福島第一原発の汚染水流出を食い止めるために、地面を凍らせるという。
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福島第一原子力発電所の汚染水対策として「凍土遮水壁」が浮上している。
地中にパイプで冷却剤を通す方法は1860年代に炭鉱で使われ始めた伝統工法。
しかし、完成は2015年で、どれぐらいの費用がかかるのか算定もこれからだ。
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一時的な便法としてはよいかもしれないが、ほぼ永久に凍らせるのには首をかしげたくなる。
モンゴルで永久凍土を見てきた感じでは、よい選択とは言えない。
永久凍土の上に家を建てても、やがて傾いてきてしまう。
地面が融解と凍結を繰り返すためだ。
そのたびに、地面が延び縮みする。
日本のように、降水量が多い地域では向かないのではないだろうか。
膨大なエネルギーを使って地面を凍らせても、地表に近いところでは融解も起こるだろう。
そのうち、タンクが傾く可能性も除去できない。
全く厄介な問題だ。