モンゴルに、フブスグル湖という巨大な湖がある。
神秘の湖である。
最初に訪れたのは1996年、占部城太郎氏と一緒だった。
南北の距離200km、琵琶湖の4倍の広さと2.5倍の深さを持つ湖だ。
朝、調査船の窓から神秘な湖畔を見たとき、思わず幻想という言葉を目で実感した。
こんな湖もあるのだ。
男同士二人で語り合ったことを覚えている。
透明度が27mもあった。
尋常ではない湖である。
それもそのはず、あの世界で一番深くて、大きくて、美しいと言われる湖バイカル湖の上流に位置している。
モンゴルの人々は、この湖を蒼い真珠と呼んでいる。
生涯に一度は訪れたいと願う場所でもある。
その湖の水位が上昇している。
異なる二点でのデータが同じ傾向を示しているので、間違はない。
水収支を調べたら、どうも周辺からの流入水量が増加しているらしい。
氷河と凍土の両方が融けているのだ。
Kumagai,M. et al. (2006): Recent rise water level at Lake Hovsgol in Mongolia. In: Goulden, C.E., T. Sitnikova, J. Gelhaus and B. Boldgiv (eds.) The Geology, Biodiversity and Ecology of Lake Hovsgol (Mongolia), Backhuys Publ., Belgium, 77-91.
温暖化は確実に私たちの環境を変えつつある。
氷は、石油と同じで、過去のエネルギーの缶詰めだ。
一気にエネルギーが解放されると、とんでもないことが起こる。
まさにパンドラの箱があいたようだ。
今、私は、歯がゆい思いで自然と対峙している。
無力感と脱力感で滑り落ちそうになる自分の体を、どうやって支えればよいのあろうか。
神秘の湖である。
最初に訪れたのは1996年、占部城太郎氏と一緒だった。
南北の距離200km、琵琶湖の4倍の広さと2.5倍の深さを持つ湖だ。
朝、調査船の窓から神秘な湖畔を見たとき、思わず幻想という言葉を目で実感した。
こんな湖もあるのだ。
男同士二人で語り合ったことを覚えている。
透明度が27mもあった。
尋常ではない湖である。
それもそのはず、あの世界で一番深くて、大きくて、美しいと言われる湖バイカル湖の上流に位置している。
モンゴルの人々は、この湖を蒼い真珠と呼んでいる。
生涯に一度は訪れたいと願う場所でもある。
その湖の水位が上昇している。
異なる二点でのデータが同じ傾向を示しているので、間違はない。
水収支を調べたら、どうも周辺からの流入水量が増加しているらしい。
氷河と凍土の両方が融けているのだ。
Kumagai,M. et al. (2006): Recent rise water level at Lake Hovsgol in Mongolia. In: Goulden, C.E., T. Sitnikova, J. Gelhaus and B. Boldgiv (eds.) The Geology, Biodiversity and Ecology of Lake Hovsgol (Mongolia), Backhuys Publ., Belgium, 77-91.
温暖化は確実に私たちの環境を変えつつある。
氷は、石油と同じで、過去のエネルギーの缶詰めだ。
一気にエネルギーが解放されると、とんでもないことが起こる。
まさにパンドラの箱があいたようだ。
今、私は、歯がゆい思いで自然と対峙している。
無力感と脱力感で滑り落ちそうになる自分の体を、どうやって支えればよいのあろうか。