先日、下北沢でやっているカレーフェスへ行ってきた。
正確には、下北沢へご飯を食べに行ったら、カレーフェスをやっていたのだけれど。
行ったお店は、四月に朗読劇を上演させてもらった「ARENA下北沢」さんで、その時もお料理はカレーがメインだったけど、このカレーフェスの為に新作カレーが用意されてあった。
新作カレーはとっても美味しかった。
お忙しそうだったので、さっと食べて出て行こうと思ったら、私のことを覚えていてくださり、私がうっかり名前を忘れていた店員さんまで、「あの時、劇良かったです、真夏の雪」と言ってくださり、嬉しかった。
作品を覚えていてくださったことが何より嬉しかった。
こういうことはほんの時々あって、全然知らない人が、作品を見てくださっていて、それだけで十分なのに、「良かった」とか、「面白かった」とか言ってくださることがある。
最近は上演から遠のいているけれど、続けてきたご褒美だと思って密かに喜ぶ。
イヤ、密かにではなくとっても喜ぶときもある。本当はめちゃくちゃ嬉しい。自分が褒められることより作品が褒められることが何よりうれしい。
だけど。
と、考えてみるとそれさえもほんのつかの間で。
それはやはりささいなことで、じゃあいったい私が一番嬉しい時はいつだろうって考えてみると、やはり、新しい作品が書けたとき。
私も、フェスのために新作を作ろう。
「下北沢ARENA」へ一緒に行った友人は本番を見に来れなかったので、あそこにピアノを置いて、ここまでお客さんを入れたんだよと、説明をした。
お店は相変わらずファンタジックな雰囲気で、また、ここで上演させてもらいたいと思った。「真夏の雪」も、また上演したい。
新しい作品を書こう。