BELUSHI ベルーシ

昨日、名古屋で観た２本目の映画は、「BELUSHI ベルーシ」。
「ベルーシ」と聞いてもピンとこないかも知れませんが、
ブルース・ブラザースのジェイク役と聞けば、わかる人が
多いのではないでしょうか。そんな「BELUSHI ベルーシ」の
ドキュメンタリー映画だったので、もちろん観ることに。


内容は、ジョン・ベルーシの栄光と苦悩に迫るドキュメンタリー。
破天荒な魅力で人気を博し、アメリカのコメディ界に革命を起こしながらも、
人気絶頂の1982年に33歳の若さで薬物の過剰摂取により急逝したジョン・ベルーシ。
アルバニア系移民の家庭に生まれ、シカゴの即興コメディ劇団からキャリアを
スタートした彼は、その成功を機にニューヨークへ拠点を移し、コメディアン・
俳優・ミュージシャンとして大成功を収める。しかし、あまりにも早く
アメリカンコメディの象徴的存在になったことが、大きなプレッシャーとなって
彼にのしかかっていく。高校時代からのパートナーである妻ジュディスの
自宅地下室に保管されていた未公開音声テープや大量のラブレター、詩が物語を牽引。
ジョンの相棒とも言える俳優ダン・エイクロイドら関係者へのインタビューや
アーカイブ映像、アニメーションを交えながら、嵐のように駆け抜けた彼の人生を
愛あるまなざしで振り返る。


まずは、彼が33歳という若さで亡くなってしまったことに驚いた。トップに立っての
プレッシャーは計り知れないモノがあったのだろう。高校時代からのパートナーと
結婚して彼女への愛を大事にしていたところから、根本は誠実な人柄なんだろうが、
コメディや音楽に対しての自分の才能に自負も持っていたのだろう。思いどうりに
ならないと苦悩し、ドラッグに手を出してしまったし、当時のアメリカは規制が
ゆるくそうなりやすい環境ではあったのだろう。他のアーティストのドキュメンタリー
を見ても大概ドラックで身を崩すパターンだ。彼の場合は最後は、ちょうど環境的にも
すぐに手を差し伸べられる友人がいない時に、ドラッグの過剰摂取で亡くなってしまった。
この頃はドラッグがやめるやめないといった感じで、まだ依存症という概念があまり
知られていなかった時代だったようだ。現代だったら依存症の治療をしていくという
ことも考えられるが、彼の場合は一旦止めれたように思えだが、そこは依存症なので、
再度ドラッグに手を出し、帰らぬ人に。やはり一度成功してトップに立つとそれを維持
するには、どんなに才能があっても一人で維持するのは難しいし、プレッシャーも
想像を絶するということなんだろう。それにしても33歳とは・・・。



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