日曜日は、伏見ミリオン座で朝一から映画を2本観ました。最初に観た映画は、「関心領域」です。
この映画は、実際にアウシュビッツ強制収容所の横に住んでいた所長をモデルして描かれた原作を
基にした映画なので、事実に基づいた映画と言えるので観ることにしました。まあフィクションだとしても、
A24製作で、アカデミーの賞も獲っているし、アウシュビッツ関係ということで観たかな。
夏くらいにかけて、毎年必ずナチスやアウシュビッツ関係の映画が上映される。今年の1本目。
内容は、ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめた
アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描く。
タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊が
タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊が
ポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む
40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉で、映画の中では強制収容所と
壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いていく。
実に淡々と幸福そうな生活が描かれているのが、壁1つ向こうの狂気の残虐な世界との
対比で恐怖を掻き立てる。でも、そうするには観客の想像力が必要なので、ボーっと
映画を観るような感じだと、なにがなんだかって感じになるのかも。ただ評価の高い
音楽に関しては、自分はイマイチだった。なんか必要以上に煽ってくるような感じで、
耳障りな感じだった。特にエンディングでは音もデカイし、不快なレベルだったといえます。
殺戮のうえに成り立つ偶像的な幸福は、狂気じみていたが、これはもう国家レベルの問題。
この家族がというよりも、ドイツという国がナチスによって狂っていた時代なのだろう。
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