁当券と交換しながら配ったら、お弁当券を集計し
一番最後に食事に入り、一番最初に午後の準備に働き始める。

16:40笑顔で皆さんを見送ったら
アンケートをまとめて講師にお持ちして、会場のあとかたづけと記録の作成。
欠席者には資料の郵送の手配。

自分でやってみると、学習の場を快適にする大変さがよくわかります。
お世話くださるスタッフの皆さん、いつもありがとうございます。

身体を動かすと、苦労も喜びも実感できます。
今日は、いい汗をかけたので満足して寝ます。
おやすみなさい。

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インテリ

2010年07月23日 | Weblog
読者の皆様はインテリが多いので
とても良質のユーモアで面白い講演をご紹介します。

講演の中で語られるのですが
日本で「インテリ」は(知識人)と訳されるが、正しくは(知性人)。
自らのアイデアが泉のように湧いてくる。
大きな水槽を作ろうとするか、小さな泉を大切に守るか・・・

読後に爽快感が得られます。


私の見てきた日米50年
~なぜ「日本」の存在感が希薄になったか~
松山幸雄さん(元朝日新聞論説主幹)
2010.6.29、東大アメリカ太平洋地域研究センターでの講演速記録から

http://www.yuki-enishi.com/lounge/lounge-03.html

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熱中症

2010年07月21日 | Weblog
「熱中症」は、発汗や循環機能に異常をきたした
体温調節のコントロール不能の症状です。

体内の水分や塩分・ミネラルのバランスが失われても
はっきりした自覚症状を感じず
「ちょっと調子が悪いかも」といってるうちに、
症状が深刻になるケースも多いらしく恐ろしいことです。
めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛などの症状が起き、
昨日はお年寄りが3人も屋外で死亡したと夕方のニュースで知りました。

昨日のランチでも、腎臓病を患う90歳の伯母が
車で移動後、店内で「こんなにしんどいのは初めて」と
ぐったりしてしまいました。

さあ、大変!
一番近い病院はどこかしら?今日の救急の担当はどこかしら?
マイカーで連れて行こうか?それとも救急車にお願いすべきか?
入院したら、誰に連絡すればいいの?と母と慌てました。
(前もって手順や病院・親戚の連絡先をメモしておけばよかったです)

レストランで水を飲み、上着を脱いで身体を冷やし
休んで食事しているうちに徐々に回復してきました。
冷房が寒い伯母のため、車の窓を開けて走ったのがいけなかった!
帰りは冷房をきかせて帰りました。



身体を高温多湿の中において発症する「熱中症」も
気持ちがカッカ激怒中だったり、慢性的にガンガン燃えて
身体の神経が麻痺するほどに影響を与える(熱中症)も
クールダウンが必要ですよね~

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夏バテ対策

2010年07月20日 | Weblog
どちらさまも、暑中お見舞い申し上げます。

夏の暑さで食欲が落ちています。
ベランダで育ったイタリアンパセリを使って
ホタテと玉ねぎでスープをつくりました。

今日は3人の年の合計が224歳のランチの日。
全員が夏バテ状態ですから「中止にしようか?」
と提案したのですが・・・
この辺で流れを変えたいから逢いましょう!ということに。

美味しい食事会で笑顔浴します。
今日は普段の10倍はお洒落して出かけましょう~

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