先週の日曜日、東京スカパラダイスオーケストラのライブに行く前に伏見ミリオン座で
映画を2本観ました。1本目に観たのは、「ウーマン・トーキング/私たちの選択」です。
この映画の原作は、2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに
執筆され、2018年に出版されてベストセラーとなったミリアム・トウズの小説。ということは
事実に基づいた話といえるということで、観ることにしました。
内容は、近年は監督として手腕を発揮するサラ・ポーリーが、架空の村を舞台に性被害にあった
女性たちが、自らの未来のために話し合いを重ねていく姿を描いたドラマ。
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女たちがたびたびレイプ
される。男たちには、それは「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。
やがて女たちは、それが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。男
たちが街へと出かけて不在にしている2日間、女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。
まずこの話が、たった20年も経ってない最近起きたことであるのが驚き以外なにでもない。原作が
南米ボリビアの話だが、未だにこんな事がつい最近まであったんですね。完全に村が男性社会なんでしょう。
女性に疑問を持つことさえ許さない。映画のほうが、ひたすら話し合いのシーン。ぞれぞれの過去も
わかっていきます。言えるのは女性は、みんなレイプされているってことだ。トラウマでおかしくなったり、
発作が起こるようになったり、はては自殺してしまったりと女性は心に傷を負いながら、村社会を生きてきた。
男性が街に行っている2日間で未来を決める。話し合いって皆でではなく、選ばれた3家族ということだが、
その3家族が何故選ばれたかの理由がよくわからない。この辺は物語として弱いかなあ。実際の話はどうだったのか。
何かしきたりとかならそれでもいい。運命を託す話し合いなのだから、理由付けは欲しかったかなあ。
どことなく持っていく方向は決まっているが、それまでの心の整理の話し合いだったようにも思える。
残虐なレイプシーンとかなくて良かった。それでも女性たちが、心に深い傷を負っていたのがわかる映像である。
今もまだ、こんな村が地球の何処かにあるのかもと思うとゾッとするし、無くしていかなくては子供たちに未来がない。
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映画を2本観ました。1本目に観たのは、「ウーマン・トーキング/私たちの選択」です。
この映画の原作は、2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに
執筆され、2018年に出版されてベストセラーとなったミリアム・トウズの小説。ということは
事実に基づいた話といえるということで、観ることにしました。
内容は、近年は監督として手腕を発揮するサラ・ポーリーが、架空の村を舞台に性被害にあった
女性たちが、自らの未来のために話し合いを重ねていく姿を描いたドラマ。
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女たちがたびたびレイプ
される。男たちには、それは「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。
やがて女たちは、それが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。男
たちが街へと出かけて不在にしている2日間、女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。
まずこの話が、たった20年も経ってない最近起きたことであるのが驚き以外なにでもない。原作が
南米ボリビアの話だが、未だにこんな事がつい最近まであったんですね。完全に村が男性社会なんでしょう。
女性に疑問を持つことさえ許さない。映画のほうが、ひたすら話し合いのシーン。ぞれぞれの過去も
わかっていきます。言えるのは女性は、みんなレイプされているってことだ。トラウマでおかしくなったり、
発作が起こるようになったり、はては自殺してしまったりと女性は心に傷を負いながら、村社会を生きてきた。
男性が街に行っている2日間で未来を決める。話し合いって皆でではなく、選ばれた3家族ということだが、
その3家族が何故選ばれたかの理由がよくわからない。この辺は物語として弱いかなあ。実際の話はどうだったのか。
何かしきたりとかならそれでもいい。運命を託す話し合いなのだから、理由付けは欲しかったかなあ。
どことなく持っていく方向は決まっているが、それまでの心の整理の話し合いだったようにも思える。
残虐なレイプシーンとかなくて良かった。それでも女性たちが、心に深い傷を負っていたのがわかる映像である。
今もまだ、こんな村が地球の何処かにあるのかもと思うとゾッとするし、無くしていかなくては子供たちに未来がない。
