琵琶湖の環流は世界一美しい。
それは夏の環流のことだ。
しかし、10年ほど前に、冬の環流の存在が報告された。
その後、喧々諤々とした議論となり、冬の環流は安定しないことが指摘された。
ところが、2012年冬の2月から3月にかけて、ほぼ1ヶ月にわたって冬の環流が観測された。
思わぬ発見だ。
冬の環流は、夏の環流とは異なって時計回りであることが特徴だ。
しかも湖全体が回転する。
秋から冬にかけて、反時計回りから時計回りになる場合も観測された。
自然とは面白いものである。
さて、冬の環流は大きな意味を持っている。
夏の環流は水の上下循環を抑制するが、冬の環流は上下混合を加速するからである。
すばらしい観測結果といえる。
三上山も微笑んでいる。
万歳!