お別れが２つ

今日は劇団M.O.Pの最終公演を見に行き、
昨日はヤオくんの送別会だった。


劇団M.O.Pを初めてみたのはもう２０年近く前、大阪の小さな劇場だった。
初めて見た小劇場のお芝居で、とにかく感動して、
それ以来ほとんどの作品を見ている。
俳優さんは皆さんカッコよく、東京へ来て初めて見たときは、
昔からの知り合いに会ったみたいに、嬉しくて慰められた。
その劇団の２６年目の解散公演だった。



昨日はヤオくんの送別会だった。
８月末から１年間、母国でもある中国へ留学される。
ヤオくんに初めて会ったのは２年近く前、
東アジアの脚本家が集うイベントに、
中国の来賓の通訳として参加されていた、まだ学生さんだった。
独特の落ち着きと包容力があり、でも時々子供みたいに笑う。
春から夏にかけて、お芝居を二つ一緒に作った。


終わりとか別れとかが苦手だ。
そういうことを全く知らなかった時より知ってからの方が苦手になって、
それは今までの、
まだ昇華しきれていない、いろんな気持ちを一緒になって思い出してしまうからだろう。
せっかく忘れていたのに。
でもその苦手にも、そのうちに慣れてしまう自分の鈍感さにまたうんざりする。

つまり…ひとことで言うと寂しい。
変わって行くことが寂しいって思う。
でも仕方ない。

仕方がないからできるだけ、
平気な顔をしていたいと思っている。