ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

S660に試乗

2015-08-16 21:08:00 | S2000
今日は、FITの定期点検
定期点検予約時に、エアバックのリコール案内が来ていたから、部品も揃えて貰って、一気に整備
運転席と助手席エアバックのインフレーターを交換するとの事で、お客さんとの最終接点のディーラーさんの苦労を思うと頑張って欲しいと願うばかり…
今回の整備時間は1時間30分くらい掛かるとのことで、降ろし立てのS660の試乗車があったから早速試乗を開始させてもらいます

外観をぐるっと見れば、ショーモデルの雰囲気もそのままで、安っぽさは見受けられず好印象
サイドパネルのキャラクターラインのプレス造形も、ドアを含めた3部品で綺麗なハイライトを魅せています


夏の日差しが降り注ぐ午前中だけれど、いよいよ屋根を開けてオープンにしてコックピットに乗り込みます
軽自動車の制約の中でライトウエイトスポーツを作る以上、かなりの制約があったろうと想像する内部構造
ラジエター直後の幌を収納する樹脂製のケースが唯一の物入れになるけれど、ラジエターを通過した熱風が当たり、刺身を入れたら直ぐに、たたきになりそう…
幌の取り付け取り外しは信号待ちで出来ないから、長距離移動で気候が頻繁に変わる場面を想定しないのも割り切りか…
斜め後方視界もピラーが邪魔する関係で、S2000やロードスター程は良くないけれど、高いサイドシルで構成されたボディは高い剛性感と相まってしっかりとした一体感を醸し出します
リアのウインドデフレクターの上下は電動開閉… ここを開けるとリアからのエンジン音が室内に侵入し、良い意味でのエンジンサウンドを堪能できるのも遊び心かな

今回は、時間もあるから少し長いコースを試乗する事に…
ブリッピングを加えて走り始めると、小気味良いシフトフィールに笑みがこぼれます
エンジンのオンオフでターボのブローオフバルブからの音?も走りをそそるけれど、NA3連スロットルのビート程、エンジンは官能的ではなく、小排気量のターボ付きエンジンゆえ中速域のレスポンスが滞る場面もあるのは致し方ないところか…
とは言っても、走りに関しては小気味良い走りを実現し、アドバンネオバを履く足回りはミッドシップも手伝って素晴らしい回頭性能を披露してくれます
(タイヤも前後異径だからねぇ)
また、個人的にはシートも体をしっかり固定してくれて、非常に良い印象でした
そしてなにより、S660はゆっくり走っていても本当に楽しい車… これはビートもそうだったけれど、軽の大きさゆえか体感速度が高い感覚… カートに通じるかな…
そういう意味では、的を射たサイズのスポーツカーがS660です


ここで先日試乗した新型ロードスターと比較すれば、ロードスターの最軽量版が乗り出しで約300万円…対するS660が乗り出し250万…
50万の違いをどう捉えるか? 軽と言う魅力と小気味良い回頭性か…
とは言え、新型ロードスターも的を射たライトウエイトスポーツで、荷物も積めて幌の開け閉めも容易な笑顔が絶えないオープンカー…
チャレンジと割り切りを感じるS660を若いと表現すれば、新型ロードスターはベテランが熟考を重ねた感があります
もし、S1000に拡大したモデルを出したら価格帯はロードスターと被ってしまい、最後には差別化でストイックな走りの性能に振られるとしたら、自分的には魅力が無い…
価格帯を考えたらS660は軽であることが魅力かと思う次第です…

最後に、S660の印象は軽いスニーカーだけれど、新型ロードスターも軽いスポーツスニーカー
知人にS2000とロードスターを持つ奴が居るけれど、乗り比べると、この気持ちは十分にわかります…
オープンエアーの中で、精神は肉体を超越する… これがライトウエイトスポーツの醍醐味かもしれません