動画の続きをアップしています。
ご覧いただけたらうれしいです。
有料配信は終了しましたが、なんだか中途半端なので、タイミング見て物語のラストまではアップしていこうと思います。
風邪がだいたい治って。
熱などはもともと出てないし、もっと前に治っていたのかもしれないけれど、誰にも会わずに家で仕事をしていたので、どのタイミングで治ったは分からない。
で、久しぶりに出かける支度をした。
どこへも行かなかったので、化粧をしたのは10日ぶりくらいになるかもしれない。
お化粧をするのは好きなので、とても気分が良かった。
このお正月に小さな姪っ子たちが、お化粧をして遊んでいたので、私のメイク道具でもお化粧してあげたら、すごく喜んでいた。
女の子というのは、どうしてこうお化粧が好きなのだろう。女の子に限らないのかもしれないけれど。
子供の頃、近所の神社で毎年のお祭りがあって、あれは祇園祭の頃だろうか。
子供たちは、一度だけそのお祭りに参加することになっていた。
まだ小学校に上がる前くらいで、参加する子供達はみんなお稚児さんの化粧をしてもらう。
私は姉や近所の女の子と一緒に、化粧される順番を待っていた。
お稚児さんの化粧というのは、真っ白の顔に額に眉を2つ点々と書く、いわゆる平安時代のようなお化粧だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/fe/f744760324832c24b7149658a46c723b.jpg?1610589795)
こういう感じをもっと本格的にしたような。
今は子供らしくてそれなりにかわいいと思うけど、子供だった私にはどうしても、それが美しいとは思えなかった。
というか、なんだか気味のわるいものにすら見えて。
姉と友達の化粧が終わり自分の番が来た時、化粧をされている途中で、我慢できずに泣き出してしまった。
普段はほとんど自己主張しない私が、突然泣き出し、何度も付き添いの母に説得されてもどうしても嫌だと言い張って、母はとても困っていた。
結局、一緒にいた叔母に普通のメイクをしてもらった。
ただ、ファンデーションに口紅を引いてもらうだけの。
今ならお稚児さんの化粧はお祭りのための儀式的な意味合いで、綺麗になるためのものではないと分かる。子供がそんな化粧をしている姿はかわいいとも。今なら。
でもイヤだった。
姉たちにはわがままだと非難されたけれど、私はとても満足していた。
厳かなお稚児さんのメイクをする子供たちと、お神輿を引いて町を練り歩きながら、普通の化粧をした私はとても誇らしい気持ちだった。
はじめての自己主張だったからか、
思い通りのお化粧をしてもらえたからか。
ふと、そんなことを思い出した。